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クレヨンしんちゃん 2013

一昨日から吉野家の牛丼の値下げが始まりましたね。
この円安でインフレ傾向な折に、100円も値下げなんて「正気か?」と思いましたが、
アメリカ産牛肉の輸入緩和があるみたいなので、牛肉の値段は下がるみたいです。

ウチの最寄り駅には、駅前に吉野家と松屋とすき屋があり、
壮絶な戦いを繰り広げてますが、値下げ翌日のお昼に行くと吉野家は満席。
他の2店は閑古鳥な印象を受けました。
個人的には、牛丼の味は吉野家、松屋、すき屋の順だと思いますが、
値段だとすき屋(250円)、松屋(280円)、吉野家(380円)だったので、
味も値段もそこそこな松屋に行くことが多かったですが、
値下げで吉野家が松屋と同じ値段になってしまえば、もちろん吉野家に行きます。
でも松屋はカレーが美味しいので、全く行かなくなることはないかな。
すき屋は新商品が出たら、とりあえず一度だけ食べに行きます。
でもあまり「これは!」と思う新商品はないですね。
現在の新商品「やきそば牛丼」(330円)も食べてみたのですが、
奇をてらいすぎなわりに、まったく面白味のない味でイマイチでした…。

ということで、今日は「やきそば牛丼」とタイアップしたアニメ映画の感想です。

映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!
クレヨンしんちゃん 2013

2013年4月20日公開。
アニメ『クレヨンしんちゃん』の劇場版第21作。

「B級グルメ」のイベントに行く途中、伝説のソースの運搬を任された、しんのすけたち“カスカベ防衛隊”。そのソースは日本のB級グルメを守る大切なソースだった。A級グルメの魔の手が忍び寄る中、しんのすけたちは庶民の幸せを守り抜くため、ソースを無事に運ぶことができるのか……。(シネマトゥデイより)



本作は『映画クレヨンしんちゃん(劇しん)』としては、少し珍しい内容ですね。
『劇しん』は家族愛(愛犬含む)がテーマになっていることが多いけど、
本作は友情がメインテーマになってるんですよね。
今回はしんのすけが幼稚園の友達と結成したカスカベ防衛隊を中心に話が進み、
彼の家族である野原一家の活躍はかなり限定的なものとなっています。
過去にも第12作目「嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」など、
カスカベ防衛隊の友情が大きく取り上げられた作品もありましたが、
ここまで家族愛が淡白だったものはたぶんなかったように思います。
いや、第8作目「嵐を呼ぶジャングル」なんかは、カスカベ防衛隊を中心だったかも。
でもその次の第9作目「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」が、
家族愛を描いた名作として大人から高い評価を受けて以降は、
野原一家を中心にして感動の家族ドラマを狙った作品が増えました。
しかしそれ以降は母みさえや父ひろしの出番を増やし、親の目線で物語を作るようになり、
親御さんウケを狙うあまり、無理に大人を感動させようとする展開が増え、
その傾向がピークを迎えたゼロ年代後半の『劇しん』はかなり低迷していたと思います。
子どもも大人も楽しめる子ども向け作品が理想ですが、
子どもが楽しめない子ども向け作品は本末転倒です。

本作はまるでその揺れ戻しのように、野原一家の活躍は控えめになり、
カスカベ防衛隊が出突っ張りの物語になっています。
この急な方針転換は、ザッツ家族愛だった前作「嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス」が、
まさかの興行収入10億円割れの結果になったことが影響してるのかも。
『劇しん』の方向性を変えるのは、かなり冒険だったと思いますが、
とりあえず本作は成功していると思います。
感動なんて一切ないし、完全に子ども向けですが、かなり面白い作品に仕上がってます。
前作を劇場に観に行った時は、退屈そうにしている子どもが多かったけど、
本作の上映終了後の雰囲気は、みんな大満足だったような印象でした。
みんなというのは、何も子どもたちだけではありません。
子どもが満足すれば「連れて来た甲斐があった」と親御さんも満足します。
これでこそ子ども向け作品だと思います。

ボクは親御さんでもおかしくない年齢だけど、子どももおらず、ひとりで観に行ったけど、
『クレヨンしんちゃん』の大ファンなので、やっぱり楽しめました。
レギュラー放送でも野原家でのエピソードより、幼稚園のエピソードが好きで、
カスカベ防衛隊からみの話も大好きなので、本作にはけっこう満足できました。
春日部で全国のB級グルメが集まる「B級グルメ!カーニバル」なる催し物が開かれ、
そこの「ソースの健の焼きそば」が美味しいらしいと聞いた
しんのすけたちカスカベ防衛隊の園児5人は、
幼稚園から帰宅後、親に内緒で催し物会場に食べに行くことにします。
市内とはいえ、子どもたちだけでバスに乗って出掛けるなんて、
ちょっとした冒険でワクワクする展開ですね。
しかし会場行きのバスに乗り間違え、どこかの森で遭難してしまいます。
少ない食べ物を取り合ったり、遭難したことの責任の擦り合いから、
5人はケンカになり、風間くんが「カスカベ防衛隊は解散だ」とまで言う事態に…。

揉め事なんてのはいつものことだけど、あの仲良し5人組のカスカベ防衛隊が、
解散してしまうかもしれないなんて展開は、ちょっと衝撃的です。
あのしんのすけまでマジなトーンなので、これは大変な事態だ…。
…と思ったのですが、一時的でも実際に解散することはなく、
ドサクサに紛れてすぐに元の仲良し5人組に戻っちゃうんですよね。
仲違いしてから、また仲直りするまでの過程をもっと見たかったので、
そのアッサリした展開は少し物足りなく感じました。
実際は友情をテーマにしたと言えるほど、友情の絆を描いているわけでもなく、
いつものカスカベ防衛隊が、いつもより大きな冒険をしているだけですね。
まぁ吊り橋から落ちた風間君をしんのすけがキャッチしたり、
まさおくんが隠し持っていたビスケットを皆に分けたりするところは、
いつもよりちょっと友情を感じる展開ではありましたが…。
まぁケンカ別れなんて展開は、この作品にはシリアスすぎるので、
終始いつものノリのカスカベ防衛隊だったのはよかったのかも。

催し物会場に向かう道中、カスカベ防衛隊は謎の女性・紅子に出会います。
紅子は5人が食べに行く焼きそばを作っているソースの健の知り合い(恋人?)で、
健に持ってくるように言われた秘伝の焼きそばソースの入った壺を、
代わりに届けてほしいと5人に頼み、5人は安請け合いします。
しかし、その秘伝のソースを謎の組織「A級グルメ機構」が狙っており、
5人は組織から次々と送り込まれる刺客に襲われることに…。
敵組織の三幹部「5つ星グルメラバーズ」は、それぞれ世界三大珍味を冠した名前です。
珍味を使って空腹の5人を罠に嵌めようとしますが、お子様には珍味の味はわからず、
キャビアを「虫のフン」「しょっぱい」と言って、マヨネーズをかけて台無しにしたり、
トリュフを「汗の臭い」と言ったりと、高級珍味を全く有難がらないのが面白いです。
ボクも舌がお子様で、キャビアやトリュフを「何が美味いんだ?」と思っていたので、
ズバッと的確な感想で高級珍味の信望者である幹部にショックを与えたのは痛快でした。
でもフォアグラだけは、全く貶されることはなく…。
というか、フォアグラを冠した幹部がいるだけで、本作にフォアグラ自体が登場しません。
たぶんフォアグラはお子様でも普通に美味しい食材なので、
高級グルメを揶揄する本作では使いにくかったのかもしれませんね。
しかしその幹部・フォアグラ錦はただのデカい相撲取りで、
マワシにアヒルをデザインしているだけで、フォアグラ的な要素も薄いですよね。
まぁ幹部のひとりキャビアも、キャビアっぽい衣装なだけですが…。
その点、最後の幹部トリュフはオネエ系な本人はイマイチだけど、
豚を使っている設定はトリュフらしくてよかったです。
しかもその豚、ピギーがめちゃめちゃ可愛いです。

その三幹部や多くの部下を従える組織のボス、グルメッポーイですが、
ボスキャラのくせに、こいつのキャラデザや設定の魅力の無さときたら…。
最近の『劇しん』は敵キャラに魅力がないのは毎度のことですが…。
特に設定面では、秘伝のソースを狙っている理由が、
子ども時代に親からの厳しい躾でB級グルメを食べることができず、
健さんの焼きそばを食べそこなったことの腹いせみたいなクダラナイことで…。
もうちょっと健さんとの間に深い因縁がありそうな雰囲気だったのに拍子抜けしました。

そもそもこの秘伝のソースを健さんに運ぶ理由も、
「B級グルメ!カーニバル」の会場を組織に乗っ取られた時に、
健さんが「秘伝のソースがあれば何とかなる」と言ったのが発端。
「何とかなる」なんて抽象的すぎて、そのソースの価値がイマイチわからず、
カスカベ防衛隊が必死で届ける意義が伝わりません。
一種のマクガフィン(動機付けのための無意味な小道具)だったのでしょうが、
価値がわからないので不注意でソースの壺が割れそうになっても全くハラハラできず…。
最後は確かに秘伝のソースがあったことで何とかなったとも言えますが、
あのオチであれば、市販の焼きそばソースでも大差はなかったようにも…。

ネタバレになりますが、そのオチというのは、
秘伝のソースで作った焼きそばを食べた組織のボス、グルメッポーイが、
その美味しさに感動して、改心するというものでした。
彼はB級グルメを食べたことがないので、もちろん焼きそばも初めてで、
焼きそばが美味いのかソースが美味いのか明確ではありません。
しかもその焼きそばは、見様見真似で幼稚園児が作った焼きそばです。
達人の健さんが普通のソースで作った焼きそばの方が美味しいのでは?
それに最後にしんのすけが「みんなで楽しく食べるともっと美味しい」と言うけど、
つまりソースの味自体よりも、それを食べたシチュエーションが大事なのでしょう。
ボーちゃんも空腹の時にまさおくんから分けて貰ったビスケットの欠片を食べて、
「人生の中で一番美味しい」って言ってましたもんね。
昔食べそびれた焼きそばに未練を貯め込んでいるグルメッポーイなら、
食べたのがペヤングでも改心したんじゃないかな?

なのでストーリー自体は、それほど納得できるものではなかったのですが、
それを補ってあまりあるのが、アクションシーンです。
本作もいつものことながら、敵組織から逃げ続ける展開で、
お馴染みの追いかけっこアクションが満載でしたが、
いつも以上に構図が凝ってて、作画も頑張っていたと思われ、なかなかの迫力でした。
特に子どもは、ストーリー展開よりもアクションシーンが好きですよね。
アクションで誤魔化せと言わんばかりに、アクションシーンの多い作品でした。
追いかけっこではないけど、パラシュートのシーンは特によかったですね。

同日公開の『名探偵コナン』ほどではないけど、前作に比べれば客入りも上々な印象だし、
本作が興行的にも成功すれば『劇しん』の完全復調も近いと思います。
でもカスカベ防衛隊中心ばかりでも飽きられるし、次はまた野原一家中心の話がいいかな。
本作のひまわりなんて、メインだった前作の失敗のせいか可哀想なほど出番なかったし…。
それにしても、いい加減に『名探偵コナン』と同日公開はやめた方がいい気が…。
視聴率は『クレヨンしんちゃん』の方がいいはずなのに、
子どもから年配にまで人気な『名探偵コナン』に確実に客を奪われてます。
今年はもう一本、テレビアニメの劇場版『STEINS;GATE』も同日公開で、
こちらも(規模は全然違うけど)初日は盛況だったみたいですね。
まぁその作品はぶっちゃけオタク向け深夜アニメの劇場版なので、
一般向け『名探偵コナン』や子ども向けの本作とは客の奪い合いにはならないかな。

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