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DRAGONBALL EVOLUTION

"脚本やキャラクター造りは原作者としては「え?」って感じではありますが…"
これは原作者・鳥山明がハリウッドで製作された実写版ドラゴンボールに送った
有名なコメントの冒頭部分ですが、
コメントの最後は"おおいに期待しています!!"と締められてはいるものの、
どう解釈してもネガティブな印象を受けてしまうコメントです。
"全然ボクの描いた原作と違うんですけど??"って言ってるようなもんです。

今日は製作発表時から原作ファンはもちろん、原作者まで憂慮させられた
実写版ドラゴンボールの感想です。

DRAGONBALL EVOLUTION
Dragonball Evolution

2009年3月13日、世界最速公開。
鳥山明原作、世界的大ヒットコミック『ドラゴンボール』を実写映画化。

世界中に散らばる7つのドラゴンボールを集める旅に出た孫悟空(ジャスティン・チャットウィン)。その目的は、どんな願いもかなうドラゴンボールを使って世界征服をもくろむピッコロ大魔王(ジェームズ・マースターズ)の野望を阻止するためだった。旅の途中、悟空はドラゴンボールを探すブルマ(エミー・ロッサム)らと出会い…。(シネマトゥデイより)



あぁ、こんなの全然ドラゴンボールじゃないよ…。
全然ドラゴンボールじゃないけど…、意外とドラゴンボールかも?
ていうか、ここまでドラゴンボールだとは思わなかった!
というのが見終わった後の感想です。

たしかに高校生でイジメられっ子の悟空なんていうのは違和感があります。
でもそこに目をつぶれば、他は意外とドラゴンボールしてます。
公開前にいわれていた亀仙人がエロくないって噂もウソだったし、
むしろ熱烈なファンではないボクからすれば、"大猿"とか"魔封波"とか、
「そういえばそんなのあったよね」と逆に思い出させくれるくらい、
原作に対する理解をもって作られているんだと感じました。

ストーリーとしても、強大な敵と奪い合いながらドラゴンボールを集めるという、
むしろ原作が後半で失ってしまった、古き良き冒険漫画時代を髣髴とさせるものです。
しかし何しろ88分という超タイトな上映時間。冒険部分は描けるわけありません。
それでも悟空とチチ、ブルマとヤムチャのロマンスをねじ込んでくるところは、
さすがはハリウッド映画、といった感じですね。
でも原作者はそうゆうのが嫌いだったらしいし、原作ファンからは受けが悪そうです。

原作との大きな変更点といえば、日本人へのサービスなのか、
お色気キャラがチチとブルマだけでは充分じゃないと考えたのか、
ピッコロ大魔王に付き従う手下に田村英里子演じるマイという新キャラがいます。
原作ではピッコロ大魔王の手下といえばタンバリン、シンバルなど、
いかにも手下っぽいのがいたし、マイの存在も原作ファンからは受けが悪そうですが、
少し調べてみると、全くの新キャラというわけではなさそうです。
マイといえば、原作初期に活躍していたピラフ一味のひとり。
ピッコロ大魔王を事実上復活させたのはピラフ一味なので、
その後マイがピッコロに付き従ったと思えばそんなに無理はないかも?
映画ではピッコロ復活のプロセスが描かれてないし、それもありかも?
まぁ映画版のマイはどう考えても原作のマイとは似ても似つかない魔族ですが…。

見せ場のアクションは、チャウ・シンチーが製作に絡んでいることでもわかるように
『少林サッカー』系のトンデモ・カンフーの類です。
日本の漫画が原作なのに、露骨に中国ぽいのはちょっと残念ですね…。
かめはめ波もなんか気功の奥義みたいな感じだし…。
とはいえ、ピッコロとの決戦やイジメっ子との小競り合いでのアクションは
なかなか見ごたえがありました。
特にピッコロとの決着シーンは、「あ、これ見たことある!」って感じで、
原作ファンも納得かも?

漫画の実写化で原作ファンから全く批判されない作品は存在しません。
ストーリーや設定が改変されることによる批判はどうしようもないことですが、
そこにプラスして、日本人はキャラクターの姿まで原作に忠実なことを好みます。
『デスノート』のLとか、『ヤッターマン』とか…。
その最たるものが『20世紀少年』ですかね。現にそれらは全て邦画です。
悟空を原作通りにするならCGでも使わないと無理なでしょうが、
亀仙人とかピッコロとかは似せようと思えばいくらでも似せられるはず。
でも実際にそんなことしたらと考えると…、キモいだけですね。
それはそれで批判されるに決まってます。

予告編の冒頭にに原作者のネガティブなコメントを流すという無謀な宣伝や、
原作ファンによるネガティブ・キャンペーンの結果、
観に行く前は不安しかありませんが、ダメ元で観た甲斐もあってかかなり満足。
続編、3部作構想もあるようなので、ヒットしたらいいなぁ。
最後になりますが、たぶん字幕スーパーで見た方が
原作に対する作り手の愛を感じれていいと思いますよ。

あ、やっぱりもうひとこと。
浜崎あゆみの主題歌(?)は誰ひとり望んでなかったと思います。
アニメの主題歌をそのまま使えとはいわないし、浜崎が悪いともいわないけど、
全世界公開される映画を、曲のタイアップに使ってんじゃねぇぞ。
やるならせめてドラゴンボール用に書き下ろせよ、エイベックス。

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