ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

プラチナデータ

ジャニーズ事務所が40人組のグループ「Twenty・Twenty」の構想をぶち上げましたね。
約700人のジャニーズJr.から20人ずつの2チームを選抜し、
メンバー入れ替えもあるそうで、まるで男性アイドル版AKB48って感じですが、
スキャンダルでしか注目されなくなったAKB48の凋落が目に見えてきている中、
もはや時代遅れな大所帯グループが果たして成功するのか…。
それにそんなにメンバーがいたら覚え切れませんよ。

というか、すでに今のジャニーズの若いグループの子たちも全然覚えてないです。
ボクは男の割には比較的ジャニーズに関心がある方だと思ってるんですが、
昨年の『エイトレンジャー』で漸く関ジャニ∞のメンバーを覚えたばかりで、
NEWSやKAT-TUNまでは何とか顔と名前が一致するも、
Hey! Say! JUMP以降、Kis-My-Ft2、Sexy Zoneなどはグループ名しかわかりません。
(ファンは置いといて)たぶん彼らの世間からの認識もそんなものだと思うので、
新しいグループを作るよりも、既存グループのテコ入れが必要な気がします。
若いグループに限らず、KinKi Kidsや(岡田准一以外の)V6、
タッキー&翼なんかもほとんど見かけなくなったし…。
ちなみにボクはジャニーズだと赤西仁が好きかな。
性格とかはよくわかりませんが、勝手に渡米してハリウッド映画のオーディション受けて、
そのままキャスティングされてしまう破天荒ぶりがクールです。

ということで、今日はジャニーズで最も人気があるグループのメンバーの主演作です。
本人もジャニーズでは5本の指に入る人気者じゃないかな?

プラチナデータ
プラチナデータ

2013年3月16日公開。
二宮和也と豊川悦司の共演で、東野圭吾の同名小説を映画化したサスペンス大作。

政府が極秘に収集した国民の遺伝子情報“プラチナデータ”を基に犯罪捜査が行われ、検挙率は驚異の100パーセントで、冤罪(えんざい)は皆無となった近未来の日本。警察庁の科学捜査機関に所属する科学者の神楽龍平(二宮和也)は、DNA捜査システム関係者の連続殺人事件を担当することに。しかし、同システムは神楽自身を容疑者として示し、思考を繰り広げた結果彼は逃亡するが……。(シネマトゥデイより)



東野圭吾原作ということで、期待して初週末に観に行こうとしたのですが、
土日ともに満席の盛況っぷりで、結局その時は観ることができませんでした。
紙の前売券だったので、ネット予約できなかったのが痛いです。
仕方ないので後日の分の先売券を購入して帰りましたが、
やっぱり嵐、および二宮和也の人気ってスゴイなと痛感しました。
それは初週末に満席で入場できなかった時よりも、いざ観た時に強く感じました。
なにしろ、こんな面白くない作品なのに、こんなに人が呼べるんだからね。

いや、別に退屈なわけじゃないので、「面白くない」というのは違うかな。
「出来が悪い」という表現が正しいのかも。
それは主演俳優の演技がどうとかいうことではなくて、
物語の設定がおかしいと言うか、主題からのズレが半端ではないと思われるからです。
舞台は2017年の近未来で、国民のDNAを収集し犯罪捜査する「DNA法案」が、
警察庁主導で導入されようとしています。
それに向けSARI(警視庁特殊解析研究所)の作った「DNA捜査システム」は、
現場に残されたDNAを国民のDNAデータと照合し、犯人を割り出すものですが、
DNAを解析することで、その人物の人相から体型、足の指先の型までプロファイルできます。
性格もかなり正確に割り出すことができ、反社会性が強く犯罪を犯しそうな人が、
DNAを調べることで生まれながらに特定できてしまうのです。
実際は人の性格なんて、生活環境の影響をかなり受けるはずなので、
それほど正確にプロファイリングが的中するはずはないけど、
それはSFとしての設定なので、あまり突っ込んでもしかたないです。
問題は本作の主題が「人はDNAで全て決まるのか」というものであるはずなのに、
その答えを示した展開にはならず、それとは関係ない展開になっていることです。

死体から肋骨が一本抜きとられるという猟奇的な連続殺人が発生しますが、
現場から採取された犯人のDNAを国民のDNAデータと照合しても「該当者なし」。
しかし4件目に殺された蓼科兄妹の妹の手の爪から犯人のものと思われる皮膚が検出され、
そのDNAを照合すると、システムの開発者・神楽龍平(二宮和也)のものと一致します。
その結果に一番驚いたのは神楽本人で…、という物語です。
ネタバレになりますが、結論から言ってしまうと、神楽は犯人ではありません。
真犯人が偽装するために神楽の皮膚を現場に残したのです。
どうせそんなことだろうとは思いましたが、どうにも引っかかるのは、
この展開ではDNAは単なる遺留品でしかなく、残されたのが指紋であっても同じことで、
本作の主題であるDNA云々の設定が活かされているとは言えません。
これを活かすなら、現場に残されたDNAのプロファイリングで神楽が犯人と推定されたとか、
神楽のDNAと一致したもののDNA的に彼が殺人を犯すはずがないはずだ、
…みたいな、DNA捜査システムの信憑性を問うものにしないとおかしいです。
主題ともずれてるし、現場に残されたDNAと容疑者のDNAが一致するかなんてことは、
すでに一般的な犯罪捜査で使われていることなので、
一致したかどうかだけを問題にする展開は今更な感じがします。

自分が犯人だと特定され驚いた神楽ですが、全く身に覚えがないわけでもなく…。
なんと彼は多重人格であり、リュウという別人格を抱えていて、
もしかしたらリュウが犯人ではないかと考えます。
このリュウが犯人か否かは、観客にとっても本作再大の関心事だったと思います。
でも当然、神楽と同一人物であるリュウも犯人ではないです。
それは現場のDNAが偽装工作だと判明して初めてわかることですが、
リュウは神楽よりも殺人事件を犯しそうなタイプではなく、容易に想像が付きます。
なのでミスリードを誘うならリュウはもっとサイコなキャラにすべきです。
皮膚が剥がれるくらい引っ掻かれたなら、意識はなくても傷くらい残りそうですし、
そもそも多重人格で全く違う性格の別の人格を持つ神楽が、
DNAで人の性格は全て決まると断定するのは不可解ですよね。
しかも実は主人格はリュウの方だったとわかり、神楽は驚きますが、
DNAで性格がわかるなら、自分のデータ見たらその程度のこと気付くはずなのに…。
そもそも主人公が多重人格なんて、在り来たりすぎるサイコ・サスペンスです。

で、真犯人ですが、前の3件の事件の犯人である「該当者なし」の人物です。
該当者なしだったのは、その人物のデータが国民のDNAデータから、
検索に引っかからないように保護されていたためで、
自身や身内の犯罪が露見しては困る政治家、官僚、警察上層部など特権階級は、
意図的に自分や家族のデータを保護しているのです。
しかしその保護を無効化する「モーグル」という秘密システムがあり、
それを隠蔽するために開発プログラマーである蓼科兄妹は殺されました。
事件に「モーグル」と呼ばれる謎のプログラムが関与しているのはすぐにわかりますが、
まさかそんなチープなオチだったとは残念です。
なんだか邦画のサスペンス大作って、2本に1本が警察の不祥事オチじゃないですか?
踊る大捜査線症候群とでも呼ぶべきワンパターンさで、オチが読み易すぎます。
しかし日本の捜査システムの解除コードでしかない「モーグル」を、
なぜアメリカの諜報員が欲しがるのか謎ですね。

真犯人も警察上層部に関わる特権階級のひとりで、
そいつは「生まれながらの欠陥品(クズ)を選別する」という目的で、
国民全員のDNA採取を義務付ける「DNA法案」を推進しています。
犯罪を未然に防げるなら、それも悪いとは言い切れない気もするけど、
少なくとも真犯人はDNA的にも欠陥品なのは間違いないです。
単なる殺人なら常人でも気の迷いで犯すかもしれないけど、
わざわざ死体から肋骨を抜き去るなんて、遺伝子レベルのサイコですよ。
冒頭で逮捕された児童誘拐殺人の変態は反社会性レベルが4でしたが、
この犯人は最高レベルの7でもまだ足りないほどの異常者に違いないです。
犯人はシステムに深く関与しながら、自分のDNAデータも見たことないのか…。

DNA法案施行前なので、まだ違法捜査になっていまうDNA捜査システムだから、
神楽を犯人と特定した警察は極秘に捜査するはずが、品川駅で派手な大捕物をしたり、
水面下で実用段階になっていた監視カメラのシステムがすでに違法捜査だったりと、
突っ込みどころが多すぎて出来が悪いSFサスペンスです。
東野圭吾の小説を映像化したテレビドラマも面白いものが多いので、
彼は読書嫌いなボクも一目置いているミステリー作家ですが、
なぜかここ数年の映画化作品はハズレばかりな気がします。
『さまよう刃』『白夜行』『夜明けの街で』『麒麟の翼』など、
シリアスで暗いものばかりで、全然楽しめませんでしたが、
それらに比べたらSF色が強く娯楽的な本作は幾分マシかな?
次の映画化作『真夏の方程式』には期待したいと思います。
来月から始まるテレビドラマ『ガリレオ』の第二シリーズも、
その映画の予習として見ておこうと思います。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/978-6a501df1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad