ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

キャビン

先週の金曜日に、やっと『アイアンマン3』の前売券が発売になるということで、
映画を観に行くついでに劇場で前売券も購入しました。
いや、正確には前売券を買いに行くついでに映画も観たって感じです。
ボクはアメコミ映画が大好きなので、前売券の購入特典も集めていて、
もし特典終了しちゃったらショックなので、発売日に買いに行きます。
今回も無事に特典をゲットすることが出来ましたが、この特典ショボすぎます…。
BEARBRICKの小さなストラップなのですが、色は雑に塗られて汚いし、
格好よくも可愛くもないし、出来栄えのチャチさが半端ないです。
パラマウント配給時代のアベンジャーズ・シリーズの前売特典は、
なかなか精巧なキュージョンで、とてもよかっただけに、
ディズニー配給になって手を抜かれたような気がします。
今回のBEARBRICKはアイアンマンVerとアイアンパトリオットVerの2種類ですが、
いつもなら2種類ほしくて2枚買うところだけど、この程度のものでは1種類で十分です。
もちろんアイアンマンVerを選びましたが、アイアンパトリオットverの出来なんて、
言われてみないとアイアンパトリオットだとは気付かない雑さです。
(キャプテン・アメリカのつもりかと思ったほどです。)
なので代わりに同日発売の『名探偵コナン』の前売券を買いました。
『名探偵コナン』の特典はアニメ映画ではお馴染みの特典であるクリアファイルですが、
イラストが印刷されて透明じゃないのにクリアファイルとはこれ如何に?

ということで、今日は『アベンジャーズ』の監督が脚本・製作を務めた映画の感想です。
『アベンジャーズ』の通常前売特典のストラップの出来も酷かったな…。

キャビン
The Cabin in the Woods

2013年3月9日日本公開。
ドリュー・ゴダードが監督・脚本、ジョス・ウェドンが製作・脚本を務めたスリラー。

森の別荘へとやって来たデイナ(クリステン・コノリー)やカート(クリス・ヘムズワース)ら大学生の男女5人。彼らが身の毛もよだつような内容のつづられた古いノートを地下室で発見し、呪文を唱えてしまったことから、何者かが目を覚ましてしまう。一方、彼らの知らないところではその一部始終が監視され、コントロールされていたのだった。そして、何も知らない彼らに魔の手が忍び寄り……。(シネマトゥデイより)



この手の映画にしては珍しく、全米公開時にかなり話題になったように思う本作。
脚本は『アベンジャーズ』を見事に史上3位の超絶ヒット作にしたジョス・ウェドンで、
しかも彼と共同脚本を手掛け、本作のメガホンを取ったのは、
傑作モンスター映画『クローバー・フィールド』の脚本家ドリュー・ゴダードとなれば、
もう鬼に金棒、弁慶に薙刀、虎に翼状態で、面白くないわけがないです。
本作は『悪魔のいけにえ』などに代表されるスプラッタ映画のサブジャンル、
山小屋ものを題材にした作品ですが、そんな天才脚本家2人が山小屋ものを描けば、
一筋縄ではいかないものになって当然です。
山小屋に遊びに来たアホな大学生5人が、凄惨な悲劇に巻き込まれる話で、
よくあるスプラッタ映画のパターンですが、実は本作はコメディなのです。
もちろんスプラッタ描写もありますが、ゾンビあり、モンスターあり、SFスリラーあり、
シチュエーション・スリラーあり、ジャパニーズ・ホラーまでありの、
ホラーのサブジャンルをほとんど取り込んだホラー・コメディなのです。
(宣伝の「マルチ・レイヤー・スリラー」とは巧い表現だと思います。)
だからそんなに怖いわけではないので、ホラーが苦手な人も観れると思いますが、
古今東西のホラー映画のオマージュ作品である本作を、
ホラー映画をあまり観ない人が観ても仕方ないかな?

優等生デイナ、セクシーなジュールス、マッチョなカート、紳士的なホールデン、
大麻大好きマーティの大学生5人組が、休暇を一緒に過ごすため、
カートの従兄弟の別荘の古びた山小屋にやってきます。
山小屋の近くには湖があり、まるで『13日の金曜日』の舞台のような、
山小屋ものホラーによくあるシチュエーションです。
しかし山小屋には似つかわしくないマジックミラーの監禁部屋を発見し、
「なんだかこの別荘おかしいぞ?」と思いながらも楽しく過ごしていると、
彼らを誘うかのように地下室の扉が勝手に跳ね上がり…。
地下室に降りてみると、謎の球体やオルゴールやホラ貝など、
いろんなものが置いてある不気味な場所で…。
とりあえず物色してみると、ジュールズが1903年に書かれた古い日記を発見し、
彼女はそこに書かれた呪文のようなラテン語を読んでしまいます。
すると山小屋の近くで3体のゾンビ「バックナー家」が蘇り、
彼らに襲いかかってくる…、という話です。
山小屋ものと言えば、殺人鬼が登場するのが普通なのに、ゾンビとは意表を付かれました。
ただ山小屋にいるのが殺人鬼だろうとゾンビだろうと、それは問題ではありません。

実はこの山小屋はある謎の組織に監視されており、
彼らは組織が書いた山小屋ものホラーの筋書き通りに誘導されているのです。
山小屋には隠しカメラが仕掛けられ、山小屋近辺は見えない壁で覆われています。
この映像は組織によって「客」のもとに生中継で配信されていて、
組織の職員たちも大学生たちがどんな行動をするか賭けたりして楽しんでいます。
いわば出演者には内緒でリアリティ番組を製作しているような感じですね。
物語冒頭から、組織は何かの目的のために、この生放送をしていることが語られます。
世界各地で同様のことをしているのですが、スウェーデンなど各地で失敗し、
残すはアメリカと日本だけになってしまったようです。
何が目的かはまだ謎ですが、日本では100%成功するだろうし、
アメリカでもまず大丈夫だろうと、職員たちは楽観視しています。
ボクは彼らがデスゲームを撮って悪趣味な客に配信するのが目的なのかなと思いましたが、
どうもバックナー家は本物のゾンビのようなので、人間の所業では不可能な番組です。
そのことで『アジャストメント』のような、神か宇宙人か、
何か人を超えた存在が絡んでいる、SF的な組織なのだろうと思いました。
それにしては職員たちが俗っぽすぎるような気がしましたが…。

予告編で「これから先の展開は絶対に読めない」と豪語する本作。
読めないかどうかは別にして、そんな客との駆け引きは意味がない内容だと思うけど、
「絶対に読めない」と言われると、読みたくなるのが人の性。
以降、ネタバレを含むので、今後観る予定の人は読まないでください。

ゾンビが蘇ったのと時を同じくして、日本では貞子のような怨霊キコが、
京都の小学校で9歳の女児たちを恐怖に陥れる放送も始まっています。
日本だから山小屋ではなくジャパニーズ・ホラーな舞台を用意したのでしょうが、
組織が使うモンスターはゾンビだけではなかったみたいです。
それを決めるのは、他ならぬ大学生たち被害者で、
地下室の物色して興味を持った物により、イベントが分岐し、モンスターも変わります。
彼らの場合はゾンビ少女の日記を読んで、ゾンビのフラグが立ったみたいです。
何というか、ゾンビなんて最もベタなモンスターなので、正直そのフラグは残念です。
ホラ貝なら半漁人、謎の球体なら拷問官みたいなモンスターになったみたいだけど、
オルゴールを選んだ時のバレリーナ風クリーチャーの展開が是非観たかったです。

ゾンビが蘇ったのをまだ知らない彼らですが、
カートと青姦していたジュールスがゾンビに殺されます。
若者がセックス中に殺されるのはスプラッタ映画のお約束ですが、
それも組織が書いたシナリオ通りで、組織は何とか彼らにセックスさせようと、
フェロモンを噴霧したり、気温を上げたりと、舞台を操作して雰囲気を作ります。
その職員たちの必死さが笑いを誘いますね。
次に隠しカメラがマーティに発見され、職員は慌ててゾンビに彼を襲わせます。
ゾンビは山小屋にもやって来て、デイナ、カート、ホールデンは車で逃げますが、
来る時の通ったトンネルを崩落させられてしまい…。
カートは別の方法で脱出しようとしますが、見えない壁に激突し死亡。
ホールデンもゾンビに殺され、残るはデイナひとりになってしまいます。

筋書き通りの展開に組織の職員は大喜び。
どうやらデイナは死のうが死ぬまいが、最後まで残りさえすれば成功のようです。
ホラー映画も主人公が最後まで生き残るのはお約束なので、
組織のシナリオもそれを踏襲しているのでしょう。
…というよりも、古今東西数多あるホラー映画は全て、
実はこの組織のシナリオだったというメタ的な設定だったのかもしれません。
ジェイソンやフレディ、貞子なんかも全て彼らの管理下にあるのかも、…なんて。
ただ、組織は別にホラー映画を撮りたいわけではなく、
もっと重要な目的のために必死にシナリオ通りに進めているのです。
ジュールスたち犠牲者の流した血は、組織の施設内の祭壇的なものに流し込まれ、
「古きもの」鎮めるための、何か儀式的なことが行われているようです。
ここまでくると、だいたいどういう話か読めますね。
ボクの予想した『アジャストメント』説も、そう大きくは間違ってなかったと思います。

デイナが生き残り、儀式が成功したかに思われましたが、
実は2番目にゾンビに襲われたマーティは、ゾンビを返り討ちにして生きていました。
折しも絶対に成功するはずだった日本でもまさかの失敗しており、
(女児たちが「どんぐりコロコロ」を歌うと怨霊キコがなぜかカエルに…。)
アメリカでの失敗はもう許されない状況なのに…。
職員たちは何が何でもマーティを先に殺さなくてはいけなくなります。
彼を襲ったゾンビは肉片だけになってピクピクしてましたが、マーティ意外に強すぎ。
彼はあわやゾンビからカニバサミで殺されそうになっているデイナを救い出し、
2人はゾンビが蘇った墓を模した搬入口から、組織の施設内に侵入します。
施設内には古今東西のありとあらゆるモンスターが管理されていました。
例のバレリーナはもちろん、狼男、ガス人間、殺人ピエロ、メドゥーサ、巨大コウモリ、
ユニコーンなんてのもおり、その数実に60体を超えるとか…。
施設内に入った2人は、管理システムを解除し、モンスターたちを解き放ちます。
豪華怪物の宴で、職員たちは全滅してしまいます。
なんだかゾンビを操ってた気がしたから、モンスターを自由に操れるのかと思ったけど、
組織はただ現場に怪物を搬入することしかできなかったんですね。
組織の職員の中にひとり、職員たちが儀式で賭けをしたり、
犠牲者が死んで祝杯をあげたりするのを苦々しく思っている新人職員がいましたが、
彼が物語のキーポイントになると思ったんだけど、別にそんな展開はなく…。
単なる狂言回しだったみたいです。

施設最深部の儀式の祭壇まで辿りついた2人は、
組織の責任者と思われる女性から儀式の目的を聞くことになります。
その女性を演じるのが、まさかのシガニー・ウィーバーだったから、
宇宙人による地球人を使った実験オチかと一瞬思いましたが、
そうではないらしく、やっぱり神様オチでした。
でも『アジャストメント』のようにキリスト教というわけではなく、
神々は手しか見えませんでしたが、あの感じだとたぶんギリシャ神話のタイタン族ですね。
地下に眠る古き神々を鎮めるための儀式で、娼婦、戦士、学者、愚者、処女の5人の血を、
古き神々に捧げることで、神々が人類を滅ぼすのを食い止めてるそうです。
でもそれだと、成功しても犠牲者が全員小学生の日本のケースでは、
娼婦も何もあったものではないと思うんだけど…。
マーティは「人類と共に死ぬか」「人類のために死ぬか」選択を迫られますが、
デイナが人類は他の種に地球を譲るべきと発言したのを受け、
後者を選んで古き神々が復活し、人類も物語もジ・エンドです。

『運命のボタン』とか、SFオチのスリラーはあまり好きではないけど、
本作がこんなに楽しめたのは、やっぱり基本がコメディだったからなのかも…。
コメディならどんな超展開も許せてしまうし、むしろ滅茶苦茶な方が面白いです。
いろんな要素を詰め込みながらも、100%娯楽作品で、
どんな展開が待っているのかワクワクしっぱなしの95分間でした。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/972-379c2e64
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad