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きいろいゾウ

洋画贔屓のボクですが、『草原の椅子』の記事で宣言した通り、
今は意識的に邦画も観るように努めています。
それでも洋画は今まで通りのペースで観ているので、
そこに邦画を観に行く機会が加わり、急激に忙しくなりました。
本数が増えたから、ブログを更新するネタも増えたのはいいけど、
増えすぎて1日2本分更新しないと間に合わなくなってしまって、更に忙しく…。
好きでやってることだからいいんだけど、睡眠時間を削るような状況なので、
もうちょっと効率的な感想の書き方を編み出す必要を感じています。
たいした感想を書いてるわけでもないけど、一本書くのに1~2時間かかるし…。

ということで、今日は頑張って30分程度で書き上げた邦画の感想です。
でも今日更新したもう一本の記事は、2時間以上かかったかも…。

きいろいゾウ
きいろいゾウ

2013年2月2日公開。
西加奈子の小説を宮崎あおいと向井理の初共演で映画化。

周囲の生き物たちの声が聞こえる能力を持つ天真爛漫(らんまん)な妻の“ツマ”こと妻利愛子(宮崎あおい)と、背中に入れ墨のある売れない小説家・“ムコ”こと無辜歩(向井理)は、出会ってからたちまち結婚。二人とも互いに言えない秘密を抱えていたが、至って平穏な日常を送っていた。そんなある日、ムコに差出人不明の手紙が届いたことから、二人の関係にさざ波が立ち始め……。(シネマトゥデイより)



あー、ダメだ…。
かなり苦手なタイプの邦画です。
何が描きたいのか、抽象的で全く理解できないし、
理解しようという気も起りませんでした。

本作の題名でもあり、作中でもヒロインの幻想的な回想(夢)で頻繁に登場する
「きいろいゾウ」が、本作の主題のポイントなのは明白なのですが、
それが何のメタファーになっているのか、最後まで掴むことが出来ませんでした。
原作を読めばわかるのかもしれないけど、本作を観る限りでは、
観客の解釈に任せるような演出になっていますが、
その真の答えのヒントすら汲み取ることができなかったため、
本当は意味なんて何もないんじゃないかとすら思えてしまいます。
正解があるにしても、文学的すぎる内容のため、
映画化には向いていない作品なのではないでしょうか。

まず拒絶反応が出たのは、主人公の夫婦が、
お互いに相手を「ツマさん」「ムコさん」と呼ぶことです。
ツマ役である宮崎あおいは、一昨年の主演作『ツレがうつになりまして。』でも、
夫のことを「ツレ」と呼んでおり、半端ない違和感を覚えましたが、
本作でもその時と同じような感覚に陥りました。
ただ本作の場合は、作中で言及されていたかは忘れましたが、
主人公夫婦の名前はそれぞれ「妻利(ツマリ)愛子」「無辜(ムコ)歩」で、
普通に名字(の短縮形)で呼んでいるだけだったみたいです。
しかしそれはそれで、夫婦なのに変じゃないですか?
駆け落ちで籍は入れてないかもしれないけど、
「愛子さん」「歩さん」と呼ぶのが普通だと思います。
そもそもそんな名前の遊びは、文学だから成立するのであり、
実写映像化されたら違和感が生まれるのは当然で、
そのギャップを埋めるように脚色するのが映画脚本の腕ですよ。
原作が人気あるのかどうかは知らないが、バカみたいにそのまま映像化するなんて、
何の工夫も感じられないし、手抜きにもほどがあります。

しかしそんな変な呼び方をしていても、コイツらなら仕方ないと思えるほど、
この夫婦は普通の精神状態ではありません。
小説家のムコも、ある意味小説家らしい浮世離れした男ですが、
ツマの方は完全に精神を病んでおり、見ているだけで不安定な気持ちになります。
天真爛漫と言えば聞こえはいいが、動植物と話せる不思議ちゃんで、
はじめはそういう特殊能力の持ち主なのかと思いましたが、
どうも心の病気だったみたいで、いろいろなものと話せるのはホンの序盤だけで、
すぐに庭のソテツとしか話す描写はなくなり、最後はソテツとも話せなくなります。
心の病気が徐々に治っているのかと思いきや、逆に精神状態は不安定になる一方で…。
彼女が心を病んで妙な能力を手に入れた原因(トラウマ)が理解できれば、
多少は感情移入もできるのでしょうが、その原因こそが「きいろいゾウ」であり、
ボクには全く理解できず、当然感情移入なんて不可能です。
その結果、彼女は只の変人…、いや何を仕出かすかわからない危険人物にしか見えません。

結局、何ひとつとして心に残るものがなかった本作ですが、
強いて挙げるなら、ツマ役宮崎あおいとムコ役向井理の夫婦の営みのシーンは、
妙な淫靡さがあって、画的に脳裏に焼きついちゃったかな。
あと、演技だけど向井理の音痴さは衝撃を受けました。

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