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ジャッジ・ドレッド

本日からTOHOシネマズの券売機とネット発券機「Vit」がパワーアップしました。
2Dムビチケでは追加料金払っても3Dを鑑賞できないバカ仕様の改善と、
今まで有人カウンターでのみ扱っていた「ポイント鑑賞」にも対応したとのことです。
3Dの改善は3Dではまず観ないボクにとっては大した変化ではありませんが、
ネット予約で「ポイント鑑賞」が出来るのはかなりありがたいです。
ボクは年間100本程度TOHOシネマズで観るので、それ相当のポイントも付き、
ポイント鑑賞もよく利用します。
特にマイルがあまり堪らない99分以下の映画は、なるべくポイント鑑賞です。
今までは有人カウンターでしか「ポイント鑑賞」できなかったので、
座席予約にわざわざ劇場まで行っていたのですが、
ネット予約ができるとなれば、その煩わしさも解消されます。
まぁ行きつけのTOHOシネマズは、家から徒歩でもいける場所にあるので、
予約だけに出向くのも言うほど苦ではなかったんですが、
たまにはちょっと遠くのTOHOシネマズを利用したい時もあるしね。

ということで、今日はちょっと遠くのTOHOシネマズで観た映画の感想です。
上映時間も95分だし、近所のTOHOシネマズでは上映してなかったので、
こんな時にネット予約で「ポイント鑑賞」を使うと便利ですよね。

ジャッジ・ドレッド
Dredd.jpg

2013年2月16日日本公開。
イギリスの人気コミックを、新たに実写化したアクション。

毎分12件もの凶悪犯罪が発生するメガシティ・ワン。そこでは、陪審員、裁判官、刑執行全ての権限を与えられた集団ジャッジが、街の治安を維持していた。ジャッジの精鋭ドレッド(カール・アーバン)は、新人のアンダーソン(オリヴィア・サールビー)と共にギャングを率いるマーマ(レナ・へディ)が支配する超高層ビルに乗り込む。だが、マーマはビルを完全封鎖した上に、住民たちにドレッドの殺害命令を下す。絶体絶命という状況下で、ドレッドは7万5,000人もの敵を相手に戦う決意をする。(シネマトゥデイより)



ボクはアメコミ映画が大好きなのですが、マーベル・コミック以外のキャラについては
ほとんど知識がありません。(マーベルもそれほど詳しくはないけど…。)
本作は『キック・アス』のライオンズゲート配給なので、
アイコン・コミックあたりの作品が原作かと思い込んでいましたが、
本作の原作はアメコミですらなく、ブリコミだったんですね。
ブリコミって言葉があるのかは知りませんが、ブリティッシュ・コミックのことです。
原作漫画は2000ADという週刊漫画誌の看板漫画だそうで、過去に一度、
シルヴェスター・スタローン主演で映画化されたこともあるみたいですね。
なんでも旧作は大コケしたみたいで、DVDレンタルもされてないんだとか…。
どんな駄作だったのか見てみたかったです。

一度は失敗したものの、アメコミ映画のリブート・ブームに乗じ再び映画化されました。
本作、リブート版の主演はスタローンではなく、カール・アーバンです。
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズなどに出演した俳優だそうですが、
イマイチ記憶になく、本作を観たら思い出すかなと思ったのですが、
なんと終始ヘルメットを装着しており、最後まで口元しか見えません。
ここまで完璧なシークレット・アイデンティティーを持ったヒーローは、
アメコミ映画でも観たことありませんよ。
何というか、一度も素顔が出せないなんて、役者としてはちょと可哀想ですね。
顎の輪郭や口元の無精髭がちょっとスタローンぽいので、
途中からスタローンに見えてきました。
次回出演作は『スタートレック イントゥ・ダークネス』らしいので、
その時はちゃんと顔を覚えたいと思います。

せっかくリブートしましたが、残念ながら今回も大成功とはいかず、
本国イギリスでは1位デビューだったものの、アメリカ市場では6位デビューと大惨敗…。
世界興収でも製作費を回収することもできなかったみたいです。
日本でも公開規模が小さすぎるし、注目度も低いので、製作費回収に貢献はできないかな。
批評家のレビューもかなり悪いですが、コミコンのプレミア上映では絶賛されたようで、
コミック・オタクたちには面白い映画ということでしょう。
ボクも原作コミックは知らないものの、海外コミック映画は大好きなので、
オタクに近い感性だったためか、けっこう楽しく観れました。

本作の舞台は、核戦争で荒廃した世界。
汚染を逃れた東海岸の大都市「メガシティ・ワン」には、8億人もの人が住んでおり、
1日に17,000件もの犯罪が起こる暗黒都市です。
そこの治安を守るのが、裁判官であり陪審員であり死刑執行人でもある"ジャッジ"です。
うーん、この舞台設定はちょっとイマイチかな…。
舞台が近未来とか架空の街だと、ヒーロー映画というよりはSF映画になっちゃって、
現実との尺度の違いからヒーローの凄さが掴み難くなります。
その点ではゴッサムシティという架空都市で活躍するバットマンも同様ですが、
マーベルの多くのヒーローのように現在の実在の都市で活躍する作品の方が好みです。

ジャッジのベテランであるジャッジ・ドレッドが本作の主人公ですが、
ドレッドは一般的なヒーローのように何か特殊な能力を持っているわけではありません。
近未来的な装備を使いこなし、犯罪者を粛清するのですが、この装備が魅力的です。
犯罪者を追跡するためのバイク「ローマスター」もなかなか魅力的ですが、
やはり一番はいろんな種類の弾を発射できる面白ハンドガンでしょう。
犯罪者を一瞬で蒸発させる白熱弾や、スタン弾、ガス弾、焼夷弾、徹甲弾など、
一本で臨機応変に使い分けられるジャッジの標準装備です。
この高性能ガンが犯罪者に渡るのは大問題で、ジャッジにとって最もダメなことですが、
ジャッジ以外が引き金を引くと爆発するという安全設計です。
そんな秘密グッツみたいなものがジャッジの力の源なので、
特殊能力みたいなものはない世界観なのかと思いましたが、そうとは限らないようで、
この世界にはサイキックを使えるミュータントもいるみたいです。

本作にもサイキック・ミュータントがひとり登場しますが、
それが今回ドレッドのサイドキック(相棒)となるジャッジ見習いカッサンドラです。
カッサンドラ演じる女優も全然知らない人でしたが、なかなか可愛らしい子です。
カッサンドラはヘルメットを被ると、サイキック能力に支障が出るため装着しません。
おかげで可愛い顔が隠れなくてよかったです。
彼女は心を読む能力を持っており、ジャッジになることを志望しているのですが、
ジャッジになるための適性検査では落第点で…。
ある日、主席ジャッジはドレッドの任務にカッサンドラを同行させることにし、
ドレッドが実地試験で彼女の適性を判断することになります。
新米ジャッジの5人に一人は、初任務で死にます。
そんな便利な能力がある彼女を、危険な現場に投入するのは勿体ないですよね。
連行してきた犯罪者の尋問とかに能力を使った方が役に立つと思います。

ドレッドに同行し、カッサンドラの初任務となるのが、
ピーチツリーという200階建ての超高層ビルで起きた、
麻薬の売人が皮を剥がれ吹き抜けから突き落とされた殺人事件の捜査です。
その頃死を命じたのがこのビルを支配する犯罪者マデリン・マデリガル、通称"ママ"。
ドレッドは実行犯を探し当て、連行しようとしますが、ママがビルを完全閉鎖し、
彼らは閉じ込められてしまい、ママの手下たちに命を狙われることになります。
ドレッドはママを裁くべく、ピーチツリーの最上階を目指す、というストーリーです。
なんとなく『死亡遊戯』的な展開だなと思いましたが、
200階のワンフロア毎に強敵や罠が仕掛けられているわけでもなく、
武装した普通の人間であるママの手下が時々襲ってくる程度です。
76階からはエレベーターで最上階まで行けるみたいで、ほとんどの階は素通りですし…。
せっかくミュータントの設定もあるし、ヴィラン側にも2~3人いれば盛り上がるのに…。

ボスであるママですら冷酷非道というだけで普通の女性です。
彼女の脈が停止すると、ビルが崩壊するほどの威力の爆弾が爆発することになっていて、
迂闊には死刑執行することができませんが、ドレッドはある方法で解決します。
けっこう意外な方法でしたが、かなり一か八かな方法でしたね。
予想よりも爆弾の性能が高かったら、大惨事になるところです。
普通の人間なんてジャッジにかかれば敵ではありませんが、
ママは4人の悪徳ジャッジを雇っていて、ドレッドたちに嗾(けしか)けます。
もちろん例のハンドガンも装備しており、漸く対等な敵が現れたと思いましたが、
ドレッドとは比較にならない、意外とショボいやつらでした…。
こいつらに比べたらカッサンドラの戦闘スキルの方が高い気がします。
こいつらがジャッジになれる程度なら、カッサンドラも合格してないと不自然です。

…と、展開的にはかなり不満点やツッコミどころも多いのですが、
それを補って余りある本作の魅力は、かなりハードで血生臭い映像の数々です。
特に"スローモー"というスローモーションの幻覚を見るドラッグのシーンは必見です。
撃たれて人体に風穴が開いたり、吹き抜けから突き落とされ落下する瞬間が、
スーパースローで描かれ、斬新でグロ面白いです。
この過激な映像で、本国イギリスでは18禁に指定されたとか…。
その攻めた姿勢は好感が持てますが、ヒーロー映画は子供も集客しないと厳しく、
本作がコケたひとつの要因だったかもしれませんね。

これだけ大コケした本作ですが、実は三部作構想だったんだとか…。
続編はプリクエルを予定していたそうですが、この結果では続編は厳しいでしょう。
原作者も「よほどDVDが売れない限り続編は難しい」と、
オタクに対し「続編観たければDVD買え」という脅しを掛けていますが、
何としても製作費を回収したいという意図が見え見えで、
たとえDVDの売り上げで回収できても、続編はまず無理でしょう。
ボクも出来ることなら続編も観たいとは思いますが…。
ちゃんと本作一本で完結できる内容にしておいたことが不幸中の幸いですね。

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