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逃走車

最近めちゃめちゃ寒いから、近所のシネコンに行くのも自動車に乗りたいですが、
原油高と円安の影響でガソリン料金が高くなって…。
スタンドの平均看板価格150円を超えてますよね。
古いセダン車なので燃費もいいわけじゃないし、今は給油したくないので、
自動車の使用を控えて、寒いけど自転車で移動するようにしています。
「今は給油したくない」って言っても、ガソリン料金が下がる見込みなんてないけど…。
そろそろ暫定税率のトリガーが発動するかと思って期待していたのですが、
そのシステムは震災の時に凍結しちゃってたらしいですね。
まぁ自動車なんて嗜好品だと思うので、ガソリンの値上がりは別に構わないかな。
自動車を見るのは好きだけど、自分で運転するのが好きなわけじゃないし…。

ということで、今日は運転大好きな俳優の主演作の感想です。

逃走車
Vehicle 19

2013年2月23日日本公開。
ポール・ウォーカーが主演・製作のサスペンス・カーアクション。

アメリカ人のマイケル(ポール・ウォーカー)は、別れてしまった妻を追うべく、世界でも有数の危険な都市として有名な南アフリカ・ヨハネスブルクへやってくる。予約と違うレンタカーを手配されるも先を急ぐ彼は、車内で自分のものではない携帯電話と拳銃を発見。状況もわからぬままその携帯電話に刑事を名乗る男から不審な連絡が入り、さらには後部座席から縛られた女性が転がり出てくる。(シネマトゥデイより)



先々週だったか、ロシアに隕石が落下しましたよね。
火球が落ちてくる動画を見て、SF映画みたいですごいなと感動しましたが、
それ以上に感心したのが、そんな珍しい瞬間が綺麗に録画されていたことです。
あれって車載カメラ(ドライブレコーダー)で撮られてるんでしょうね。
車載カメラは事故の瞬間を記録するのが主な目的で、走行中は常に録画状態なので、
あんな予期せぬ隕石でも撮れたわけだけど、ロシアは車載カメラが普及しているから、
あれだけ多くの隕石動画が残せたということらしいです。
車載カメラってホントに便利ですよね。
日本の国交省も、ETCなんかより車載カメラの搭載を義務化すればいいのに。

その車載カメラに対する感動も記憶に新しい中公開された本作は、
史上初の全編車載カメラ撮影を謳った映画です。
まぁもちろん、車載カメラと言ってもドライブレコーダーではなく、
全て車内で映画カメラを使い撮影されたというだけのことですが…。
この作品のことを知った時は、全編ドライブレコーダーなのかなと思いましたが、
さすがにそれだと運転する主人公すら映らないし、映画にはならないかな?
まぁ車内撮影のみというだけでも、かなりの制約があるはずなので、
そのチャレンジ精神を味わうための作品だと思ったし、
正直それほど物語の面白さにまでは期待していませんでした。
ボクは無類のカーアクション映画好きなので、
そのシチュエーションだけでも十分に楽しめるはずだし。
…と思ったら、本作は物語としてもかなり面白い部類だったと思います。

密室だけで物語が進行するのは、シチュエーション・スリラーではありがちな手法だし、
全編車内で撮影というのも、誰でも思いつきそうな企画だと思います。
宣伝で謳われているように、本作が映画史上初ということはたぶんないと思いますが、
ボクの鑑賞した映画の中では、たしかに見当たらなかった手法です。
今までそんな映画がなかったのは、撮影したり脚本を書いたりする上で制約が多すぎて
実現するのが困難だったのもあるでしょうが、たぶん何よりも困難なのは、
それを実現させることが出来る主演俳優を見つけることだと思います。
普通、カーアクション映画だと、車によるアクションシーンはスタントマン使うけど、
全編車内撮影の本作では主演俳優自身が運転するしかないシーンも多くなります。
なかなかカースタントまでこなせる上に、主演を張れるほどの人気俳優なんていませんが、
自動車大好きで、代表作『ワイルド・スピード』シリーズでも、
自分でスタントを希望するというポール・ウォーカーなら打って付けの人材です。
まぁ本作の場合は、彼自身が製作総指揮も務めているので、
誰かにキャスティングされたわけではないですが…。

ボクは自動車を見るのは大好きですが、運転するのはそれほどでもないので、
車内撮影ばかりで主人公の車自体がほとんど映らない本作では、
あまり満足できないかもしれないという懸念はありました。
でも車内からカースタントを体感するような映像は、
カーアクション映画好きとしては堪らない演出です。
もちろん『ワイルド・スピード』のような凄まじいクラッシュはないけど、
車内からの映像だと、ちょっとした衝突事故でも臨場感があり、迫力も申し分ないです。

また南アフリカのヨハネスブルクが舞台というのもよかったです。
人がいきなり道路に飛び出してくるなど交通マナーが悪かったり、
車上強盗など治安が悪く、イベントに事欠かないのももちろんですが、
なにより日本と同じで車両左側通行な国なのがよかったです。
左側通行なので、自動車も右ハンドルが一般的なのも日本と同じで、
ポール・ウォーカー演じる主人公マイケルが乗ることになるミニバンも右ハンドルです。
ボクも国産車に乗っているので右ハンドルですが、
馴染みのある環境が舞台というのは臨場感も感じ易いです。
本作は、なぜか世界に先駆けて日本で先行上映されていますが、
日本を先行上映の場に選んだのも「左側通行の国だから」という理由もあるのかも?
(ちなみに製作国のアメリカでは公開未定のようです。)
それにしても、イギリスやオーストラリアは左側通行のイメージがあったけど、
南アフリカも左側通行だったのはちょっと意外だったかも…。
というか、アフリカなんて交通ルールすら無茶苦茶なイメージなので、
左側通行が守られているのも意外ですが、運転中の携帯電話使用禁止なんて、
日本でも数年前に決まったような法律があったのはもっと意外でした。
マイケルも運転中の通話中に、横から追突されますが、
運転中の携帯電話の使用って本当に危なっかしいですよね。
ボクもこの前、それで事故ってる現場を見ました。

アメリカ人のマイケルは、ひき逃げで刑務所に入りましたが、仮釈放で出所したばかり。
しかし仮釈放中の出国禁止の規則を破り、妻に会うためにヨハネスブルクまで来ます。
空港に降り立った彼は、米国大使館にいる妻に会いに行くため、レンタカーを借りますが、
セダンを借りたつもりが、レンタカー屋の配車ミスでミニバンが用意されており…。
時間もないので交換してもらわずにミニバンで妻の所に向かうが、
ミニバンのダッシュボードには意味不明なメールを着信した携帯電話が…。
更に助手席の足元には一丁の拳銃が…。
彼は事件に巻き込まれるのは御免なので、乗り捨てようとしますが、
その携帯電話に地元警察のスミスと名乗る刑事から着信があり、
「覆面捜査官の車が誤配車されたので、代車を用意するから指定の場所に来てほしい」と。
彼は車を交換してもらうために指定場所の倉庫に向かうが、
その途中、後部座席のトランクが開き、中から縛られた黒人女性が…。
なんだかヤバそうだと思ったが、これ以上関わらないように急いで倉庫まで行くと、
着いてすぐに2台の黒塗りの車から銃撃を受け、カーチェイスが始まり、
結局2台の車は横転し大破炎上し、彼は完全に事件に巻き込まれることに…。

後部座席の縛られていた黒人女性レイチェルは検事で、
警察署長を含む警察上層部が性的人身売買に関与していることを突き止め、
訴追の準備をしていましたが、署長の手の者に誘拐され、
何でだかわからないけど、レンタカーのトランクに監禁されていました。
携帯電話の刑事も、警察を語った犯罪者だと思ったけど、ホントに警察だったんですね。
署長まで性的人身売買するなんて、ヨハネスブルクの警察の腐敗っぷりはすごいです。
署長は権力者なので、レイチェルの知人も脅迫され、誰も助けてくれません。
更にマイケルの素性もバレており、大使館にいた妻にも魔の手が…。
マイケルは妻の無事を確認するため大使館まで行きますが、
待ち伏せていた警官に発砲され、助手席に座っていたレイチェルが被弾します。
左胸を撃たれて出血が酷い彼女は、携帯電話の録音機能に訴追の証言を残し、
その録音データを裁判所のムズカ判事に届けてほしいと言い残し絶命します。

マイケルはレイチェルの殺害容疑まで着せられ、指名手配されます。
携帯電話で何とか判事と連絡が付いたものの、携帯電話の充電も切れてしまい…。
こんなことなら序盤で充電器を売りに来た少年から買っておけばよかったですね。
その時に少年にサングラスを盗まれてしまったけど、
サングラスがあったら指名手配で顔が晒されても少しはマシだったのに…。
今思えば、あの少年はマイケルの運命をかなり狂わせていますね。

仕方なくマイケルは、一か八か車で裁判所に突っ込もうと考えます。
しかし街中は彼の車を捜すパトカーだらけ。
そこで彼は路上で落書き(エアロゾール)している若者に声を掛け、
スプレーで車を塗装してもらうことに…。
そんな簡単に車の塗装なんて出来ないだろうと思ったけど、
意外にもあっさりと、白いミニバンが綺麗な赤に塗り替えられます。
しかしそれもあまり意味があったとは言えず、すぐパトカーに追い回され、
狭い路地やスーパーマーケットの店内を突っ切りながら、裁判所に向かうのです。
その途中で、路上の脚立と接触して、フロントガラスにヒビが入ります。
車内からの撮影だけなので、ヒビは想像以上に前方の視界の邪魔になりますね。
もう物語も佳境だから少しの我慢ですが、序盤に割れていたら辛かったでしょうね。
そう考えると、あれだけ追われて銃撃を受けたのに、
リアウィンドーが最後まで無傷だったのは不自然だったかも。
もちろん後方の視界を妨げないための配慮だったのでしょうが…。

事件が決着する時まで車内撮影のみだった本作ですが、
ラストショットだけ、車外からミニバンを俯瞰で撮った空撮映像になります。
このシーンさえなければ、本当に「全編車内撮影」だったのに、
このシーンがあるせいで、「ほぼ全編車内撮影」になってしまったのは残念…。
それまで厳しい制約の中頑張ったのに、なんで最後までやり切ってくれなかったのか…。
まぁほぼ見ることが出来なかった主人公のミニバンが、
どんな車だったのか最後にしっかり見れたのはよかったですが…。
(車内撮影で感じた印象よりも意外と大きいミニバンだと思いました。)

さて、本作主演のポール・ウォーカーといえば、
今年は『ワイルド・スピード』シリーズの最新作
『ワイルド・スピード EURO MISSION』の公開が決まっています。
本作とは違い普通に撮影されたカーアクション映画ですが、
撮影の規模も製作費も段違いなので、きっとド派手な楽しい作品になるはず。
今年屈指の注目作として大いに期待しています。

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