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ダイ・ハード ラスト・デイ

ちょうど先月の今日(14日)、『LOOPER ルーパー』を観ましたが、
本日公開の『ダイ・ハード ラスト・デイ』までの、この丸1カ月の間に、
『ムーンライズ・キングダム』『ファイヤー・ウィズ・ファイヤー』
『噂のギャンブラー』と、ブルース・ウィリスの出演作が5本も日本公開になりました。
ボクも全部は観れてないけど、まさにブルース・ウィリス月間って感じですね。
さらに今年は『G.I.ジョー バック2リベンジ』『RED レッド2』も公開予定で、
ちょっと食傷気味になりそうなほどの、ブルース・ウィリスの当たり年です。
もう還暦も近いのに、元気だなぁ。

ということで、今日は今年のブルース・ウィリス出演作の大本命の感想です。

ダイ・ハード ラスト・デイ
A Good Day to Die Hard

2013年2月14日日本公開。
ブルース・ウィリス主演の人気アクションシリーズ第5作。

久しく会っていなかった息子ジャック(ジェイ・コートニー)がロシアでトラブルを起こした上に、ある裁判の証人となったと知らされた刑事ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)。身柄を引き取りに現地を訪れた彼だが、そこでテロ事件に巻き込まれてしまう。相変わらずの運の悪さを呪いながらも、混乱状態に陥った状況下でジャックと再会するマクレーン。しかし、なぜか親子一緒に次期ロシア大統領候補の大物政治家、大富豪、軍人らが複雑に絡む陰謀の渦中へと引きずり込まれるハメになり……。(シネマトゥデイより)



あの『エクスペンダブルズ2』でも何度もオマージュされた、
ブルース・ウィリスの当たり役ジョン・マクレーン刑事の大活躍を描いた
『ダイハード』シリーズの最新作(第5弾)となる本作。
前作(第4弾)が2007年公開なので、このシリーズの新作は実に6年ぶりで、
かなり久々な気がしたのですが、前々作(第3弾)は1995年だったみたいなので、
前々作と前作までのブランクに比べると、それほど長い沈黙だったわけでもないですね。
邦題では「ラスト・デイ」なんてサブタイトル付けられて、
勝手にシリーズ完結編みたいな宣伝もされていますが、
原題は『A Good Day to Die Hard』(ダイハードにはいい日だ)なので、
別にこれがシリーズ最後というわけでもなさそうです。
まぁ続編(第6弾)が出るかどうかは本作の成績次第でしょうが、
いざ鑑賞してみると、かなり面白かったので、たぶんシリーズ続行するでしょう。
続編の都度、面白さが増す気がする稀有なシリーズものですが、
本作もシリーズ最高を更新する改心の出来だったと思います。

管轄外の事件に巻き込まれるのが得意なNY市警のマクレーン刑事ですが、
本作ではついにアメリカを飛び出し、モスクワで大騒動に巻き込まれます。
彼がモスクワまで来たのは、息子のジャックに会うためです。
彼の息子の存在は、たしかに1作目で描かれてはいましたが、
当時のジョンはまだ赤ちゃん同然だったので、もう忘れていた設定でした。
前作でジョンの大人になった姉ルーシーは久々に登場しましたが、
その時もジョンの存在にはほとんど触れてませんもんね。
ルーシーは本作でも続投されましたが、姉妹の母親であるマクレーンの元妻は、
今どうしているのかちょっと気になりますね…。
本作の断片的な会話から察するに、設定上はまだ生きてそうな感じですが、
元妻役の女優がシリーズ出演を固辞してるのかな?

マクレーンの息子ジャックもすっかり成人していますが、
なんとロシアの国防相チャガーリンの部下アントンを銃殺した容疑で、
ロシアの拘置所で(最低でも)終身刑を待つ身となっています。
マクレーンは殺人犯になるなんて、とんでもない不良息子だと憤りますが、
ジャックは実はCIAエージェントで、いわゆるスパイです。
マクレーン曰く、「ニュージャージー生まれの007」。
彼はアメリカの脅威となる、とあるファイルを捜すためのミッションを受けており、
その過程でロシア国防相の部下を殺すことになったのだと思われます。
息子がCIAのスパイだなんて、さすがはマクレーンの血筋だと思いますが、
自治体警察にすぎない父を、立場的にはすでに超えちゃってる感じですね。
でもマクレーンの場合は、一市警の刑事なのに、FBI以上に活躍しちゃうところが魅力です。
ただ、本作のようにCIAに協力となると、ちょっと話が大きすぎるような…。
まぁ舞台が国際的になっているから、CIAが出てくるのは必然だけど、
ポリスアクション映画シリーズなので、スパイ映画化してしまうのは少し残念というか、
昨今はスパイ映画が多すぎるだけに、他との差別化という側面でもイマイチかも…。
しかしながら、本作はスパイ映画としても超一流の出来であるため、
多少の方向性のズレは物ともしない楽しい娯楽アクション超大作になっています。

『ダイハード』シリーズといえばド派手なアクションシーンが売りですが、
本作もかなりスゴイことになっています。
特に序盤のカーチェイスシーンは感動モノでした。
ボクはカーチェイスが大好きなのですが、あそこまでスゴイのは、
カーアクション超大作でもなかなかお目にかかれないかと思います。
大型車が跳ぶわ跳ねるわの、立体的に空間を利用したカーチェイスで、
追ったり追われたり、モスクワの市街地を縦横無尽に疾走し、
一般車両を含め3桁くらい大破したのではないかと思われる大暴れっぷりで、
一瞬も目が離せない手に汗握る怒涛の展開でした。
人間同士のドンパチや、機関砲で応戦してくる軍用ヘリとの生身での超ド級バトルなど、
アクションの見どころが多い作品でしたが、やっぱり一番はカーチェイスでした。
言ってしまえば、アクション以外にはそれほど目新しいところもない作品ですが、
アクションのスゴさだけで傑作たり得ます。

と、暗にストーリーが弱いと言わんばかりの感想ですが、
たしかにストーリーは凡百のスパイ映画並だと思います。
ただ昨今複雑化しているスパイ映画としても、本作はかなりわかりやすい内容なので、
その分余計なことを考えずに、アクションに集中できたのはよかったかも。
本作のストーリーを簡単に要約すれば、
テロや核の脅威を含む国防相チャガーリンの汚職情報を記録したファイルを、
政治犯で服役中の大富豪コマロフが隠し持っており、
そのファイルを手に入れるため、チャガーリンの私設部隊とジャックたちCIAが、
コマロフ争奪戦をするという展開です。
その国際的な陰謀に、厄介事を呼び寄せる男マクレーンが巻き込まれ、
図らずもジャックのミッションを邪魔し、問題を大きくした挙句、
最終的には親子で世界を救ってしまうという、アクション・ドタバタ喜劇です。

CIAの作戦は、ファイルと引き換えにコマロフを彼の娘と一緒に国外脱出させる手筈ですが、
実は彼の娘イリーナは汚職国防相チャガーリンの回し者で、
チャガーリンの部下にコマロフの身柄を奪われてしまいます。
しかし全てはコマロフの陰謀で、イリーナも父親とグル。
彼はCIAとチャガーリンを利用して、拘留から自由の身となり、
チェルノブイリに隠してある10億ユーロ相当の濃縮ウランを回収するつもりでした。
同じ娘を持つ父親同士、マクレーンとはシンパシーを感じたりと、
コマロフはけっこういい奴かと思ったのですが、ちょっと意外なドンデン返しでした。
ただこのコマロフの作戦は、不確定要素が多すぎるため、
(最終的には失敗したけど)実際にはこんなに上手くいくわけはないです。
マクレーンがコマロフを連れて逃走するジャックの邪魔をしなければ、
彼はCIAの計画通り無人機に乗せられてCIAに保護されたはずだし、
マクレーンがチャガーリンの部下の追跡を阻み、ジャックらの逃走を手助けしなければ、
彼はチャガーリンの手中に落ちていたはずです。
なので想定外の存在のはずのマクレーンの無茶苦茶な行動を想定していないと、
コマロフの計画は絶対に成功しないはずなんですよね。
運が悪ければ裁判所襲撃時やカーチェイス時に死んでたかもしれないしね。

荒唐無稽であり得ない展開だと思いましたが、更にあり得ないと思ったのが、
…というか本当にあったらどんなにいいだろうと思ったのが、
コマロフの娘イリーナが用意した「化学物27-4」とかいうガスです。
濃縮ウランが隠されているチェルノブイリの金庫の中は、
防護服がないと入れない濃度の強い放射能が充満していますが、
そのガスは瞬時に放射能を中和し、金庫内は防護服なしでも全く無害になります。
チェルノブイリ以来最悪の原発事故で悩まされた日本にとっては、夢のようなガスです。
たぶん10億ユーロの濃縮ウランなんかよりも、そのガスの方が価値がありますよ。
それにしても、チェルノブイリってメルトダウンからもう四半世紀も経ってるのに、
まだあんなに危険な場所なんですかね?
あの無謀な男マクレーンでさえ、チェルノブイリに行くのは躊躇しまくってました。
実際にそうなら、たしかにヤバいブツを隠すのには最適なところで、
濃縮ウランなんて、まさに「木を隠すなら森」って感じですね。
最後にヘリが突っ込んできた時、マクレーンとジャックはプールに飛び込みますが、
あれって使用済み核燃料の貯蔵プールかな?
もしそうなら親子ともども確実に汚染されちゃいましたね。
まぁ例のガスで、その辺りも全て中和されてるのかもしれませんが…。

こんなに面白いのに、なぜか映画批評家の評価はかなり悪い本作…。
でもボクが観に行った劇場でも盛況だったし、たぶん大ヒットしてくれるはず。
となると気になるのは続編ですが、ジャックとのバディムービー化するのは反対かな。
やはりマクレーンには毎度違う相棒と活躍してほしいと思います。
ジャックはジャックでも、一時期まことしやかに囁かれていた
『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアーとの共演であれば大歓迎です。
…まぁあり得ないか。

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