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PARKER パーカー

今月初めに全米公開されたスタローン主演のアクション映画『バレット』ですが、
全米初登場6位と低調な成績になってしまいました。
アクションスター夢の共演の『エクスペンダブルズ2』が大ヒットしたりと、
往年のアクションスターに再び脚光があたりはじめたかと思いましたが、
シュワちゃんの主演復帰作『ラストスタンド』も全米初登場10位という大コケだったし、
映画界を再びアクションスターが席巻する日はまだまだ遠そうです。
しかし『エクスペンダブルズ2』のトロイカの中では、
ブルース・ウィリスだけは健闘していると思います。
『LOOPER ルーパー』なんてかなりの大ヒットでしたよね。
まぁその陰で『シャドー・チェイサー』や『ファイヤー・ウィズ・ファイヤー』は
あまりヒットしなかったみたいですが…。
でも日米で今週末公開になる彼の代表的シリーズ最新作『ダイ・ハード ラスト・デイ』は
全米初登場1位は間違いない大ヒット作になるだろうと予想されます。

ということで、今日は『エクスペンダブルズ』組の若手(?)の主演作の感想です。

PARKER パーカー
Parker.jpg

2013年2月9日日本公開。
ジェイソン・ステイサム主演のクライム・アクション。


一匹おおかみで名うての強盗パーカー(ジェイソン・ステイサム)は、仕事でメランダー(マイケル・チクリス)率いる犯罪グループと手を組む。彼らはオハイオ・ステートフェアの売り上げ金150万ドルの強奪に成功するが、次の仕事を断ったパーカーはメランダー一味に殺されそうになる。瀕死(ひんし)の状態だったが運良く命だけは助かった彼は復讐(ふくしゅう)を胸に誓う。(シネマトゥデイより)



本作は全米で1月25日に公開になった映画ですが、
こんなに早く日本公開してくれるなんて嬉しいです。
もしかすると今年日本公開されたハリウッド映画で、
今年全米公開されたものは本作が初めてじゃないでしょうか?
日米同時公開されない場合は、日本公開まで数カ月待ちがザラなのに、
さすがは日本でも一部から絶大な支持を得ているジェイソン・ステイサムの主演作です。
まぁ一部すぎて、全然ヒットしてないみたいですが…。
(ちなみに全米でも初登場5位で、まずまずの成績です。)

ボクもステイサムの大ファンですが、良くも悪くもいつも同じような役ばかりで、
彼の主演作は内容に差が感じられないのがちょっと辛いところ…。
警官や殺し屋役が多いけど、だいたいアウトローでマッチョな色男役ですよね。
まぁそんなステイサムを期待して観に行くわけだからいいんだけど…。
強盗を演じる本作でもそんな役なのは変わらないのですが、
いつもよりちょっと優しげな印象を受けました。
原作が「悪党パーカー」なんてシリーズのハードボイルド小説だから、
どんな無茶苦茶な悪い奴かと思ったら、意外と常識的ないい奴です。
通りすがりの小さな女の子のために、的屋の射的でヌイグルミを取ってあげたり、
パニクった人質を優しく落ち着かせてあげたりします。
どうも「庶民の金は奪わない、庶民に危害は加えない」という信条があるみたいです。
金にもガツガツしてないし、恋にも比較的一途だし、インテリジェンスも高めで、
悪党という割にはいつもの役柄よりもいい奴な感じがします。
まぁ強盗という時点で犯罪者だし、同じ犯罪者に対しては容赦ない男ですが…。

登場も七三分けの金髪でメガネを掛けた神父という、
これまた彼らしからぬレアな出で立ちで登場しますが、これも意外に似あってました。
ステイサム演じる強盗パーカーは、一匹狼の強盗ですが、
恋人の父親でもある師匠からの依頼で、メランダー率いる4人組強の盗団と手を組み、
オハイオ州の収穫祭の売り上げ金150万ドルを盗む仕事を受けます。
神父に変装したパーカーの手腕で見事強盗に成功した帰りの車中、
メランダーから2000万ドルの宝石強盗の仕事の誘いを受けます。
しかし、収穫祭でメランダーの手下ハードウィックが、パーカーの指示に従わず放火し、
一般人の死傷者を出してしまったことが気に入らず、彼は誘いを拒絶。
怒ったメランダーたちはパーカーを撃ち、道路脇に捨てます。
瀕死のパーカーでしたが、通りすがりの農夫に発見され、病院に連れて行かれます。
一命を取り留めたパーカーは、メランダーに復讐するため、奴らを捜しますが、
メランダーにはマフィアのコネがあり、マフィアの放った殺し屋がパーカーを追う。
…というようなストーリーです。

メランダーたちに至近距離から散弾銃や拳銃で撃たれたパーカーですが、
病院で意識が回復した途端に、満身創痍にもかかわらず病院を脱走します。
普通なら死んでもおかしくないくらいの重傷なのに、かなりタフです。
その後も殺し屋にナイフで左胸を刺されますが、それでも怯むことなく、
わざと左手を刺されてナイフを封じ、そのままバルコニーから殺し屋を投げます。
掌は貫通してて痛々しいし、胸を刺されたら普通は死にますが、
彼は病院にも行かず、恋人に手当てしてもらってすぐに復讐に取りかかります。
敵からも「なぜ死なない!?」と言われますが、もう人間とは思えない不死身っぷりで、
いくらなんでもあり得ないとは思いますが、面白かったです。
彼は全身傷跡だらけですが、このキャラの最大の特徴はそのタフさなのかもしれませんね。
あんなに傷だらけになるくらいだから、あまり戦闘は得意じゃないのかもね。
メランダーの隠れ家に攻め入る前に、敵の銃に細工(撃針を切り取る)して、
相手の銃を不発にするという、ある意味せこい作戦を使ってるし…。
でも拳銃のマガジンで敵を刺すという攻撃は初めて見ました。
よもや拳銃にあんな使い方があったとは…。

フロリダのパームビーチで宝石強盗をするつもりのメランダーは、
パームビーチの高級住宅地に隠れ家として家を買いますが、
その隠れ家を捜すため、パーカーは偽名を使い、地元の不動産屋の女性従業員レスリーに、
金持ち(エクアドルの石油業者)の客を装って接触し、情報を集めます。
40歳手前でバツイチのレスリーは、上客な上にセクシーなパーカーにメロメロ。
彼女は公私混同してパーカーに猛アタックします。
しかし、彼の秘密信用調査をして、彼が偽名の不審人物であると判明。
彼女はショックを受けますが、金の臭いを嗅ぎつけ、パーカーに協力を申し出ます。
ジェニファー・ロペス演じるこのレスリーですが、なかなか面白いキャラですね。
だいたいステイサムの主演作のヒロインは、お飾り的なキャラばかりなのですが、
レスリーは同僚の客を取ったりする図々しさがある半面、
「私が死んでも誰も悲しまない」なんてネガティブなことを言ったり、
人の信用情報を職権乱用で盗み見た挙句、彼女持ちのパーカーに無残にフラれても、
分け前を貰うためにパーカーに協力し続けるという強力な個性のキャラです。
終盤では協力するつもりが逆にトンデモないことをやらかし、
パーカーの計画が台無しになりかけたりと、かなりのトラブルメイカーでもあります。
こんな失態を犯したのに、ちゃんと数百万ドルもの分け前を払うパーカーも律儀ですね。
彼女の母親もなぜかパーカーに協力的で、面白いです。
あと、彼女の飼い犬ピアシーも、なぜかパーカーにやたら懐き、
血まみれの彼の膝にチョコンと座ってるところが可愛いです。

パーカーはメランダーたちへの復讐ついでに、
彼らが強盗した7500万ドル相当の宝石を奪うのですが、
その宝石の所有者は、社交界の元女王と称される資産家女性でした。
彼女は庶民ではないので、その宝石を盗んでもパーカーの信念には反しないのかもだけど、
彼女はその宝石を競売で全て売り、どこかに寄付しようとしていたんですよね…。
もしそれが慈善事業だったなら、寄付で救われる庶民のためにも、
その宝石は返却してあげた方が、彼の信念には適ってるかも…。
盗品だから金に換えても相場の1~2割で、その半分は分け前としてレスリーに渡すし、
命を救ってくれた農夫にもかなりのお礼をしているようなので、
パーカー自身の儲けはかなり少なそうだし…。(200万ドルくらいかも?)
その悪党らしからぬ金払いのよさも彼の魅力ですが…。

昨今のステイサム主演作の中でも秀逸な面白い作品でした。
原作はシリーズものなんだし、続編があると嬉しいですが、
実はメル・ギブソン主演の『ペイバック』(1999)なんかも、
「悪党パーカー」シリーズが原作で、それ以外も何度か映画化されてたみたいで、
本作も単発の可能性が強いかもしれません。

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