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ムーンライズ・キングダム

今週の木曜日に公開になる『ダイ・ハード/ラスト・デイ』を、
TOHOシネマズデイの初日に観に行こうと思っているのですが、
シリーズ第5弾だけど前作から約6年ものブランクがあるため、
前作までのおさらいをしようと、4作目までのDVDレンタルしてきました。
今日はお休みだったので、全部見ようと思ったのですが、
昨日の夜から体調を崩してしまい、今日は午後7時まで寝てました。
ちょっと元気になったので、ブログだけ更新してまた寝ますが、
この分だと木曜日までにおさらい終わるか心配です。
まぁ1話完結なので、おさらいしなくても大丈夫だとは思うのですが…。

ということで、今日は『ダイハード』の主演ブルース・ウィリスの出演作の感想です。

ムーンライズ・キングダム
Moonrise Kingdom

2013年2月8日日本公開。
ウェス・アンダーソン監督によるコメディ・ドラマ。

1960年代ニューイングランド島。自分が養子だということを寂しいと感じながらボーイスカウト活動をしていたサム(ジャレッド・ギルマン)は、常に本を読んでいる少女スージー(カラ・ヘイワード)に恋をする。キャンプでの生活になじめない二人は文通を始め、キャンプから勝手に抜け出し森で自由気ままに過ごしていた。一方、村では保安官(ブルース・ウィリス)やスージーの両親(ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド)らが、二人を捜していたのだが……。(シネマトゥデイより)



批評家などからかなり高評価を受けている本作。
全米初登場15位でしたが、たった4館でのみの公開でこの成績は驚異的で、
実写映画の1館当たり平均興収の史上最高記録だそうです。
そんな好評を受けて拡大公開され、ピーク時には900館以上で上映され、
全米ボックスオフィスも最高9位まで登りつめました。
様々の映画賞にもノミネートされたり、時には受賞したりしていて、
ボクもこれは傑作に違いないと、日本公開を楽しみにしていました。

…が、いざ観てみると、何故そんなに評価されているのかよくわからない作品で、
何を意図しているのか、誰をターゲットにしているのか、どこが見どころなのか、
いまいち掴めない微妙な内容だったように思います。
ブルース・ウィリスやビル・マーレイ、エドワード・ノートンなど、
出演者が豪華なのはひとつの魅力ではありますが、
基本的には子役主演の物語なので、豪華俳優陣は脇役でしかありません。
強いて言えばシュールさが売りのナンセンス・コメディなのでしょうが、
変な物語ではあるものの、笑えるほどのものでもなく、途中からかなり退屈でした。
ウェス・アンダーソン監督らしい作風だとは思いますが、
今回はちょっとついていけなかったかな…。

舞台は1965年、ニューイングランド沖に浮かぶニューペンザンス島。
カーキスカウトのサマーキャンプ「キャンプ・アイヴァンホー」から、
12歳の隊員サムがテントなどの備品を持ちだして脱走。
サムは島に住む文通相手の女の子スージーと合流し、2人だけで森を抜け、
遠くの入江「ムーンライズ・キングダム」(スージー命名)に向かいます。
つまり2人は駆け落ちしたわけです。
この子ども2人のロマコメ的な逃避行が本作のメインですが、
子ども同士の可愛い恋の物語なら、ほのぼのして癒されもしたでしょうが、
どうもこの2人は子どもらしくないというか、ちょっとイラッとするほどのマセガキで、
全く好感が持てないし、主人公なのに感情移入もできません。

まず外見からして、スージーは妙にセクシーで大人っぽく、
普通にしていても高校生くらいに見えるのに、アイシャドウなど化粧がケバ目。
服装もやたら三角地帯に目が行ってしまうくらいのミニのワンピースで、
パンチラしそうで気になります。…というかパンチラしちゃってます。
一方のサムは故・伊藤俊人さんを小さくした感じで、完全にオッサンです。
見た目ですでに子どもらしい初々しさのないカップルですが、
その行動がまた初々しくありません。
入江に到着した2人は半裸で泳ぎ、ビーチでダンス、そして初キスします。
まぁそこまではいいと思いますが、その後フレンチキス(ディープキス)に発展し、
さらにBまで進み、抱き合って寝ます。サムはギンギンです。
全く12歳の子どもの恋らしくなく、爽やかじゃないというか、
不純すぎるというか、はっきり言えばエロすぎます。
てっきりファミリーで観れる内容だと思ってましたが、それには全く適さない内容で、
なんならPG-13指定がかかっているので、サムと同年代の子は鑑賞を推奨できません。

そんな2人だから、やはり普通の同年代の子とは違って、かなり問題児のようです。
2人とも周りから浮いており、ロクに友達もいないようです。
スージーはファンタジー小説が大好きな、夢見がちな女の子ですが、
そこそこ裕福にもかかわらず、図書館から小説を盗むことに快感を覚えています。
両親も心配しており、「超問題児への対処法」なんて本を読んでいるくらいです。
2人を捕まえようとやってきたカーキスカウトの子の脇腹を、
ハサミで刺しちゃうくらいの子なので、かなり病んでると思われます。
タマムシと釣り針で作ったピアスを付けるのも、正気じゃできませんよね。
サムも隊の規律を全く守らなかったりと、かなり空気が読めない少年で、
仲間の隊員からもかなり毛嫌いされています。
ボクもこんな子とは関わりたくないと思ってしまいます。
彼は孤児だったことが判明するのですが、サマーキャンプに参加させた里親にも、
「呼び戻せない」、つまり「帰ってくるな」と告げられます。
孤児という身の上には同情しますが、だからと言って里親に迷惑をかけるのは話が別です。
親がいないからって問題を起こしてもいいってことにはならないです。
問題児すぎて、これ以上里親を捜すのも無理なため、少年収容所に送られ、
電気ショック療法を受けさせることが決まりますが、自業自得です。
タバコ吸ったりビール飲んだりもするし、ロクな大人にはなりません。
そんな問題児のマセガキ2人の恋なんて応援したいとも思わないので、
彼らがどうなろうが知ったことではないと感じてしまいます。

2人が駆け落ちしたことで、カーキスカウトのウォード隊長や隊員の子どもたち、
スージーの両親、島警察のシャープ警部が彼らの捜索を始めます。
捜索はなかなか難航しますが、2人が入江で寝ているところを発見します。
スージーは自宅に連れ戻され、サムは少年収容所に送られるため、
福祉さんが引き取りにやってくるまで、シャープ警部の家に預けられます。
すると何故か、あんなにサムを毛嫌いしていた隊員の子たちが、
サムとスージーを救出しようと立ち上がります。
サムが孤児だと知って同情したのかもしれませんが、
サムを捜索する時には、暴力の使用を禁止されているにもかかわらず、
棍棒や斧、弓矢まで使って襲いかかるほど嫌いだったはずなのに、
どうにも納得できない急な展開です。
(その攻撃により飼い犬スヌーピーが死んでしまいますが、ちょっと酷いです。)
サムだけでなく、このカーキスカウトは変人の集まりですね。
そもそも入隊するのに宗教が必要だったり、同性愛者の入隊を認めなかったり、
軍隊のまねごとをして、お揃いの恰好で集団行動しているボーイスカウトは、
(偏見かもしれないけど)閉鎖的で不気味な集団に思えてしまいます。
大人になってもスカウト活動に熱中している人たちを見ると、
あんなところで子どもが健全に育つとは思えません。
本作も、そんな奇妙な集団であるボーイスカウトを揶揄しているのだと思います。

見事2人を救出したカーキスカウトの隊員たちは、
隣の島のサマーキャンプ「フォート・レバノン」に行くため、カヌーで海を渡ります。
(地図で見る限りでは、子どもがカヌーで渡れる距離ではないです。)
「フォート・レバノン」の知り合いに結婚式を挙げてもらい、逃避行を続けますが、
折しもハリケーンが島に上陸し、避雷原を逃走中のサムに雷が直撃。
しかしサムはドリフのコントのように顔が真っ黒になっただけで無傷…。
ハリケーンでダムが決壊し、鉄砲水がキャンプを襲い、みんな教会に避難しますが、
そこに福祉局の人もやってきて、サムとスージーはまた逃げ出し、
教会の屋根の鐘楼まで登り、そこから命がけで飛び降りようとします。
それを止めにシャープ警部も登ってきますが、そこに再び雷が直撃します。
鐘楼は落雷で破壊されますが、ブルース・ウィリス演じるシャープ警部の、
マクレーン刑事ばりのアクロバティックな活躍により3人とも無事でした。
雷とか洪水とか火事とか、この終盤の展開は、なんかもう無茶苦茶すぎです。
スラプスティックにもほどがあり、ここまでくると何が面白いのかわかりません。

結局サムはシャープ警部が里親になり引き取られますが、
シャープ警部がこの問題児にそこまでする義理はないように思います。
またシャープ警部とスージーの母親との不倫の話も中途半端で、
一体何を意図していたのかよくわかりません。
スージーの両親の問題も有耶無耶だし、そのシーンで物語が停滞したように感じたので、
それなら子どもたちだけの話に絞って描いた方がよかったかも…?

キャラクターは個性的ですが、魅力的ではないため、
つまらなくはないものの、あまり楽しめなかった作品でした。

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