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ベルセルク 黄金時代篇III 降臨

アニメのアカデミー賞ことアニー賞の音楽賞を、秋元康が受賞したとか…。
なんでもディズニー・クラシックス最新作『シュガー・ラッシュ』に、
挿入歌として彼が作曲したAKB48の曲「Sugar Rush」が使われているそうで、
同映画の他の曲の作曲家たちと共に集団受賞することになったみたいです。
なので作品全体の音楽が評価されただけで、彼の作詞が評価されたわけではないです。
(発表時も彼の序列は一番下で、お情け受賞なのは疑う余地なしです。)
それでもアニー賞は権威のある賞なので、彼がまた増長するのではないかと危惧します。

この報道で『シュガー・ラッシュ』にAKB48の楽曲が使用されたことを初めて知りました。
『シュガー・ラッシュ』はボクが今年最も期待しているアニメ映画ですが、
方やAKB48は今最も嫌いなアイドルグループなので、かなりショックを受けました。
例えば、『カーズ2』の挿入歌でPerfumeの「ポリリズム」が使用された時とか、
日本のアーティストの楽曲がハリウッド映画で使用されるととても誇らしく嬉しいですが、
AKB48の場合は誇らしいどころか、恥ずかしいだけで、とても不愉快です。
AKB48なんて日本の音楽として海外に紹介できるようなレベルではない素人集団だし、
総選挙やじゃんけん大会、猥褻ビデオクリップや児童ポルノまがいの写真集騒動など、
音楽外でのお騒がせ行動ばかりが注目される、日本の恥さらしアイドルグループです。
先達ても、あるメンバーが丸刈りにして涙ながらに謝罪する見苦しい動画を、
世界中の人が見ることが出来るYouTubeで公開し、海外では物笑いのタネになりました。
クールジャパンに逆行する日本の恥部をハリウッド映画で使用するなんてとんでもなく、
経産省が責任を持って国内に封じ込めておくべきです。
…いや、いい加減目障りなので、秋葉原から一歩も出さないでください。

ということで、今日は日本のアニメ映画の感想です。

ベルセルク 黄金時代篇III 降臨
ベルセルク 黄金時代篇Ⅲ

2013年2月1日公開。
三浦建太郎の同名人気コミックを3部作でアニメ化したファンタジー映画の第3部。

戦乱の時代、孤高の剣士ガッツは、長年共に戦ってきたグリフィス率いる傭兵(ようへい)軍「鷹の団」と一度はたもとを分かつことを決意する。だが、その後、グリフィスが反逆罪で投獄されたと知ったガッツはかつての仲間たちと共に彼を牢(ろう)から救い出すことに。ところが舌を抜かれ、両手足の腱を切られてひどい状態のグリフィスは、生きる気力を失っており……。(シネマトゥデイより)



人気漫画『ベルセルク』を全てアニメ化する企画「ベルセルク・サーガプロジェクト」。
その第一弾として原作初期のエピソード「黄金時代篇」を三部作としてアニメ化し、
その三部作の第3部目となるのが本作です。
第1部『~覇王の卵』は昨年2月4日、第2部『~ドルドレイ攻略』は同6月23日に公開され、
第3部である本作も昨年中に公開されるはずでしたが、
結局年を跨いでしまい2013年の正月第二弾として公開されました。
当初の予定だった2012年中に三部作を公開するというのは無理でしたが、
ギリギリ1年以内に公開できたみたいですね。
ボクは90年代に放送されたテレビアニメ版は見てませんが、原作漫画は全て読みました。
なので、この第3部で描かれる「蝕(降魔の儀)」のシーンが、
映像化が困難だというのも想像に難くないので、多少の公開日の遅延は仕方がないし、
妥協せずに遅延した分、映像のクオリティが上がるのならば、むしろ歓迎だと思いました。
しかし本作を観て、「こんなものなの?」と拍子抜けしました。

公開延期により期待値(ハードル)が上がったのも間違いないけど、
それを差し引いたとしても、期待ハズレだったように思います。
なんというか、原作漫画を読んだ当時に感じた混沌とした絶望感みたいなものが、
本作ではかなり希薄に思えたんですよね…。
そう思えるのは、ボクが歳をとったせいもあるだろうし、いろんな理由はあるでしょうが、
映像的なことで言えば、もっとグロテスクな際どい描写を期待していました。
せっかく映像化したんだから、顔の集合体のような地面や造形物も、
もっと気持ち悪く蠢いているものと思ったけど、かなり無機的だったし、
使徒(クリーチャー)にしても、原作よりも種類が少なく描き込みも甘いです。
公開延期したくせに、妥協しないどころか手を抜かれている気がします。
主人公ガッツの元・部下ガストンの壮絶な最期がカットされたり、
人間が内蔵ぶちまけて殺されていく残酷描写も、原作よりも柔らかくなってます。
本作は三部作初のR指定ですが、この程度のグロ描写なら地上波でも大丈夫そうだし、
映画化した意味をあまり感じることができません。

このR指定は、おそらくグロ描写ではなく、エロ描写に掛けられたものでしょうね。
グロはせいぜいPG指定レベルですが、エロは18禁でも仕方ないくらい直接的でした。
あまりアニメで濡れ場を観る機会なんてないので、余計に過激に感じられるというか、
あそこまで直接的な濡れ場は、実写映画でもまずないです。(成人映画は別にして。)
アニメのエロシーンは、なんだか観ているコッチが恥ずかしくなるというか、
観ている姿を他人に見られなくないって気持ちになりますね。
グロは蔑ろにするくせに、エロにはあれほど力を注ぐなんて、
バランスが悪いし、制作サイドの趣向が知れるというものです。
それに第1部はG指定、第2部はPG指定、そして本作(第3部)はR指定と、
レイティングが作品ごとに上がっていますが、第1部当時14歳未満だった子は、
本作は鑑賞できないことになります。
中学生以下で『ベルセルク』ファンがそれほどいるとは思えないものの、
このレイティングの付け方はかなり問題がありますよね。
レイティングは映倫が勝手に付けるので仕方ないのかもしれないが、
制作サイドはR指定にされない配慮をするべきです。
(または第1部からR指定にしてもらうとかね。)
まぁそう思うのも、別に期待していないエロ描写でレイティングが上がったからで、
レイティングが上がるほどのグロ描写だったなら、むしろ歓迎したでしょうが…。

話を「蝕」に戻しますが、前述のように映像的に期待ハズレだったのもあるけど、
展開的にも衝撃度を希薄にする要因は多数見受けられました。
まず原作で「蝕」の直前に描かれた「黒犬騎士団」の話を丸々カットしたこと。
この話はゾッド以来となる、ガッツたちが使徒と直接対峙するもので、
はじめて使徒とまともに戦うことになる重要な展開です。
なんとか倒すもかなり苦戦を強いられ、使徒の凶悪さ思い知らされるのですが、
「蝕」ではそんな1体倒すのも一苦労な使途が何十体と集まり、
一気にガッツたちに襲いかかってくるので、その絶望感たるや…。
しかし「黒犬騎士団」をカットしたことで、使徒の強さを描けていないので、
原作ほどの絶望感や衝撃は得ることが出来ません。

それから三部作通しての問題点にもなりますが、
「蝕」でガッツの仲間たちが虫ケラのように無残に殺されるところも、
それまでにガッツと仲間たちとの関係性、絆がしっかり描かれていないので、
モブキャラ同然の彼らが死んだってあまり心に響きません。
しかし最も問題なのは、「蝕」を引き起こし魔王に転生し、
ガッツたちと対峙することになる親友グリフィスとの関係性です。
これまでの三部作では、ガッツとグリフィスの絆を描いた展開である
狂言暗殺のエピソードなどを悉くカットしているので、ふたりの関係性は希薄で、
この親友同士が敵対することになる因縁の展開にも、あまり感動が湧きません。
ガッツが命がけでグリフィスを救出したいという思いも、
仲間を生贄に捧げてしまうグリフィスの葛藤も伝わらず、
なんとも薄っぺらいストーリーに思えてしまいます。
「黒犬騎士団」の件もそうですが、原作既読者で補完できるボクですらそう思うのだから、
本三部作から『ベルセルク』に入った人は、ボク以上に希薄に感じたでしょう。
グリフィスとの関係が希薄な分、キャスカとの関係はしっかり描けていたので、
キャスカを愛するガッツの気持ちはそれなりに感じ取れましたが、
グリフィスに対しては、キャスカを寝盗られたことに嫉妬しただけのような感じで、
この原作漫画の描きたい趣旨からはかなり離れていると思います。

三部作を締めるラストも、なんだか中途半端だったと思います。
生贄の烙印を捺され、ガッツは左腕と右眼を失い、キャスカは精神が退行しながらも、
「蝕」から間一髪救い出され、妖精の坑道で保護されるところまで描かれますが、
原作の「黄金時代篇」のラストだった、ゴブリン的な使途の襲撃がカットされています。
「蝕」はかなりの鬱展開でしたが、最後にガッツがその使途を豪快にぶち殺すので、
けっこう痛快に読み終えることが出来たのですが、本作ではそれがカットされ、
言わば負けっぱなしのままフェードアウトしてしまう印象で、スッキリしません。
まぁ「蝕」が薄っぺらく、全く鬱展開に感じなかったので、
そんな気晴らしのようなシーンは要らないのかもしれませんが、
なんとも中途半端な印象は否めませんね。

前述のように本三部作は「ベルセルク・サーガプロジェクト」の始まりでしかないけど、
この中途半端で投げやりなラストを観るかぎりでは、今後も企画が続行するのかは疑問…。
普通なら本編上映後に今後の展開の告知くらいはありそうなものだけどそれもないし…。
すでに「黒い剣士篇」を丸々カットしたり、重要なシーンを端折ったりしているので、
こんな中途半端なままプロジェクトを続行されても意味ないかも…。
それに原作も未完のまま打ち切りになる可能性が濃厚なので、
このプロジェクトは、端から完遂できるものでないのは否めないし…。
もし今後も『ベルセルク』を映画化してくれるのならば、
外伝的なオリジナルストーリーでお願いしたいです。

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