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テール しっぽのある美女

またしても特集上映「未体験ゾーンの映画たち」の話です。
開催中のシネ・リーブル梅田では、1週目の上映が終わってしまい、
上映作品が総入れ替えになってしまいました。
ボクは1週目の6本中、『地球、最後の男』と『バーニング・クロス』の2本観ました。
他の4本も観たかったですが、1週ごとに上映作品が総入れ替えになってしまうので、
それらを観る機会を完全に逸してしまったことになります。
ブルース・ウィリス出演の『噂のギャンブラー』だけでも観たかったと悔やまれますが、
後悔先に立たずで、もうあとはDVDリリースを待つしかないです。
先週末から2週目の上映が始まり、すでに2本観てきました。
今週はまだ暇があるので、もう1~2本観に行けないこともないですが、
今週の上映作品のラインナップはちょっと弱いので、既に観た2本で終わりかな?
面白そうな作品を各週にもう少しバランスよく配置してくれたら、
観たい作品を逃すこともないのに…、と思いますが、
面白い作品なんていうのはボクの主観でしかないから仕方ないですね。
今週末からの3週目は、また面白そうな作品が目白押しです。

ということで、今日は「未体験ゾーンの映画たち」3本目(実質4本目)の感想です。
今週観たかったのはもう一本の方で、これはその時ついでに観ました。

テール しっぽのある美女
Thale.jpg

2013年2月16日日本公開。
ノルウェ-のサスペンス・ホラー。

犯罪現場の清掃の仕事をするレオ(ヨン・シーヴェ・スカルド)とエルビス(アーレン・ネルボル)は、今までにない凄惨な現場で、監禁された裸の若い女性(シリー・ライナモ)を見つける。だが言葉を発せずおびえた様子のその女にはしっぽがあった。はたして彼女は、北欧神話で語り継がれてきた伝説の生き物フルドラなのか。あるいは何かの人体実験なのか。そんな中、レオとエルビスは、その部屋で衝撃の事実を目撃する……。(KINENOTEより)



期待していたわけじゃないけど、微妙だったかも…。
ノルウェーの森奥深くに棲む伝説の妖精「フルドラ」を題材にしたということで、
もっとダーク・ファンタジー的なスリラーかと思ったのですが、
意外にもファンタジー感は全くなく、なんだか設定や展開が曖昧なところも多く、
スリラーというほどの緊張感もない、ちょっと退屈気味な作品でした。
これはわざわざ特集上映の一本にしてくれなくても、DVDスルーで十分です。

でも今まで観た4本の中では、一番お客さんが入っていました。
なんだかちょっとエロチックな印象を受ける邦題や概要なので、
それ目当ての人を集客しているのかもしれません。
斯く言うボクも、その部分にはちょっと期待してしまっていました。
しかし本作にはエロは皆無だと言っても過言ではないです。
それゆえに評価が低くなってしまったところもあったりなかったり…。

犯罪現場の清掃員として働くレオとエルビスが、
家主である年配の男性がバラバラに惨殺された凄惨な事件現場で仕事をしていると、
不気味な地下室を発見し、エルビスはレオの制止を無視して、地下室の捜索を始めます。
エルビスは惨殺死体を観て嘔吐してしまうような根性無しなのに、
変なところだけ好奇心が強いんですね。
地下室には謎の実験室があり、そこで何かの実験を記録したカセットテープを見つけます。
そのテープを再生していると、白濁した水の入った風呂桶の底から、
突然全裸の女性が飛び出してきて…、という導入です。

言葉も話せない彼女ですが、そこにある資料から「ターレ」という名前だと推測されます。
ターレはおそらく妖精フルドラでしょうが、フルドラの特徴である牛の尻尾がありません。
なので外見は普通の女性で、エルビスたちも「なぜこんなところに女性が?」と思います。
それにしたって、普通の女性すぎますよ。
たしかにブロンドの美人だとは思いますが、妖精的な神秘性が感じられず、
20代後半の普通の白人女性って感じで、あまり魅力的ではないです。
本当は美人でしょうが、ずっと眉間に縦線を入れた怖い顔しているし…。
全裸なのはある意味魅力的でしたが、レオがすぐに服を渡してしまうので…。
それに全裸の時も、カメラアングルや陰で、乳首すら映りません。

ノルウェーのフルドラについては、日本人には馴染みのない妖精で、
ボクも全く知らなかったので、鑑賞前に少し調べました。
前述のように牛の尻尾が生えた美女で、人間の男を魅了し森へ誘い込む妖怪です。
なのでエルビスたちがターレに誘惑されて翻弄されるような、
ちょっとエロチックな内容かと少し期待したのですが、
彼らは全裸の彼女を見ても、全く欲情することもなく、
「地下室に監禁され、言葉も喋れない可哀想な女性」としか思わず、
服を着せて、パンや水を分け与えます。
まぁあんな現場に遭遇すれば、それが普通の反応でしょうが、
もし彼女がフルドラだったなら、男として普通の反応ではないと思うし、
全くエロチックな展開にならなかったのも残念でした。
…って、なんだかエロばかり期待しているように思われそうなので、
その話はこのあたりにしておきます。

サスペンスとしては、なぜターレが地下室に監禁されていたかが焦点ですよね。
実際は監禁されていたかどうかも謎です。
彼女は自分の記憶を触れた相手に見せることが出来、その断片的な記憶の映像と状況から、
彼女は幼い頃に家主である博士に森で捕まり、研究施設でいろいろ酷い実験をされますが、
情が移った博士が彼女を救いだし、この森深くの地下室で二人で生活していたみたいです。
(ある意味、博士はフルドラのテンプテーションにかかったと言えるかも?)
尻尾は博士がチョン切って、冷蔵庫にしまってあります。
それを見たエルビスはまた嘔吐しますが、人間の惨殺したいならともかく、
牛の切れた尻尾も駄目なようでは、牛テールスープも食べられませんね。
本作のフルドラの設定は、進化の過程で人間と分岐した生物らしく、
妖精というよりは未確認生物ですね。
でも代謝機能が人間と異なり、謎のエネルギーによる不思議な能力を持ち、
枯れた花を蘇生させたり、難病を完治させたりできます。
そんな能力はボクが調べたフルドラの資料には載ってませんでしたが、
やっぱりどちらかといえば妖精っぽいかな?

この森には他にもフルドラらしき生物が数体棲んでおり、
やってきたエルビスたちをコソコソ監視しています。
そのことから、フルドラたちがターレ奪還のために博士を惨殺したと思いましたが、
実はどうやら違っていたようで、事件は思わぬ方向に展開します。
それはネタバレなので伏せますが、それほど突拍子もない展開でもなく予想の範囲内です。
それにしても、ターレ以外のフルドラたちの姿は完全に化け物で、
なぜターレだけが女性の姿をしていたのか…?
伝説では、フルドラは普段は美女ですが怒ると醜い老婆の姿になるらしく、
その老婆の姿が他のフルドラたちの姿なのかもしれません。
でも老婆というより、まるで妖怪人間ベラ(妖怪ver.)みたいな姿で…。
それにターレもかなり怒ったシーンがありましたが、姿は変わりませんでした。
DBの孫悟空みたいに、尻尾がないと変身できないとか?

というか、ターレがフルドラだというのは、レオの憶測に過ぎません。
実際は何なのかよくわからない、曖昧な形で物語は終わってしまいます。
ボクはギリシャ神話オタクで、幻想動物とか好きなので、本作を観ることで、
フルドラという北欧の妖精を知る機会に巡り合えたのはよかったけど、
映画としてはそれほど面白いものでもなかったかなと思いました。
これなら今週の「未体験ゾーンの映画たち」の上映作品を選ぶなら、
『コリドー』か『バーニーズ・バージョン』の方がよかったかな…?
ちなみに他の上映作品『蜜の味』は韓流映画だから、
『グレイヴ・エンカウンターズ2』は前作が酷かったので絶対観ません。
『バーニング・ブライト』の感想はたぶん明日書きます。

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