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エイリアン バスター

来年には消費税が8%になり、再来年には10%になりますが、
ワープアのボクには経済的に深刻な問題です。
来年の増税時では、食料品の軽減増税の案も棚上げされたようですが、
たぶんこの様子では再来年の増税でもそのままだと思います。
ボクの食費は日に数百円なので、たかが数%の値上がりでも、
食生活レベルの著しい低下が起こることは明白です。

隣町にアメリカ生まれの小売チェーン店「コストコ」があり、
たまにウチにも新聞の折り込み広告が入っているので、
安い食糧を必要とする貧乏なボクはとても気になっているのですが、
コストコって会員制で、入店するのに年会費がいるんですよね。
ウチの近所には激安店「ドン・キホーテ」もあるので、
年会費払ってまでコストコに入会すべきか悩みますが、
入店すらできず、試しに見に行くというわけにもいかないところがネックです。
でも最近聞いた話では、店に不満で退会するなら年会費は返してくれるらしいので、
退会覚悟で今度行ってみようかなとも思っています。

ということで、今日はコストコの店長が主人公の物語の感想です。
店長曰く、例えエイリアンでも、「会員以外お断り!」。

エイリアン バスター
The Watch

2013年3月2日リリース。
ベン・スティラー、ジョナ・ヒルなどコメディ俳優共演のSFアクション。

田舎町のスーパーで店長を務めるエヴァンは、妻と平凡だが幸せな生活を送っていた。ある夜、警備員のグズマンが店内で何者かに惨殺される事件が発生する。エヴァンは犯人を見つけるために見回り隊の結成を宣言。その声に3人の男が集まるが、大人になりきれないボンクラばかり……。遊んでばかりで真相に近づけないエヴァンたちだったが、町を偵察中に突如エイリアンに襲撃される! グズマンを殺したのは彼らだったのだ! エイリアンとの全面戦争を決意した4人は、町を地球を救う事ができるのか!?(公式サイトより)



『ナイトミュージアム』シリーズの人気俳優ベン・スティラー主演で、
全米初登場3位と成績も悪くなく、かなりちゃんとしたSFコメディ映画だから、
劇場公開してもそれなりに健闘しそうなものなのに、あっさりビデオスルーされるとは、
ホントに20世紀フォックスの日本劇場公開基準って厳しいと思います。
本作の冒頭に使用されている大ヒットコメディ『アルビン3』もビデオスルーでしたし、
先月リリースされた『新・三バカ大将 ザ・ムービー』もそうだし、
本作にも出演するジョナ・ヒル主演の『ピンチ・ヒッター』や、
本作の脚本家の前作『空飛ぶペンギン』も軒並みビデオスルーで、
もうコメディであれば吟味もしないでビデオスルー決定している気すらします。
日本人は20世紀フォックス作品と言えばSF超大作というイメージを持ってますが、
実はコメディやロマコメの佳作が多いハリウッドメジャーです。
たしかに日本でコメディをヒットさせるのは難しいけど、
『テッド』が異例のヒットをしたように、打席に立たないことにはヒットはあり得ず、
市場の開拓もできないと思います。(日本は世界屈指のハリウッド映画消費国だしね。)
まぁただボクがもっと劇場でもコメディ映画が観たいと思っているだけですが…。

ビデオスルーになった本作ですが、タイトルに「<特別編>」と銘打たれています。
なので日本リリース用に本編のカットや編集されたものなのかと思ったのですが、
厳密にはわからないけど、全米公開されたオリジナルと上映時間が変わらないので、
特に編集などはされていないみたいですね。
下ネタも含むR指定コメディなので、かなりカットされる懸念がありましたが、
そうはならなかったみたいでよかったです。
笑える下ネタがあったかと言えば、それほどありませんでしたが…。
邦題からも窺い知れると思いますが、本作はもともと、
『ゴースト バスターズ』のエイリアン版みたいなコンセプトで、
ファミリー向けコメディ作品として企画されていたそうです。
それが何の因果か下ネタをふんだんに盛り込んだR指定コメディになりましたが、
メインキャストをコメディ俳優で固めるというところは、
『ゴーストバスターズ』を下敷きにした名残かもしれませんね。

長閑な街グレンビューでコストコの店長を務めるエヴァン。
ある日、店で警備員が皮を剥がれて惨殺される事件が発生し、
グレンビュー警察の支持で店は暫らく閉店することに…。
警察のブレスマン巡査部長は、ニュースのインタビューで、
「街の警官は8人しかいないから、事件には市民も責任を持て」と発言。
警察なんてアテにならないと思ったエヴァンは、自ら自警団を結成し、
警備員殺しの犯人を捜そうと思い立ちます。
直接の理由は警察の不甲斐なさからですが、彼は地域社会に貢献するのが生き甲斐で、
地域住民が参加するジョギング・クラブやスペイン語クラブを作ったりと、
そういう人を集めてチームを結成するのが好きな、寂しがり屋みたいです。

複数のクラブを主宰する上に、市議会の副書記官まで務めているのに、
意外と人望はないみたいで、自警団「ご近所ウォッチャーズ」の募集には、
彼を含めたったの4人しか集まりませんでした。
しかも集まった3人は、どうしようもない男ばかりで…。
一緒に酒を飲んだりバカ話出来る男友達を作るために参加した中年ボブ、
警察の採用試験に落ちたので仕方なく自警団に我慢する若者フランクリン、
活動中にエロい出会いがないかと期待するインド系イギリス人ジャマルカスの3人。
どいつもこいつも真面目に犯人捜しをする気はないやつらばかりで…。
まぁエヴァンも他のクラブ同様サークル感覚なので、彼らと大差ないですね。
それにそんな珍妙な自警団なんて、まともな大人なら入りたがりませんよね。
近所の悪ガキからもバカにされ玉子をぶつけられるし、
市民が立ち上がるように呼びかけた巡査部長ですら「探偵ごっこ」と揶揄します。
余談ですが、巡査部長から揶揄された時、エヴァンらは車で張り込みをしていたのですが、
停車中の車内で同乗者が缶ビールを開けただけで、違反切符を切られてしまいます。
アメリカの道交法って意外と厳しいというか、それに比べ日本は甘すぎると感じました。

この「ご近所ウォッチャー」のメンバーですが、
主催者のエヴァン演じるベン・スティラーはもちろん、
ボブはヴィンス・ボーン、フランクリンはジョナ・ヒルと、
人気コメディ俳優の豪華共演で、ちょっとテンションが上がります。
しかし残る一人、ジャマルカス演じる俳優は見たことない人で…。
なんでもリチャード・アヨエイドという名前のイギリスのコメディ俳優だそうですが、
他の豪華キャストに比べると格下で、チームのバランスが悪く思えるというか、
どうせなら4人とも人気俳優にしてくれたら、もっとテンション上がるのにと残念でした。
この役柄は企画段階ではクリス・タッカーに当て書きされたそうですが、
彼なら申し分なかったのにと、惜しい気持ちになりました。
しかしそれもはじめのうちだけで、今ならジャマルカスはこれでよかったと思えます。
一番格下だから、メンバー内でも扱いが悪いかと思ったらとんでもなく、
本作の最重要キャラであり、それに見合うだけの魅力的な演技をしていました。
無名なためそれほど意識もしてなかったので、そんな展開になるのは予想外だったし…。
もし、この役を予定通りタッカーが演じていたら、
そのいい意味で裏切られた展開も早々に気付いちゃってたかもしれません。
以下、重大なネタバレを含みます。

警備員殺しは、もちろんエイリアンの仕業です。
エヴァンたちは犯人捜し中に、そのエイリアンに遭遇します。
一度は捕まえたと思ったエイリアンですが、結局逃げられてしまいます。
エイリアンは去り際に「我々はすでに貴様らの中にいる」と、
仲間が他にいて人間に化けていることを示唆します。
彼らは近所の韓国人ババァなど、街の住民がエイリアンではないかと疑心暗鬼になり、
エヴァンは隣人の不気味な男が特に怪しいと考えます。
この隣人の男はスポックみたい耳で、あからさまに怪しいですが、
もちろんそれはミスリードで、なんとメンバーのジャマルカスがエイリアンだったのです。
隣人がエイリアンではないことは薄々気付いてはいましたが、
ジャマルカスがそんな重要なキーパーソンだとは思ってなかったので、
まんまとドンデン返しに嵌ってしまいました。
端から宇宙人っぽいタッカーが演じていたらそうはならなかったはずなので、
あえて無名俳優を使った巧いキャスティングだなと感心しました。
もちろんジャマルカスはエイリアンですが、殺人犯は一度捕まえたエイリアンの方です。
逃げた際の「貴様らの中」というのは、地球人や地域住民のことではなく、
「ご近所ウォッチャーズ」の4人の中という意味だったんですね。
思い返してみると、ジャマルカスは変な言葉の間違いをしたり、
エイリアンやオーブ(レーザー砲)に近づく時も「悪い予感する」と言ったりと、
彼がエイリアンである可能性を示唆するシーンもけっこうあり、
なかなか自然で巧みに伏線が張られた、よく出来た脚本だったように思います。
また、エイリアンだと判明してからの彼の活躍にも目を見張るものがあり、
特にクライマックスの二丁拳銃のシーンは惚れ惚れするカッコよさでした。

そんなドンデン返しに至る本筋の展開は巧みだと思ったのですが、
ボブが16歳の娘を心配する話や、フランクリンの巡査部長との確執の話など、
メンバー個々のサブエピソードが悉く弱い気がします。
特に主人公エヴァンの妻との話は、ちょっと重い割に、かなり浅かったかなと…。
妻は子供を欲しがっているのですが、実は夫のエヴァンはタネ無しで、
彼がそれを隠しているため、夫婦関係に亀裂が入るという話です。
ボブやフランクリンの話は、これ以上ないハッピーエンドを迎えますが、
エヴァンは秘密を告白したことで妻との関係は改善しますが、
彼のタネ無しはどうにもならず、結局養子を取るという決着で、
ボクの尺度からするとちょっと微妙なハッピーエンドだった印象です。
これなら中途半端なサブエピソードを挿入しないで、
主題である「第一印象は最悪でも親友になることはある」という男4人の友情を、
もうちょっと掘り下げて描くのもありだったように思います。

ビデオスルーですが、なかなか面白いので、
下品な下ネタに耐性がある人にはオススメしたい作品でした。

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