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スパークル

風邪をひきました。
この前、映画館に行った時に、後ろの席の女性が、
ずっと鼻を「スンスン」鳴らしていたので、ちょっとヤバイとは思ったのですが、
たぶんその人から伝染されたのだと思います。
映画館なんて否応なく約2時間も他人と一緒にいることになるので、
病気の人が近くにいたら、伝染る可能性も高くなって当然です。
(単純に咳やクシャミ、鼻をすする音も騒音で迷惑だし、)
風邪なのに映画館に来るのはやめてほしいですが、
前日にネット予約で座席券(先売券)を買ってたりするのかもしれませんね。
先売券は病欠の場合のみ返金できるようにした方が、
映画館の危機管理の面からもいいように思います。
単なる風邪ならいいけど、インフルエンザとかだったら大変ですからね。
まぁさすがに重病の人は「先売券が勿体ないから」って劇場には来ないでしょうが…。

本来なら今日にでも『ジャッジ・ドレッド』を観に行きたかったのですが、
とりあえずボクも現在は風邪なので、映画館には行かないようにしますし、
いつ治るかわからないので、先売券も買えません。
なので今週末までは、たぶん劇場映画の感想も書けませんが、
いい機会なので、久しぶりにDVDで観た映画の感想を何本か書くつもりです。

とうことで、今日はビデオスルー作品の感想です。

スパークル
Sparkle.jpg

2013年2月6日リリース。
ホイットニー・ヒューストン出演のミュージカル・ドラマ。

1960年代、モータウン全盛時代のデトロイト。スターを夢みるシスター、ドロレス、スパークルの仲良し3人姉妹は、女手一つで育ててきた母エマの心配をよそに、成功への階段を順調に上り始めていた。だがある日、シスターと恋人サテンとの間で起きたいざこざが予期せぬ事件を誘発し、3人は解散へと追い込まれていく。そんな中、才能を内に秘めていたスパークルは、母エマの後押しを支えに、1人のシンガーとして舞台に立つことを決意する…。(公式サイトより)



昨年2月、大人気歌手ホイットニー・ヒューストンが急死し、世界に衝撃が走りました。
図らずも彼女の遺作となってしまったのが、本作です。
彼女の死からちょうど1年後の今月にDVDリリースされた本作ですが、
誤解を恐れずに言えば、この作品にとっては彼女の急死は最高の話題のタネで、
注目度も想定外に上がったはずなのに、ビデオスルーにしてしまうなんて勿体ないです。
登場人物の9割以上が黒人の黒人向け映画なので、
いつもなら日本で劇場公開しても客は入らないけど、
ホイットニーの遺作ともなれば、日本にも大勢いる彼女の音楽ファンや、
『ボディガード』で感動した映画ファンを動員して、劇場も賑わったと思うのですが…。
まぁそんなファンを満足させられる内容かと言えば少々疑問だし、
内容的にも遺作として相応しいとも言えないものですが…。
それが原因なのか、全米でも初登場5位と、冴えない結果でした。
まぁ彼女の本業は歌手だし、歌手の遺作映画なんてのは、それほど話題性もないのかな?

もちろん本作は、ホイットニーの遺作として作られたわけではないので、
ホイットニーを特にフィーチャーした内容ではないし、はっきり言って脇役です。
本作でフィーチャーされているのは、本作が映画デビューとなる若手歌手、
ジョーダン・スパークスであり、彼女が本作のヒロイン(主演)です。
彼女はアメリカで大人気のオーディション番組『アメリカン・アイドル』の、
シーズン6で優勝した期待の超新星だそうですが、
本作のタイトルやヒロインの名前も、彼女の名字をモジったようなタイトルであるため、
ボクは当初、彼女を売り出すためのプロモーション映画なのかと思いました。
しかしそうでもないようで、1976年の同名映画のリメイクらしく、
モジったようなタイトルなのは単なる偶然だったみたいですね。
(キャスティングで全く影響がなかったとは言い切れないけど…。)
何でもオリジナル版に感銘を受けたホイットニーが同作のリメイク権を取得し、
90年代半ばからリメイクを企画していたそうですが、
主演候補だった若手R&Bシンガーのアリーヤが事故で急死してしまい、
リメイク計画が延び延びになっていたみたいです。
うーん…、もしあの大人気だったアリーヤの主演作で世に出ていれば、
本作はかなりのヒット作になっていたかもしれませんね。
面白がるようなことじゃないけど、超セレブな関係者が2人も急死するなんて、
なんだか呪い的なものを感じてしまう映画ですね…。

ホイットニーはジョーダン・スパークス演じるスパークスの母親エマ役です。
歌手を夢見るスパークルが、2人の姉シスターとディーと共にガールズグループを結成し、
成功への階段を上るサクセスストーリーです。
タイトルからも三女スパークルが主人公なのは明白ですが、
中盤にかけてはほとんど長女シスターが物語の中心な感じです。
シスターは三姉妹の中で最も歌が上手く、グループのメインボーカルで、
グループ名もズバリ「シスターとシスターズ(Sister and her Sisters)」。
もしアリーヤがスパークル役で10年以上前に製作されていたら、
シスター役はホイットニーだったんじゃないかな?
スパークルはコーラスと作詞作曲を担当していますが、
グループ内ではあまり目立たず、注目はシスターに集まります。
物語上も、シスターとその恋人サテンを中心に進みます。

サテンは黒人の人気コメディアンですが、黒人を侮辱する自虐ネタが白人に大ウケ。
なんとも鼻持ちならない男ですが、高価な指輪を贈られたシスターは、
貧乏な元恋人リーヴァイを捨て、あっさりサテンに乗り換え、すぐ婚約します。
しかし黒人やキリスト教を侮辱するサテンとの婚約を、
敬虔なクリスチャンである母親エマが許すはずもなく、母子は絶縁状態に…。
それにしてもサテンは本当に嫌な男で、親なら誰でも結婚に反対しますし、
シスターが彼に惹かれるのもイマイチ納得できません。
お金は持ってるけど、酷いDV野郎で、顔面に痣が残るほどボコボコにされてるのに…。
彼女たちのグループがテレビ出演が決まったりすると、見苦しく嫉妬するし…。
やっぱりアレかな、彼にクスリ漬けにされて、離れるに離れられなくなったのかな?
スパークルとディーは、シスターの薬物依存を治すため入院させようとしますが、
連れ出す現場をサテンに見つかり、彼は激昂しスパークルをぶん殴ります。
妹を殴られたシスターもさすがに怒って、大乱闘になりますが、
その結果、ディーが火かき棒でサテンを撲殺してしまい…。
シスターは妹の罪を被り、投獄されてしまうのです。
シスターがクスリ漬けにされて人生を棒に振ってしまうという展開は、
コカインによる心臓発作で死んだホイットニーの遺作で描く内容としては、
ちょっと不適切というか、かなりアレな展開ですよね…。
シスターは冤罪なわけですが、百歩譲っても明らかな正当防衛なはずですが…。

余談ですが、三姉妹は実は種違いで、なぜか次女ディーの父親だけが違うので、
ボクはディーが三女だと勘違いしてしまいました。
次女だけ種違いなんて、ちょっと不自然な家庭環境ですよね。
でも三姉妹はめちゃめちゃ仲良しです。

長女シスターは投獄され、次女ディーも医大に行くため家を出て、
グループは解散を余儀なくされます。
しかし夢を諦めきれないスパークルは、コロンビア・レコードのスカウトに直談判し、
契約するか否かを決めるソロ・コンサートを開催することになります。
いよいよタイトル通り、スパークルが主人公らしくなってきました。
しかし、挫折した元歌手の母親は、娘が歌手になるのは大反対で…。
果たして、コンサートは成功するのか?この母子関係は?…というような物語です。
ミュージカルドラマらしく、最後はコンサート・シーンでクライマックスを迎えますが、
正直なところ、スパークルのソロでは、少々盛り上がりに欠ける気がしました。
歌は姉に優るとも劣らず上手いかもしれませんが、どうにも華がないというか、
役者が素人オーディション番組出身という先入観のせいかもしれないけど、
彼女はなんだか垢抜けてないんですよね…。
聖歌隊を動員した大コーラスを率いてのコンサートでしたが、
序盤から中盤にあった三姉妹のクラブでのステージの方が華やかで盛り上がりました。
スパークルが歌った姉に捧げる歌「One Wing」は、聖歌隊を率いているだけあり、
讃美歌っぽかったのも盛り上がりに欠けた理由かも…。
グループ時代から曲作りしていたのに、シスターにばかり注目が集まったのだから、
彼女の作曲の才能は、「神様の授かった才能」と自負するほどでもないのかも…。
多作の才能は認めますが…。

しかしラストの曲以上に残念だったのは、ホイットニーの劇中曲です。
ホイットニー演じる母親エマも一曲だけ歌うシーンがあるのですが、
地味だし何に感動もないし「今のホイットニーってこの程度なの?」と思いました。
圧倒的な歌唱力だった『ボディガード』の時と同じ人だとは思えないほどの劣化で、
これもコカインの影響なのかなんて考えると…。

ホイットニーの遺作でハードルが上がったし、
その事実が過ることで内容を純粋に楽しめなくなったのも否めず、
悪い作品ではないのですが、イマイチな作品というか、残念な作品という印象でした。

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