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ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー

「日本のTVゲームの実写映画化」といえば『バイオハザード』が思い出されますが、
「それ以外は?」となると意外と思い出せないものです。
ですが、ゲームが原作の映画ってのはけっこうあります。
邦画では『弟切草』『サイレン』『トワイライトシンドローム』
もうすぐ第2部公開の『ひぐらしのなく頃に』などホラーが多いです。
洋画では『ハウス・オブ・ザ・デッド』『デッド・オア・アライブ』から
『スーパーマリオブラザーズ』まで見境なく映画化されています。
もうお気づきでしょうが、例外的に大ヒットした『バイオハザード』を除けば、
ゲームの映画化はヒットし難いようです。

それでも『バイオ』の2匹目のドジョウを狙って今後もどんどん映画化されます。
『鉄拳』『パックマン』『メタルギア・ソリッド』『クロックタワー』…。
『バイオハザード』シリーズを送り出したカプコンからも
『鬼武者』『デビル・メイ・クライ』『ロストプラネット』が映画化されます。
そして今日感想を書く映画もカプコン発のゲームの再映画化作品です。

ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー
Street Fighter The Legend of Chun-Li

2009年2月28日日本公開。
カプコンの人気格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズのヒロイン
春麗(チュンリー)を主人公としたアクション映画。

裕福な家庭に生まれ、大好きな父親にカンフーを習い、幸せいっぱいの暮らしの中で育った少女チュンリー。しかしある日、彼女の目の前で父親が誘拐されてしまう。10年後、美しい女性へと成長したチュンリー(クリスティン・クルック)は、悪の組織に拉致された父親の行方を捜すことを決意し、厳しい修行を重ねて“ストリートファイター”となる。(シネマトゥデイより)



ボクも小中学校時代は格ゲーに嵌ったので、よく『ストリートファイターⅡ』しました。
始めのうちはいわゆる昇竜拳コマンドをうまく入力できなかったので、
使うキャラはタメ技のみのガイルか春麗。
そんなこともあって春麗は少し思い入れのあるキャラです。

『ストリートファイター』シリーズの実写映画化は今作で2作目。
前作は95年に公開されたガイルを主人公にしたストーリーでしたが、
残念な出来で、アメリカでも日本でもヒットしませんでした。
ボクもテレビで放映された際に観た記憶があるのですが、
面白かった印象はないですね。というかほぼ覚えてない…。
でも悪の秘密結社シャドルーの幹部の名前がテレコになっていたのが気になったのと、
意外とストリートファイターぽかったという印象があります。

で、今作ですが、今作ではシャドルーの幹部は名前が原作通りだったのはいいけど、
なんか全体的にストリートファイターぽくないです。
まず、キャラの設定が原作ゲームを無視しています。
見た目はほぼ白人で、あっさり人を殺める残忍な春麗。
軍人のはずがインターポールの刑事のナッシュ。
やけに若々しい元。オーラのない金髪のベガ。ボクサーじゃないバイソン。
美しくないバルログ。○○の娘というローズ…。
格ゲーのキャラの設定なんてマニアのためのオマケみたいなものだけど、
だからこそ公式設定を知らないライトゲーマーに誤解を与えかねないと思います。
なんでも今作はニ次著作物であるアメコミの設定を基にしてるんだとか。

でもこの際そんな細かい設定はどうでもいいです。
格ゲーの実写映画化なんだから、メインはもちろん格闘シーンですよね。
そこがストリートファイターぽくないんです。
ストリートファイターといえば現実離れしたド派手な必殺技が魅力ですが、
今作の格闘シーンはいわゆるカンフー映画のそれ。
春麗や元は中国人だからそれでいいかもしれないけど、ベガまで…。
それはリアル志向なわけじゃなくて、ただ制作費がなくて派手なVFXが使えないだけ。
再現度は低いとはいえスピニングバードキック、気孔拳など、
代表的な必殺技を使うシーンのある春麗はまだいいとして、
全く必殺技をつかわないシャドルーの幹部たちはただの強いオッサンです。
ナッシュ、ローズに至ってはファイターですらない…。
これでは、ただゲームのキャラの名前を拝借しただけのB級アクション映画です。

ストーリーですが、大筋は父親の敵討ちという古典的なもの。
「ストリートファイター」を冠していなかったら誰も興味を持つことはないです。
ベガが春麗の父親を拉致る理由、元が春麗につきまとう理由、巻物の意味などなど、
物語の整合性をとる事は完全に放棄されています。
特に、エンディング前のシーンは原作ファンへのサービスだと思うけど、
元の組織スパイダーウェーブの存在理由を根底から覆すものです。
弱者を守る組織じゃなくて、ただの格闘狂だったのか?
あと、あの流れだとスピニングバードキックはもっと大切な必殺技のはず。
なんで中盤で雑魚相手に使っちゃうかなぁ…。

95年の映画『ストリートファイター』に優るとも劣らないダメ映画でしたが、
本編終了後のさくらを主人公にしたオマケ短編アニメも意味不明。
けっきょく発売中の最新作『ストリートファイターⅣ』の宣伝映画でしたってこと?

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