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ねずみの騎士デスペローの物語

今日14日は映画が1000円で観られるTOHOシネマズ・デイだったので、
今日公開の『ホビット』を観にTOHOシネマズに行ったのですが、
TOHOシネマズのサウンドロゴに任天堂の人気キャラ「ピクミン」が使用されており、
ピクミンが大好きだったので、ちょっとビックリしました。
やっぱりピクミンは可愛いくて、急に「Wii U」が欲しくなりました。
(『ピクミン3』が来年春に発売される予定だから。)
どんな経緯でこのコラボが実現したのかは知りませんが、宣伝効果は絶大でしょう。
この際もっと進展させて、東宝配給で『ピクミン』を映画化してほしいです。
もちろん実写じゃなくて、サウンドロゴのようにCGIアニメーションでお願いします。

ということで、今日はあまり可愛くないCGIアニメーション映画の感想です。

ねずみの騎士デスペローの物語
The Tale of Despereaux

2012年12月5日リリース。
世界中で愛されるベストセラー児童書をアニメ化したファンタジーアドベンチャー。

とあるヨーロッパの王国。光に憧れるドブネズミのロスキューロは、城内に忍び込んだ際、女王に振る舞われたスープの中へ落ちてしまい、女王をショック死させ、地下牢へ追放されてしまう。一方、小さく痩せっぽちで、ひときわ耳の大きなハツカネズミのデスペローは、音楽と本を愛し、自由奔放に城内の生活を満喫していた。そんなある日、母親を亡くし悲しみに暮れるピー姫に恋心を抱いたデスぺローも、人間に恋をした罪で地下牢へと追放されてしまう。さらに、ロスキューロは姫の座を夢見る召使のミグと手を組み、ピー姫を誘拐する。それぞれの想いが巡る中、デスペローは、ピー姫の救出に立ち上がる!(公式サイトより)



世界最古の権威ある児童文学賞ニューベリー賞を受賞した児童小説を原作に、
英米合作でCGIアニメーション化したのが本作です。
原作は知らず、なんだか少々野暮ったいタイトルとビジュアルで、
あまり期待はしていなかったものの、無類のCGIアニメ好きなのでとりあえす鑑賞。
するとこれがまたなかなか面白い作品で、原作は児童文学だとナメていましたが、
二転三転する劇的なストーリーと、妬みや挫折で心に闇を抱えた魅力的なキャラで、
なんとも奥行きを感じる、大人も楽しめること請け合いの内容となっています。
反面、アニメとしてはキャラクターデザインがポップではないので、
子どもが見るにはちょっと渋すぎるかも?
なにしろアメリカでは2008年に公開された作品ですからね。
日々格段に進歩するCGIアニメだけに、ビジュアル面は見劣りしても仕方ないです。
(ちなみに全米初登場3位でした。)
内容的にもかなりブラックでシリアスな展開も含むので、下手すると怖がるかも…。
でも完全なハッピーエンドとはいえないようなシビアなところもありますが、
それも含め教訓的な物語でもあるため、子どもにも見てほしいとは思います。

貿易船で旅するドブネズミのロスキューロは、スープが名物のドール王国に到着します。
その日、王国では王室の絶品スープが人々に振る舞われる「スープの日」が開催中で、
ロスキューロもそのスープを飲んでみたいと城に忍び込みます。
しかし、うっかり王妃のスープの皿の中にダイブしてしまい、王妃はショック死。
ロスキューロはなんとか排水溝から逃げますが、王様は絶望し、
国内でスープを作ることも売ることも食すことも禁止し、
ドブネズミを違法な動物に認定する法律を施行します。
すると王国は雨も降らず、太陽も出ない、灰色の世界になってしまいます。
うーん、なかなか突拍子もない展開で、ツッコミどころ満載ですね。
ドブネズミがスープに落ちた程度でショック死する王妃の異常な潔癖症もさることながら、
ドブネズミを違法化→自然の摂理に反する→異常気象になるという理屈も強引です。
でも最も「何だコレ?」と思ったのは、王室シェフが召喚するスープの精です。
急に魔法的なあり得ない存在が出てきたのでちょっと戸惑いました。
まぁそんなことを言ってしまえば、ネズミが喋る時点であり得ませんが…。
児童向けだと侮っていたので意表を突かれましたが、
次第にそんなシュールでブラックな展開も本作の魅力だと思えました。
排水溝に落ちたロスキューロは、城の地下牢にあるドブネズミ界のリーダー、
ボッティチェリに拾われ、なぜか後継者(?)的な待遇で迎えられます。
しかし彼は不潔で野蛮なドブネズミ界の生活になかなか馴染めず…。

その頃、ドブネズミ界よりも上にあるハツカネズミ界に、
誰よりも小さいけど勇敢なハツカネズミの少年デスペローが住んでいました。
物語開始から約20分経って、忘れた頃にやっと主人公の登場です。
デスペローは勇敢というか怖いもの知らずというか、恐怖を感じない特異な性格で、
なんだか立派な性格のようですが、何も恐れず逃げることを知らないというのは、
矮小なハツカネズミにとって致命的で、彼は落ちこぼれとして扱われます。
臆病を美徳とし学校では怖がることを学ばせるハツカネズミ社会の設定がユニークです。
彼の父は息子に恐怖を学ばせようと、臆病で優秀な兄と一緒に訓練を受けさせます。
訓練は城の書庫で本をかじることでしたが、好奇心旺盛な彼は本を読むのに夢中になり、
囚われの姫を助けるためドラゴン退治をする英雄の物語を読んで、
彼は騎士道に目覚め、ますます勇敢な性格になってしまいます。

ある日、デスペローは悲しそうな城の王女、ピー姫に出会います。
雨やスープやドブネズミまでを恋しいと言うピー姫と友達になりますが、
人間と接触したことがハツカネズミ評議会で大問題となり、
彼はドブネズミ界へ追放され、即ドブネズミに捕まってしまいます。
ドブネズミはハツカネズミを食べるみたいですが、その時は食べられず、
彼はアリーナ(闘技場)の見世物として、ネコと対決させられ危うく死にかけます。
ところがドブネズミのロスキューロが、彼を引き取りたいと申し出ます。
仲間と馴染めない者同士、すぐに仲良くなった2匹。
デスペローからピー姫の話を聞いたロスキューロは、王妃の死を謝罪したいと思い、
ピー姫に会いに行く決心をしますが、彼女は「ドブネズミも恋しい」と言っていたくせに、
いざ会いに行くと強烈に拒絶され、ロスキューロは大きなショックを受けます。

所詮ドブネズミの血は贖えないのか、性根の腐っているロスキューロは逆ギレし、
ピー姫を妬む侍女ミグを利用して、姫を地下牢へ閉じ込めます。
この侍女(というか召使?)がまた強烈なキャラで、顔はシュレック似のデブで、
そんな醜い容姿にもかかわらず、お姫様になることに異常に憧れているのですが、
ある意味自分を理解しているため、美しい王女ピー姫に強烈な妬みを持っています。
卑屈すぎて根性もねじ曲がったブタ女ですが、ここまで救いのない酷いキャラは、
児童向けアニメで初めて見たかもしれませんが、妙にリアリティのある性格設定です。
卑屈なブスほど哀れなものはないですが、全く同情する気になれないのが不思議です。
彼女にはこれまたシュレックそっくりの父親がいますが、
父親は娘を養育できず、幼い彼女を知り合いの養豚農場に預けてしまいます。
ところがその農場主は、成長した彼女をブタより安い値段で売り飛ばします。
まぁこんなブタ女では売りたくなる気持ちもわかりますが、
結局、城に上がることが出来たんだから彼女にとってはラッキーでしたね。
ですがピー姫にとっては不幸で、ブタ女に地下牢に閉じ込められた後、
ドブネズミたちに拘束され、食べるためにアリーナに運ばれます。
ドブネズミの群れに生きたまま喰われるなんて、かなりブラックな展開です。

そんなピー姫を助けるために立ち上がったデスペローは、
スープの精霊ボルドーの協力を得て単身アリーナに乗り込み、
例のネコを解き放ってドブネズミを蹴散らします。
最悪の敵だったネコが最強の味方になるという、なんとも盛り上がる展開です。
一方、ダークサイドに墜ちたロスキューロも、姫が食べられそうなのを見て、
さすがに良心が咎めたのか再び改心し、ドブネズミに反旗を翻し、
リーダーのボッティチェリをネコの前に突き落とします。
ボッティチェリとネコがケージに入ると、ピー姫がケージの扉を蹴飛ばして閉め、
哀れボッティチェリはネコに喰い殺され…。
ピー姫も可愛い顔してけっこうエグいことしますね。
ちなみにピー姫の声のキャストは、ハーマイオニーことエマ・ワトソンです。
『ハリポタ』以外では初めての映画出演だったんじゃないかな?

ロスキューロとピー姫も和解してめでたしめでたしですが、
なんだかあまりめでたく感じないのは、ロスキューロがいいキャラで終わったからかな。
この物語の顛末は、すべてロスキューロの身勝手な行動によるもので、
彼がドブネズミ界で辛い生活をするのは自業自得だからいいけど、
他の人(やネズミ)を不幸な目に遭わせたのはそう簡単に許せることじゃないです。
ピー姫にとっても母親の仇な上に、自分も殺されかけたわけで、
ちょっと改心したからって、その罪をチャラにするのは納得できません。
あとついでにブタ女ももっと酷い目に遭わせるべきです。
ロスキューロは自分のまいた種とはいえ、最終的にピー姫を救いましたが、
ブタ女はピー姫を陥れただけで、その後何の償いもしていません。
一国の王女の監禁し、自分が姫になろうと企てたのだから、死罪が相当です。
シュレックそっくりな父親と再会し、何食わぬ顔で暮らすなんて許せません。
でもまぁドブネズミにしてもブタ女にしても、容姿が醜く忌み嫌われる者は、
心まで醜くなりがちだから気をつけようという、いい教訓だったと思います。

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