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アイス・エイジ4 パイレーツ大冒険

今日レンタル開始になる『アイス・エイジ4』を借りに、レンタルビデオ店に行くと、
『アイス・エイジ4』と一緒に、『メリダのおそろしの森』『マダガスカル3』
『アーサー・クリスマスの大冒険』など、新作CGIアニメが多数並んでおり、
このファミリー向けアニメの怒涛のリリースラッシュを目の当たりにして、
クリスマス・シーズンの到来を実感しました。
上記の作品は劇場で観たので借りませんが、他にもまだ新作CGIアニメが
数本リリースされていたので、それは借りてみようかなと思っています。
今年が劇場ではあまりクリスマス・シーズンに相応しい映画は公開されませんし…。

ということで、今日は新作CGIアニメDVDの感想です。
海賊ものなので、それほどクリスマスっぽい映画でもないですが…。
本シリーズの短編『アイス・エイジ クリスマス』が去年リリースされましたが、
そちらはあまりレンタル店で扱われてないみたいですね。

アイス・エイジ4 パイレーツ大冒険
Ice Age Continental Drift

2012年12月7日DVDリリース。
人気CGIアニメーション『アイス・エイジ』シリーズ第4弾。

まだ地球が厚い氷だらけだった頃のこと。マンモスのマニーは、思春期になった娘のピーチに手を焼きながらも、他の動物たちと毎日を楽しく過ごしていた。そんなある日、地殻変動が起きて大陸がバラバラに! 小さな流氷に乗ったまま海へと投げ出されたマニーとナマケモノのシド、サーベルタイガーのディエゴ。家族のところへ帰ろうとする3匹だったが、突然現れた海賊につかまってしまい……。はたしてマニーたちは無事に帰ることができるのか?(公式サイトより)



『ブルー 初めての空へ』がビデオスルーになったので嫌な予感はしてたけど、
案の定というか、まさかというか、今までずっと日本でも劇場公開されてきた
『アイス・エイジ』シリーズの最新作である本作までがビデオスルーに…。
20世紀フォックスは日本での劇場公開作品の選別に厳しい配給会社ですが、
ブルースカイのCGIアニメは今後一切劇場公開させないつもりでしょうか?
アニメに限らず子ども向け作品はほとんどビデオスルーしている気がして、
面白い作品も多いのに残念です。

ただ、本作に関して言えば、この出来ではビデオスルーも已む無しかも。
前作までに比べて、あまり出来が良くない、面白くないように思います。
全米でも人気シリーズなので期待も高くて初登場1位となったものの、
最終的にはシリーズ最低の興行成績で終わってしまいました。
まぁ1作目とそれほど変わらないので及第点という見方もありますが、
3Dの割増料金を取ってるのに同じくらいの収益なんだから、
動員数がかなり落ちたであろうことは想像に難くないです。
昔からハリウッドでは「海賊ものは流行らない」というジンクスがありましたが、
海賊もので勝負した本作も、見事にそのジンクスに嵌ったとも言えます。
本作の2カ月ほど前に公開された海賊アニメ『ザ・パイレーツ!』も大コケし、
日本では劇場公開どころかビデオスルーも未定のままですしね。
とはいえジョニデ主演の大人気海賊映画だってあるわけで、要は出来次第。
本作も出来が悪かったから過去最低の成績になってしまったのでしょう。

本作のダメだったところは、とにかくキャラが多すぎることです。
マンモスのマニー、ナマケモノのシド、サーベルタイガーのディエゴの、
メインのレギュラーキャラ3匹の関係性を中心に描けばいいのに、
マニーの娘ピーチ、シドの祖母、ディエゴの恋人シーラの新レギュラーを投入し、
各々の3本のエピソードを合わせた感じになっています。
(ピーチは短編『アイス・エイジ クリスマス』が初出ですが。)
そこにさらにお馴染みスクラットの間劇も加わるので、正直詰め込みすぎで、
各エピソードの作り込みも甘く、いまいち感動できません。
キャラが多くて賑やかなのはいいのですが、物語もシリーズの魅力だったので、
完全にキャラものアニメに成り下がった本作は期待外れに感じました。

ストーリーの規模も前作に比べてグレードダウンしています。
前作は地球空洞説を題材に、氷河期の地下には恐竜がいたという
トンデモない話でしたが、本作は大陸移動説が題材で前作に比べて地味。
全世界が陸橋で地続きだったのに、スクラットが地球のコアを刺激したことで、
大陸移動が起き、7つの海が誕生する大航海時代(?)が始まります。
その地殻変動により、マニーとシドとディエゴ、そしてシドの祖母の4匹は、
小さな流氷で漂流することになり、仲間の群れと離れてしまいます。
見渡す限り水平線の絶望的な状況の中、一隻の海賊船が彼らの流氷を襲います。
実際には海賊船ではなく海賊船ぽい形の氷山で、これは面白いアイディアですね。
海賊船の船長、ギガントピテクスのキャプテン・ガットは、
命を助ける代わりに手下になれと要求するが、早く群れに帰りたいマニーは拒否。
船上で大暴れして海賊船を沈没させ、なんとか脱出し、近くの島に流れ着きます。
その島の港からの海流に乗れば群れのいる陸地へ帰れるが、船がなく…。
そこにはキャプテン・ガットたち海賊も流れ着いていて、
原住民のハイラックスたちに強制労働させ、新しい海賊船を建造しています。
ハイラックスたちの協力でその海賊船を強奪し、海流に乗ったマニーたちですが、
怒ったキャプテン・ガットはマニーたちの先回りをして群れを襲い、
マニーの妻サリーと娘ピーチを人質に復讐を企てており…。
…というのがメインの話です。
そこにディエゴと海賊船の女航海士であるスミロドンのシーラのロマンスや、
シドの祖母の話、マニーの娘ピーチの青春ドラマなどが挟まります。

シドの祖母はボケており、シドは家族から祖母の世話を押し付けられますが、
祖母はかなり空気が読めないキャラで、面白いのは確かなんだけども、
これまでトラブルメイカーはシドの役割だったのに、お株を奪っているため、
ボクの最も好きなキャラであるシドの活躍が控えめになってしまったのが残念です。
クライマックスの彼女の空想のペット「プレシャス」の活躍も盛り上がりましたが、
本作のシドは本当に何にもしてないような感じで…。
ピーチの青春ドラマですが、これはなんだか蛇足な感じでした。
ティーンテイジャーのピーチは、イケメンマンモスのイーサンに恋しますが、
彼に好かれたいがために親友であるモルホグのルイスを
「友達じゃない」と言ってしまい、ルイスを深く傷付けてしまい落ち込みます。
そんな酷い仕打ちを受けながらもピーチのピンチに真っ先に立ち上がり、
小さい体で巨大なキャプテン・ガットに立ち向かったルイスはかっこよかったけど、
父親が遭難してるって時に、恋に夢中になっているピーチにはガッカリです。
しかもお相手のイサーンのチャラ男っぷりは半端ではなく、場違い甚だしいです。

ディエゴとシーラのロマンスは、展開上かなり重要なところですが、
こちらも正直、遭難中に恋なんてしている場合ではないだろうと…。
まぁあまり動じない性格のディエゴらしいとも思いますが…。
それよりもディエゴの件で気になったのは声優の交代です。
日本ではアニメ洋画は吹替でしか上映されないことが多いため、
字幕派のボクも本シリーズはずっと日本語吹替で観てきました。
なのでキャラの声も日本語キャストのイメージが付いていたのですが、
本作はビデオスルーになったためか、キャストがショボく…。
あ、ショボいは語弊がありますが、今までタレント起用だったディエゴの声が
今回は本職の声優によるアフレコになってしまいました。
前三作の日本語キャストのタレントは竹中直人で、嵌り役だったので残念です。
劇場公開作じゃないと、タレント声優は使わないというのはよくあることで、
声優のタレント起用の最も重大な問題点のひとつだと思います。
でも驚いたのは、本作は劇場公開されないにもかかわらず、
シドの日本語キャストの爆笑問題太田光が続投してくれていたことです。
彼の声は竹中直人以上に個性的で、代用が利かないので、続投は嬉しいです。
ビデオスルーだからと軽視して途中で投げださなかった彼に感謝です。

敵役の海賊キャプテン・ガットですが、前作の恐竜に比べ小物感は否めません。
最大のサルであるギガントピテクスとはいえサルには変わりなく、
はっきり言って、マンモスであるマニーの相手ではないかと…。
せめて手下たちを猛獣で固めるなどすれば、海賊としての怖さもありますが、
手下はウサギ、アナグマ、カツオドリ、プロコプトドンと小動物系や草食系が多く…。
ゾウアザラシはそこそこ強そうだけど、頭が弱くて使い物にならないし…。
彼の手下ではないのですが、途中でセイレーンが登場し、船を沈められかけます。
でも急にそんな幻獣を出されたら、世界観が崩れるのでやめてほしかったです。
その時間を、もっと海賊たちとのバトルに使ってほしかったと思います。

成績的にも内容の規模的にも、前作の三作目がピークだったのは否めないので、
今回の低調な結果を受けて、シリーズは終了するような気もしますが、
シリーズ最低とはいえ、ブルースカイにとってはドル箱コンテンツなので、
たぶん続編の5作目ことも考えているはずです。
でも一度ビデオスルーになったシリーズが劇場に復帰した例はないので、
続編もビデオスルーになるのは確実でしょうね。
続編が作られるならそれはそれで嬉しいですけど、ブルースカイには、
『ブルー 初めての空へ』のような完全新作も、もっと作ってほしいです。
ブルースカイの次回作は完全新作のファンタジーアニメ『エピック(原題)』。
来年全米公開予定で詳細はまだわかりませんが、面白そうな予感はします。
日本でもビデオスルーではなく、劇場公開してくれたらいいなぁ。

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