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憧れのウェディング・ベル

『ザ・パイレーツ!(原題)』『ザ・キャンペーン(原題)』『スパークル(原題)』
『オッド・ライフ・オブ・ティモシー・グリーン(原題)』など、
年内日本公開予定だった映画が、次々と年内の公開カレンダーから消えました。
そういう作品って、公開延期になって来年公開予定になるならわかるのですが、
なぜか公開未定になってしまうことが多いんですよね。
年内公開を予定していたのに、11月になっても公開日が決まらないのは、
きっと何か公開できない事情があるのかもしれません。
だから公開延期ではなく、ひとまず公開未定にしてしまうのでしょう。
去年公開予定だったのに公開されなかった『空飛ぶペンギン』などのように、
下手すると劇場未公開のまま、ビデオスルーってこともあり得ますね。
一度劇場公開が予定されてからビデオスルーになる作品は、
ダイレクトでビデオスルーになる作品よりもリリースまでの期間が長くなるので、
別に劇場公開にはこだわらないから、とにかく早く見れるようにしてほしいです。

ということで、今日はビデオスルーされた映画の感想です。
本作はダイレクトでビデオスルーになったので、
全米公開からたったの半年でDVDリリースになりました。

憧れのウェディング・ベル
The Five-Year Engagement

2012年11月2日DVDリリース。
ジェイソン・シーゲル、エミリー・ブラント主演のロマコメ。

大晦日の夜。サンフランシスコ市内で開かれた、あるパーティーで知り合ったトム(ジェイソン・シーゲル)とヴァイオレット(エミリー・ブラント)。ビビッときた二人は恋に落ち、交際後めでたく婚約を果たす。親しい人達を招いて開催された婚約パーティー。二人は順風満帆のハッピーなカップルにみえたが、大学で心理学の博士号に向けて研究を始めたヴァイオレットのもとに、ミシガン州立大学で心理学の研究者を求めている、という連絡が舞い込む。ミシガンに行けば、少なくとも2年間はそこで働く事になる。しかし、二人がくだした決断は、ミシガン州へ引越しだった。しかしそこから、トムとヴァイオレットの、幸せへの未来予想図が狂い始める…。(公式サイトより)



本作は全米初登場5位と低調な成績で、日本では劇場公開が見送られビデオスルーに。
本作はジェイソン・シーゲルが主演・脚本・製作総指揮を務めていますが、
同じく彼が主演・脚本・製作総指揮を務めた映画『ザ・マペッツ』が面白かったので、
ボクは本作に対してもかなり期待していました。
で、いざ見てみたのですが、評価としてはまぁ普通ですかね。
(たぶん)映画オタクのシーゲルが脚本にも携わっているので、
『きみに読む物語』や『レミーのおいしいレストラン』、『スタートレック』など、
有名映画の粋な引用が散見され、映画ファンとしては楽しかったです。
『ザ・マペッツ』の製作者だけあって、登場人物が『セサミ・ストリート』の
エルモとクッキーモンスターの真似をしながら口論するシーンなども、
映画の引用ではないけど面白いと思いました。

でもストーリー的には、問題を抱えたカップルがくっ付いたり離れたりしながら、
最終的にはハッピーエンドを迎えるというロマコメの王道パターンなので、
それほど特筆すべきところもなかったように思います。
ちょっと特徴的かなと思えたのは、妙に長く感じられたことくらいですかね。
本作は『The Five-Year Engagement』という原題ですが、
その名の通りあるカップルの5年間にも及ぶ婚約期間を描いたものです。
実質2時間を超える上映時間で、ロマコメにしては長めではあるものの、
体感的にはもっと長い上映時間だったように感じられました。
なにしろ冒頭でプロポーズして、ハッピーエンドで結婚するまで5年の紆余曲折を、
けっこう詰め気味に描かれているので、終盤には食傷感を覚えるほどでした。
まぁ要所で楽しいコメディシーンがあったりするので、
やたら長く感じますが飽きるというほどでもないのですが。

ある大晦日の夜、サンフランシスコの人気レストランでスー・シェフとして働くトムは、
恋人バイオレットにプロポーズし、見事いい返事を貰います。
2人はさっそく結婚に向けての準備に入り、婚約パーティも済ましたのですが、
バイオレットの未婚の姉スージーがトムの同僚アレックスの赤ちゃんを身ごもり、
急に出来ちゃった婚することになったため、2人の結婚式は少し延期することに。
そうしてる間にバイオレットがミシガン大の心理学部で任期2年の研究員に採用され、
彼女はシスコを離れ、ミシガンに行くことを決意します。
新店を任される予定だったトムも、彼女のために仕事をやめ一緒に行くことに。
トムはミシガンでシェフの仕事は得られず、ファーストフード店で働きますが、
2年経てば、またシスコに戻れるはずなので、それまでの我慢することにします。
結婚もそれまでは延期することになります。

トムは優しすぎる男なので、「キャリアが欲しい」というバイオレットの意思を尊重し、
彼女のために自分の仕事をやめて、ミシガンに付いて行ったのですが、
トムの調理師としての腕はかなりのものなので、研究員として全く未知数な彼女のために、
仕事をやめてしまったのは勿体ないというか、社会的にも大きな損失なので、
明らかに間違った選択だなと思いました。
どうせ2年間結婚しないと決めたなら、その間は遠距離恋愛でもいいんじゃないかと。
まぁシスコとミシガンではアメリカ大陸横断するほどの遠距離ですが…。
それにバイオレットの第一志望は地元のカリフォルニア大バークリー校だったので、
一度採用されなかったからって、すぐにミシガン大に行かなくても、
もう1~2年バークリー校に応募し続けてもよかったんじゃないかと思います。
トムも料理の腕が確かなら、安易にファーストフード店なんかで妥協しないで、
もっとマシなレストランの求人を探せばいいのにね。
いくらミシガンが田舎といっても、そんな店のひとつやふたつはあるだろうに…。
まぁどうせ2年で辞めてシスコに戻ると考えたら、バイトで構わないと思うのかな?

しかし2年後、バイオレットの研究員の任期が更に2年延長され、
シスコに戻ることも、結婚することも延期され、さすがの優しいトムもイライラ…。
2人の関係に亀裂が生じ始めます。
それでもミシガンで一応仲良く婚約生活は続けるのですが、
無理にミシガンに順応したトムが世捨て人のような格好のダメ人間化しはじめ、
バイオレットは彼との結婚に不安を抱くようになります。
しかし、ある事件をキッカケに、2人は急遽結婚することを決めますが、
その結婚式前日に彼女が上司の教授とキスしたという事実が発覚し、
ついに2人は別れることになるのです。
もうバイオレットの自分勝手さにはホントにイライラさせられました。
ミシガンに来たことで、彼女は好きな仕事ができて楽しそうですが、
一方トムは天職も失った上に、凍傷で足の親指まで失って…。
原因はほぼ全てバイオレットにあるのに、トムに対して不満を持つなんて以ての外です。

それにバイオレットは何かにつけて一言多いんですよね。
始めのケンカでも、彼女が「利己的に生きても許されるかも」と発言したことで、
ずっと我慢していたトムがキレたのが発端でしたが、
教授とのキスが発覚したのも、彼女がわざわざ自分から告白したのです。
黙っていれば円満に結婚できたのに、しかもわざわざ式の前日に言うなんて…。
別れてトムがシスコに帰ってからも、電話でヨリを戻せるチャンスがあったのに、
そこでも「(あなたは)情緒面に問題があり、深い関係を築けない」と、
心理学の実験での分析結果をわざわざ告げて、トムを怒らせます。
心理学を仕事にしているなら、もっと人の心理状態を汲めるようになれよと思います。
そのことからも彼女の心理学の才能の程度が推して知れるというものですが、
事実、彼女は研究員から出世して助教授として採用されるも、
それは彼女を手放したくないと思っている教授のスケベ心によるコネでした。
それに気付いた彼女は、助教授の職をあっさり蹴ってしまいますが、それがまたムカつく。
そのキャリアは彼女の力で得たものではなく、トムの犠牲の上に作られたものなのに、
それをいとも簡単に投げだすなんて、今までの犠牲の全てが無駄になった気分です。
彼女は自分勝手というか、異常なほど自意識過剰なんだろうと思います。

そんな女とは別れて正解ですが、本作は王道のロマコメですからね。
結局最後は2人が結婚してハッピーエンドという流れになります。
別れてから1人でシスコに戻ったトムは、すぐに若くて可愛い恋人もできたし、
開業したタコス屋が大繁盛したりと、ミシガン時代が嘘のように順風満帆です。
もうこれはバイオレットがサゲマンだったとしか思えませんが、
そんな彼女とヨリを戻し、結婚するというラストが、
果たして本当にハッピーエンドだと言えるのか甚だ疑問です。
きっと結婚後は自意識過剰で自分勝手な彼女の尻に敷かれ、
ミシガン時代のような抑圧された生活になることは目に見えています。

まぁボクは男なので、トムの方に感情移入してしまうから、
バイオレットのことが悪く見えるだけかもしれません。
本作はロマコメなので、基本的には女性客がターゲットです。
女性からすればバイオレットは自立した女性として格好よく見えたりするのかな?

コメント

分かります!!!
私は女性ですが映画内のトラブルはほぼ全てバイオレットが原因だと思います。

そもそも二年延期ってかなり長いですよ。それをさらに二年延長されたら
だれでも怒ります。女性も社会進出する時代とはいえ
仕事を理由に他人に負担をかけてもいいわけじゃないでしょー…。
あれはひいた。

  • 2013/08/28(水) 05:52:41 |
  • URL |
  • 通りすがり #-
  • [ 編集 ]

やっぱり女性でも、そう思う人もいるのですね。
考えてみれば、もし本作の男女が逆転していたら、
こんな身勝手に恋人を振り回す男は、男から見ても最低なので、
男女関係なくバイオレットの人間性に問題を感じるのかも。
失った月日は挽回できますが、失った親指は取り戻せないし、
やはりゴールインしても完全なハッピーエンドとは思えませんね…。

コメントありがとうございました。

  • 2013/08/28(水) 22:08:26 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

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