ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

ピンチ・シッター

DVDで鑑賞した映画の感想を書くのは久しぶりです。
ボクはDVDもそれなりに見ているのですが、感想は劇場公開中の映画を優先したいので、
映画館によく行く時期はDVDの感想はなかなか書けなくなります。
とはいえ、今も鑑賞済みなのに感想を未執筆の劇場映画のストックがまだ4本あり、
DVDの感想なんて書いている場合ではないのですが、
ぶっちゃけDVDの感想はアクセス数が稼げるので、たまに書きたくなるんですよね。
先月はかなり堅調だったアクセス数が、今月になって若干減ったので、
ここらでちょっとテコ入れにDVDの感想でも書いておこうかなって感じです。
なんだか先月中旬あたりから、このブログサービスのコンテンツがどんどん終了していて、
確実に規模が縮小しているので、アクセス数もその影響を受けているのかもしれません。
もともとウチみたいな弱小ブログでも、当ブログサービス内のランキングでは
かなり上位(映画カテゴリで1~2位)になるくらいの小規模なブログサービスなのに、
これ以上縮小したら、いよいよサービス終了も近そうです。
そんな状態では執筆する気も萎えるので、早くヤプログに吸収合併されたらいいのに…。

ということで、今日はテコ入れのDVDの感想です。

ピンチ・シッター

2012年10月3日DVDリリース。
ジョナ・ヒル主演のコメディ。

大学を休学後、定職に就かずに実家でだらだらと暮らしていたニートのノアは、ある日母親の友人の子供の世話を頼まれる。渋々それを引き受けた彼を待っていたのは、ひどい被害妄想で心を閉ざすスレイター、セレブに憧れてわがまま放題のブライス、爆弾が大好きなロドリゴと、とんでもない子供たち! そんな彼らのせいで、どこへいってもトラブル続きで、果ては麻薬の売人に追われて、街中を逃げ回ることに! このメチャクチャな"子守"はいったいどうなるの!?(公式サイトより)



本作は北米では去年12月に公開になり、初登場2位となかなかの成績のようですが、
実際には競合相手に恵まれただけで、1000万ドルにも満たない低調なデビューでした。
それもそのはずで、作品の出来がかなり思わしくなく、評判も最悪。
一部の批評家からは2011年最低の映画なんて言われ方までしている始末です。
主演のジョナ・ヒルは、本作が公開された頃、『マネーボール』での好演が認められ、
アカデミー賞やGG賞など映画の賞レースで大注目されていた時期です。
結局彼はノミネートされた全ての映画賞で無冠に終わりましたが、
本作の不出来もその結果に影響していたのではと思ってしまいます。
まぁその次の作品で、彼が主演・脚本・制作を務めた『21 Jump Street』が
かなり好評だったので、現在の彼自身の評価はそれほど落ちませんでしたが…。
(『21 Jump Street』も日本公開しないのかな?)

ボクはそれらの情報は把握していたので、端から駄作覚悟で見たためか、
それほど酷い作品という印象は受けませんでした。
まぁ在り来たりな構成だったし、拙い脚本なのはよくわかったので、
駄作と評されるのは理解できますが、過度な期待をしなければそれなりのコメディです。
北米では主演俳優が大注目された時期に公開されちゃったのが不幸ですね。
とはいえ期待しなかったら面白いってことでもないので、オススメできません。

3人の子どもに振り回されるベビーシッターの話なので、
子ども向け・ファミリー向け映画と思われそうですが、とんでもなく、
大人向けのいわゆるR指定コメディです。
日本ではビデオに対する審査が甘いので全年齢対象のままリリースされましたが、
劇場公開されていたら少なくともPG指定は免れなかったでしょう。
なんでも年齢制限なしバージョンもあるらしいので、日本版はそちらかもしれませんが、
なにしろ冒頭からオーラルセックスのシーンで始まりますからね。
家族で見たらお茶の間が凍りつきますよ。
全体的に下品な内容だし、ドラッグ絡みのクライム・コメディなので、
子どもとベビーシッターのハートフルな物語だと勘違いすると痛い目に遭います。
基本的には主人公の青年ノアが、ベビーシッターのバイト中に悪者に脅迫され、
子どもたちを連れて金策に走りまわるという内容で、
子どもはノアを逆境に追い込むための枷の役割でしかありません。
ノアと子どもたちとの交流も描かれなくもないけど、非常に中途半端で、
感動するに至るほどではありませんでした。

大学を中退し、母親と2人暮らしをしているニートの青年ノアは、
一日だけ母親の友人の子ども3人のベビーシッターのバイトをすることになります。
しかしその3人はそれぞれ厄介な問題児で…。
まず長男のスレイターは精神病を患っており、薬がないとまともではいられません。
しかし彼は実は精神病なんかではなく、親友の男友達を愛してしまったゲイです。
自分がゲイであることを認められず、心の病気だと思い込んでいるのです。
このスレイターを演じるのは『かいじゅうたちのいるところ』で主演を務め、
その可愛らしさと演技から天才子役と話題になったマックス・レコードです。
それが今はゲイの少年役くらいしか仕事がないなんて、時の流れは残酷というか…。
その妹のブリーズはセレブに憧れ、お騒がせセレブの真似ばかりする女の子。
まぁ夜遊びしたがったり化粧をしてみたりと、この年代の女の子ではよくあることなので、
3人の中では最も普通の子ですが、彼女は父親が不倫していることを知っていて、
普段は明るく振る舞っていますが、そのことを気に病んでいます。
ベビーシッターのノアは、彼らと行動を共にするうちに、彼らの悩みを見抜き励まし、
かなり取って付けたような展開でしたが、それによってノアと彼らの間に絆が生まれます。

しかし問題は子どもの最後の1人ロドリゴです。
ロドリゴはエルサルバドルからの養子ですが、かなりの問題児で、
すでに里親から2度捨てられており、ある意味では可愛そうな身の上だけど、
性根の腐り方が尋常ではなく、全く同情する気にもなりません。
劇中のトラブルも9割方、…いや全てこのガキが発端と言っても過言ではないでしょう。
パーティ会場で立ちションしたり、手癖が悪いくらいはまだ可愛いものですが、
爆弾を使っての悪戯は性質が悪すぎます。悪戯なんてものじゃなく犯罪ですね。
このままだと将来は完全にテロリストです。
彼は義兄のスレイターに諭され、少し態度を改めるようになるのですが、
そこに主人公のノアは関与しておらず、他の兄妹と違って、
彼だけはノアとの交流によって問題を克服したとは言い難い状態です。
だから本作は3兄妹とノアの絆が上手く描けているとは言えず、
全く感動できない下手な脚本だと思ってしまいます。

そもそも主人公のノアに全く好感を持てません。
彼はベビーシッターのバイト中に、交際相手から呼び出され、
セックスしたいがために子どもらを連れて彼女に会いに行きます。
途中で彼女のためにコカインを調達しようと、ヤクの売人のところへ行きます。
しかしロドリゴが売人からドラッグを持ちだし、台無しにしてしまったことで、
売人から深夜0時までに1万ドル持ってくるように脅され、金策に走るのです。
もうその時点で、かなり問題だらけの男ですが、その金策方法が酷いです。
父親の経営する宝石店からダイヤモンドを盗みだすのは、身内だからギリギリセーフでも、
スレイターの同級生の金持ちのこの家から、3000ドル(+小切手)を持ちだすのは、
窃盗罪なのは間違いなく、完全にアウトですよ。
彼はロドリゴが他人の店の便器を爆破したことの罪を着せられ、指名手配されますが、
便器爆破は冤罪でも、窃盗の余罪があるので、犯罪者であることは間違いないです。
しかし最後まで逮捕もされず、それどころかまるでいい人のように描かれ、
ハッピーエンドかの如く終わるのが納得できません。
せめて後日談でもいいので3000ドル返却するシーンは入れるべきでした。
金策するなら3000ドルやダイヤモンドを盗むなんてリスクを負わなくても、
父親から勝手に拝借したベンツを売るなりしたらよかったんじゃないかな?
彼がデブでニートで犯罪者のくせに、男女問わず何気に好かれやすいのも癪に障ります。

あと磁気嵐の伏線も、もっとちゃんと活かしてほしかったです。
う~ん、いくら思い返しても褒めるところがひとつもないし、
2011年屈指の駄作という評判はあながち間違ってないのかも…。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/909-8d29f704
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad