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Mr.ズーキーパーの婚活動物園

先月末にニホンカワウソが絶滅種に指定されましたね。
最後に確認されたのは1979年だったので、ボクの生まれる前のことで、
ボク自身ニホンカワウソを見たことはないのですが、
昭和まで生息していた哺乳類が絶滅種になったのは初めてだったようで、
けっこう最近までいた動物が絶滅したように思えて、かなり寂しい気持ちになりました。
戦前の乱獲が絶滅の主な要因だったので、ボクにはどうすることもできませんが、
今後の絶滅種を増やさない努力はすべきで、絶滅危惧種を守っていくのはもちろんですが、
指定はされていなくても現在乱獲されている動物を守るのも大切です。
例えば近年急激に値上がりしたウナギ。
これは養殖のために稚魚を獲りすぎて、稚魚が減ってしまったのが原因だそうで、
3年前は25トン獲れていたのが、今年は9トン以下になるのではないかという話。
更に50年ほど前は200トン以上獲れていたらしいので、絶滅を危惧すべき状況です。
養殖とはいえ元は天然の稚魚なので、完全に卵からの養殖が確立されるまでは、
牛丼屋で安易に提供していい動物ではないです。
他にも哺乳類では九州のツキノワグマの絶滅種に指定されたみたいですね。
絶滅したと思われたクニマスみたいに、どこかでこっそり生き残ってないかな?

ということで、今日は動物映画の感想です。

Mr.ズーキーパーの婚活動物園
Zookeeper.jpg

2012年9月5日リリース。
アダム・サンドラー製作総指揮のロマンティック・コメディ。

飼育係・グリフィンは、意中の女性に告白するも玉砕。失意によりグリフィンが仕事を辞めようとするのを察した動物たちは、人間の言葉を喋り始め…。(キネマ旬報社データベースより)



全米初登場3位とまずまずの成績だった本作。
当初は日本でも劇場公開リストの中に入っていたのですが、
結局こうしてビデオスルーとなりました。
まぁこの出来では劇場公開しなかったのは賢明な判断でしょう。
人気アクションパズル『ZOOKEEPER』を実写化した映画という情報もあったのですが、
実際は全く関係ないみたいです。

ある動物園の優秀な飼育員グリフィンは、恋人のステファニーにプロポーズするが、
「動物園の飼育員と結婚は無理」と断られ、破局してしまいます。
それから5年、まだステファニーのことを引きずりながらも飼育員を続けるグリフィンは、
弟デイブの結婚披露パーティでステファニーと再会します。
弟デイブは兄グリフィンに、ステファニーとヨリを戻すためにも、
飼育員なんてやめて一緒にカーディーラーで働かないかと提案し、
グリフィンもその誘いを受けるか真剣に悩みます。
それに焦ったのが動物園で彼に世話されている動物たち。
グリフィンを動物想いで優秀な最高の飼育員だと思っている動物たちは、
夜な夜な檻を抜け出して集まり、グリフィンが動物園を辞めないように、
彼がステファニーを射止めることが出来る方法について話し合います。
動物たちは普段は隠しているが実は人間の言葉を話すことが出来、
グリフィンに恋のアドバイスをするのですが、それは動物の求愛方法なので、
人間の恋愛にとってはトンチンカンなもので…、というような内容です。

本作は飼育員グリフィンのロマンスが物語の軸になっているわけですが、
そんなことよりも動物が人間の言葉を話せるということの方が大事件ですよね。
グリフィンはライオンが突然喋り出したことにビックリするのですが、
その状況にすぐ順応し、動物が喋ることは物語上大きな問題にはなりません。
そこに途轍もない違和感を覚えてしまいます。
それどころか基本的にグリフィンの恋模様が中心に描かれているため、
動物がほとんど絡んでこないようなところもあったりして、
動物好きのボクとしては、ありがちな人間同士のロマンスよりも、
飼育員と動物の絆をメインに描いてほしかったかなと思います。

まぁロマンス中心でも面白ければいいけど、グリフィンの意中の相手ステファニーは、
全然魅力的な女性ではなく、彼女を好きなグリフィンに全く感情移入できません。
もちろん好みの問題もあるけど、ステファニーはブロンドのセクシー美女でケバすぎ。
そもそも「飼育員は無理」とか結婚相手を職業差別するような嫌な女です。
それもそのはず、彼女は生活もかなり派手でゴージャスなので、
飼育員程度の稼ぎでは彼女を養うことは無理なんですよね。
彼女は男を金やステータスだけで見ているわけだけど、そんな彼女が好きなグリフィンも、
結局はステファニーの外見だけで惚れているとしか思えず、薄っぺらな男に感じます。
最終的にグリフィンは動物園の獣医ケイトに恋をしますが、
それにしたってケイトがお洒落なドレスを着て、実は美人だとわかったからです。
動物にとっては最高の飼育員かもしれないが、男としてはロクなもんじゃないです。

グリフィンはステファニーを巡って、彼女の元カレのゲイルと三角関係になります。
このゲイルはサルの群れに例えるならボスザルみたいなやつで、
彼女に近ずく男は威嚇し、彼女自身にも偉そうな態度で接します。
強面だしどう考えても最悪な男ですが、ボスザルだけにいつも人々の中心にいて、
そんな最優位雄的なステータスに彼女は惚れたのでしょう。
グリフィンは動物たちの「自分を変えろ」というアドバイスでキャラを急変させ、
ゲイルのような振る舞いをして、彼女の気を引くことに成功。
彼女のために動物園もやめて弟のカーディーラーで働きはじめ、ついに彼女を落とします。
動物たちのアドバイスのお陰で上手くいったのに、
動物たちの気持ちも考えないで動物園を辞めるなんて…。
結局、動物よりも女を選ぶわけで、どこが最高の飼育員なのかと。
しかも飼育員からディーラーになった途端に、営業成績トップになり、
ステファニーと一緒にゴージャスな生活を始めるのですが、
先日まで動物の飼育しかやってなかった男が、高級車なんて売れると思いますか?
キャラの急変具合もそうだけど、変貌ぶりに無理がありすぎ、
全く納得できない無茶苦茶な展開だと思います。

というように、ロマンス個所は極めて酷い出来でしたが、
それでもそれなりに見ることができたのは、
飼育員としての動物との交流も多少は描いてあったからです。
特に虐待を受けていたゴリラのバーニーとのエピソードはなかなか良く、
もっとこんな動物たちとの絆を沢山描いてほしかったです。
クマやオオカミとの絡みも、なかなか笑えましたし…。
しかもこの動物たちは、オスライオンにはシルヴェスター・スタローン、
メスライオンには歌手のシェール、クマにはジョン・ファブロー、
オマキザルにはアダム・サンドラーと、かなり豪華な声のキャストが起用されています。
それなのに本作程度の出シロではかなり勿体ないなと…。
一方の普通のキャストの方は主人公役がケヴィン・ジェームズ、
相手役がレスリー・ビブ、ロザリオ・ドーソンとかなり地味目…。
グリフィンの同僚の飼育員を演じたケン・チョンはラジー賞にノミネートされましたが、
作中では良くも悪くもほとんど活躍することがなかったので、
本作よりも『ハングオーバー!!』や『トランスフォーマー3』の影響かな?

なんでも本作撮影後に出演したキリンが死んでしまったそうで、
その因果関係はよくわからないけど、動物愛護団体が不買運動をしたそうな。
本作は動物園ものなのに動物との絡みが少なめなのは、
そんなうるさい連中の影響もあるかもしれません。
動物映画を撮るたびに動物保護団体にゴチャゴチャ騒がれたら、
動物ものは撮り難くなるだろうし、動物好きとしては動物愛護団体は鬱陶しいです。
ホントに動物を愛するなら、動物映画を抑圧したりはしないはずだけど…。
(絶滅危惧種の保護は別です。)

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