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ペイド・バック

今月からかな?
ビデオ宅配レンタルのTSUTAYA DISCASの定額プランに、
旧作DVDの借り放題がついたみたいですね。
ボクは月8枚まで借りれる定額レンタル8を利用していますが、
今月から上限8枚借りた後は、追加料金なしで旧作を貸してくれるみたいです。
ボクは近所にレンタルビデオ店が何件もあるので、そちらと併用しているため、
上限まで借りきることはまずなく、あまりメリットを感じませんが、
めちゃくちゃ利用する人なら、かなり得なプランだと思います。
(上限に届かないと翌月に繰り越されます。)

…って別に宣伝しているんじゃないですよ。
むしろ最近のTSUTAYAの、何かと無料で貸し出そうとする姿勢には懸念すら感じています。
今月上旬も(たぶん)全国のTSUTAYAで60歳以上一日一本無料とかやってたし、
今も翌月から使える無料クーポンもバラマキのように配ってますよね。
そうやって無料で貸しまくることが、果たして映画文化にプラスになっているのか疑問で、
今上映中の新作映画でも1年もすればTSUTAYAで無料で借りれるとしたら、
お客さんの足が映画館から遠のくのは間違いないと思うし、
金も払わないで見たものはテレビ番組と同じで有難味なんて全くないし、
映画の価値が陳腐化するのではないかとも思います。
他のビデオレンタル店に破壊的競争を仕掛けているとも思うし、
それで他店が潰れたりするようなことがあれば、消費者の利益にもならない気がします。
公正取引委員会もそろそろ調査に乗り出すべきじゃないかな?

ということで、今日は旧作DVD借り放題ではまだ借りられない新作DVDの感想です。
ボクはこれを数百円払って借りたんだけど、あと半年もすればタダ同然です。

ペイド・バック

2012年8月3日リリース。
サム・ワーシントン、ヘレン・ミレンら共演のスパイ・サスペンス。

1965年、偽名を使い産婦人科医として生き延びているナチスの戦犯ヴォーゲルを誘拐し裁判にかけるため、イスラエルの秘密諜報機関モサドからレイチェル、スティーヴン、デイヴィッドの3人の工作員が東ベルリンに潜入する。彼らに囚われたヴォーゲルは逃亡を試みてレイチェルに射殺され、ヴォーゲルを連れ帰ることには失敗したものの悪魔に正義の鉄槌を下した3人、特に顔に大きな傷を残すことになったレイチェルは英雄となる。1997年、モサドの長官となっているスティーヴン、スティーヴンとの間に一児をもうけたものの離婚したレイチェルは、デイヴィッドが不穏な死を遂げたことを知る。その背後には、30年前のあの作戦にまつわる重大な秘密が関与していた。そして今、その陰はレイチェルとスティーブンにも忍び寄ろうとしていた。(公式サイトより)



本作は2007年のイスラエル映画のハリウッド・リメイクです。
全米初登場2位となかなか好成績だったし、『アバター』のサム・ワーシントンや、
前年度のオスカー候補女優ジェシカ・チャステインなどキャストも豪華なのに、
日本ではビデオスルーとなってしまいました。
でも本作のオリジナル版はイルラエルの作品ですから、
イスラエル諜報特務庁「モサド」の諜報員3人が、東西冷戦時代の東ドイツに潜入し、
ナチスの人体実験に加担していた医者を捕まえるが…、という話で、
日本人の関心の薄そうなユダヤ人問題絡みの物語なので、
日本で劇場公開されたとしても厳しかったような気はしますね。
ボクもそのあたりのことには疎いので、序盤は状況把握に手間取りました。
せっかくハリウッドでリメイクするなら、モサドをCIAにするとか、
もうちょっとアメリカナイズしてくれたら、多少はわかりやすかったかも…。
まぁ内容的には人種問題とかが中心なわけでもない普通のスリラーなので、
わからないなりにでも見ていれば徐々に面白くなってくるはずです。

1997年、イスラエル政府に連行されていた男が、その途中に自殺します。
その男デビッドはモサドの元諜報員で、1965年に東ドイツにナチスの医者を捕まえ、
英雄視される3人の元諜報員の中のひとりでした。
デビッドは一体なぜ自殺したのかという疑問の真相を、
3人のうちの紅一点レイチェルの回想で描く、という展開です。
序盤は謎が多い上に、1997年現在のシーンと1965年の回想がコロコロ変わるので、
なかなかややこしいような感じがします。
でも中盤に差し掛かるとほぼ回想シーンのみ、終盤はほぼ1997年現在のシーンのみと、
徐々に安定してくるので見やすくなってきます。
3人の諜報員は1965年と1997年で別々のキャストが演じており、
ボクとしてはデビッドをワーシントン、レイチェルをチャスティンが演じる1965年の方が、
華やかで面白く思えましたが、やはり最終的には1997年現在の話になるので、
主演は年老いたレーチェル演じるヘレン・ミレンということになるんでしょうね。
レイチェル役のチャスティンからミレンはなんとなく繋がるけど、
デビッド役がワーシントンからキーラン・ハインズにバトンタッチされるのは、
ちょっとイメージ的にギャップがあるように思えました。

1965年、モサドの諜報員のステファン、デビッド、レイチェルの3人は、
ナチスで非人道的な人体実験をしていた収容所ビルケナウの医者フォーゲルを捕えるため、
フォーゲルが潜伏する東ドイツに潜入します。
フォーゲルはナチス時代にユダヤ人を使って、児童の瞳の色を変える実験や、
手術で手と足を付け替えて観察するなど、聞くに堪えない人体実験を行いますが、
ナチス崩壊後は東ドイツで産婦人科医として何食わぬ顔で生活しています。
彼らはフォーゲルを裁判にかけるため、拉致して西側まで連行するのが任務ですが、
東側(ソビエト領)の東ドイツでの諜報活動はかなり危険です。
デビッドとレイチェルは夫婦を装い、不妊治療の患者としてフォーゲルに接触します。
任務とはいえ、こんな虫唾が走るような医者に対して股を開いて触診までされるんだから、
諜報員というのも辛い仕事ですね。
確保する時の分娩台に乗ったままの三角締めも、ある意味すごいなと…。

フォーゲルを気絶させ用意周到に病院から運び出したレイチェルたちですが、
むしろここからが大変で、東ドイツから西側に密出国なんて容易なことではなく…。
鉄道を使った計画を立てていたものの、ちょっとしたトラブルで失敗し、
彼らは警察に追われながら、東ドイツ国内で身を潜めてアメリカの助けを待つことに。
狭い隠れ家で拘束したフォーゲルを含めた4人での生活が始まります。
フォーゲルの監視と世話を交代で続ける3人ですが、外にも一歩も出られず、
助けもなかなか来れない状況で、イライラが募る一方…。
その上、3人は三角関係にもなっていて、ギクシャクしはじめます。
任務中に夫婦役だったレイチェルとデビッドがいい感じになるんですが、
真面目なデビッドに拒まれたレイチェルは勢いでステファンと関係を持ってしまい、
彼女は一発で妊娠してしまいます。
潜伏中につわりが始まりますが、ちょっと妊娠の兆候が出るのが早すぎる気が…。
せいぜい十数日の間の話のように思ったけど、実は数か月だったとか?
後に2人は結婚しますが、いわゆる出来ちゃった婚で、望まない結婚でした。

そんな状況の中、フォーゲルは老獪な話術で彼らの仲間割れを煽り、逃げる隙を作り、
レイチェルの監視中に拘束を解き、彼女の顔面を蹴り上げ逃走します。
それにより彼女は頬に一生残るほどの大怪我を負ってしまい…。
でもたかが医者である老人が、若い女性とはいえ訓練された諜報員を倒すなんて、
ちょっと考えにくい展開ですよね…。
フォーゲルに逃げられたことで、焦ったのは部隊長のステファン。
自分の責任問題になることを恐れ、どうせ逃げたフォーゲルも口外しないと考えて、
フォーゲルは逃げたのではなく、逃げようとしたところを射殺したことにしようと提案し、
レイチェルとデビッドも悩みながらも承諾します。
帰還後、ナチスの医者を見事に殺した功績を称えられ、3人は英雄視されます。
なんだか、そんな作り話は調べればすぐにわかりそうなものですが…。

しかし、約30年後の1997年にフォーゲルの生存情報をある新聞記者が掴み、
また焦ったステファンは、世間に公表される前にもみ消そうと、
デビッドにフォーゲルを処理(始末)を頼みますが、デビッドはその後自殺…。
正直、デビッドがなぜ自殺しようと思ったのかは、理解しきれませんでした。
真実が露見することを恐れたわけではなさそうですが、
そうじゃないとすると、レイチェルに対する痴情のもつれが原因ぽいけど、
そんなことで自殺するか?って感じだし…。
次にステファンは元妻であるレイチェルにフォーゲルの処理を頼みます。
彼女はフォーゲルが入院しているというウクライナの病院まで行きますが、
そこで思いがけない行動に出る、…という話です。

記者がフォーゲルだと思っていた老人は、実はフォーゲルの名を語る偽物だったので、
放っておいても真実が露見する惧れはなかったのですが、
彼女はそれがわかっていながら、なぜか記者に真実を告げてしまいます。
もう全く理解できない終わり方で、困惑しました。
そもそも彼女がフォーゲルの始末を請け負ったのは、自分の保身のためではなく、
親の嘘の英雄譚を執筆し出版してしまった一人娘の名誉を守るためです。
もし記者によって真実が公表されたら、彼女の娘は大恥をかくことになります。
どうせ真実を告げるなら、そんな見ず知らずの記者ではなく、
自分の娘に告げて、それを基に告発本でも書かせた方がよかったはずです。
なんでもオリジナル版では、娘が本を出版するなんて展開ではなかったそうなので、
それなら彼女だけの名誉の問題なので理解できる気がしますが…。
デビッドの自殺の件も含めて1997年の展開は理解に苦しいところが多く、
1965年の諜報活動の展開は面白かっただけに、尻つぼみな印象を受けました。
でも見て損はなかったかな。

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