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チェンジリング

第32回日本アカデミー賞、見ました。
予想通り、ほぼ『おくりびと』の総なめですね。
でもモントリオール世界映画祭グランプリという箔が付いてなかったら、
ここまで評価されていたかは疑問です。これぞ権威主義。
もし本家アカデミー賞で外国語映画賞を受賞するようなことがあれば認めます。
…って、それも権威主義ですね。
それにしても、あれだけ総なめの中、受賞を逃した主演女優賞の広末涼子は…。
けっこう体当たりな演技をしてたのに、ちょっと気の毒かも…。
今日は本家アカデミー賞、主演女優賞にノミネートされた女優・作品の感想です。

チェンジリング

2009年2月20日日本公開。
1920年代のロサンゼルスで実際に起こった事件の映画化。

仕事から帰ったシングルマザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は、息子が行方不明になったことを知り愕然とする。数ヵ月後、発見の知らせと共に警察が連れてきた少年はまったく別人だった。

え、実話?
クリスティン・コリンズの息子・ウォルターが行方不明になり、
数ヵ月後、ロス市警により発見されたウォルターを名乗る子供は全くの別人。
まさに民話のチェンジリング(取り替え子)のように全然違う外見の子供です。
しかしロス市警は体裁を守るためにその間違いを認めず、
逆に「息子じゃない」と主張するクリスティンを精神病院に強制入院させる…。
昔の話とはいえ、こんな腐敗した警察が実在したのかと驚きました。
あそこまでムチャクチャな捜査だと、映画『フライトプラン』みたいに、
逆にクリスティンの方が勘違いしてるんじゃないの?と思うほど。
(『フライトプラン』も勘違いじゃなかったけど。)

国家権力の腐敗っぷりも信じがたいものではありましたが、
それに輪をかけて息子・ウォルターが巻き込まれたもうひとつの事件も信じがたい話。
ゴードン・ノースコット(ジェイソン・バトラー・ハーナー)という男による
ウィネビラ養鶏場殺人事件という連続少年誘拐殺人事件ですが、
20人もの子供を誘拐・監禁して殺すという衝撃的な事件です。
こんな奇異な事件が同時に起き、繋がっていたなんて偶然にも程があります。
もしこれが作られた脚本なら「こんな話ありえない」「ご都合主義」と思うはず。
正直、実話じゃなかったら全然面白くなかったかも。
でも実話なんだからビックリしたし、興味深く観ることができました。

そうはいっても、やっぱり実話は実話。
事実は曲げられないし、最後はハッピーエンドとはいきません…。
そこはやっぱり後味悪いですね…。
ノースコットの死刑シーンも、迫真の演出でなんだか恐ろしく、
犯人が罰せられる痛快なところにも係わらず、苦々しい気持ちになりました。
まぁ腐敗した警察のお偉いさんが判事に裁かれたところはスカッとしましたが。

裁かれたといえば、ウォルターを名乗り警察を欺いたふてぶてしい悪ガキ・アーサーは
たいして罰を受けず親元に送還されちゃいましたが、なんか釈然としません。
警察以上に捜査を撹乱させた諸悪の根源なのに…。
そもそもあの映画だけでは、あのガキがなんのためにウォルターを名乗ったのか
理由があきらかにされてないのがどうも…。
(あとで調べたらクソつまらない理由でした。)

主演のアンジェリーナ・ジョリーは思いのほかよかったです。
アンジーは『トゥームレイダー』『ウォンテッド』など、強い女のイメージで、
ボクとしてはその手の女性像は嫌いで、アンジーも嫌いだったんですが、
今作は息子を愛し、無地を祈る母の役。
国家権力に立ち向かう強い女ではあるけど、それは内面的な強さです。
今まで避けてたから、あんまり観たことないけど、彼女にとって最高の作品では?
もうオスカーの主演女優賞も彼女でいいです。
主演男優賞候補のブラピとアベック受賞でいいです。
(他の候補者の作品はまだ日本公開されてないから知らないし…。)
そういえば、劇中で妙に浮いてたアカデミー賞のくだりは何?

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