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リアル鬼ごっこ5

ボクはアメコミ映画が大好きなので、日本でももっと流行ってほしいと思っていますが、
『アメイジング・スパイダーマン』が、無事に初登場首位を獲得したのはホッとしました。
しかし前シリーズから比べると、6~7割の出足だったみたいで、
リブートしたことにより、お客さんが離れてしまったことは否めないです。
逆にリブートしたことで、新規ファンが増えるかもと期待しましたが、甘かったです。
リブートもリメイクも、あまり成功例がないんですよね…。
今後アメコミ映画では『ファンタスティック・フォー』や『デアデビル』、
『スーパーマン』などがリブートされる予定ですが、なんとか成功してほしいです。

ということで、今日はある意味リブートされた作品の完結編の感想です。
これも成功例とはなりませんでした。

リアル鬼ごっこ5

2012年5月26日公開。7月4日DVDリリース。
山田悠介の原作小説を基にしたサバイバル・ホラーの第5弾。

新入社員の大地(井上正大)は、人知れず先輩社員である希(仲間リサ)に思いを寄せていた。そんな中、残務処理中の大地の耳に、血液型B型をターゲットにしたリアル鬼ごっこを開始するというアナウンスが届く。オフィス内が混乱を極めている状態で希を救った大地は、彼女の恋人・朔也(河合龍之介)のわなにはめられてしまう。大地はどうにか逃げ延び、今度は希を救おうと再びオフィスに戻る。(シネマトゥデイより)



『リアル鬼ごっこ3』、『リアル鬼ごっこ4』、そして本作『リアル鬼ごっこ5』は、
『リアル鬼ごっこ』シリーズの新三部作という位置づけになっており、
この3本は主人公は違いますが、同じ街を舞台に、同じ時系列で描かれた一連の作品です。
その三部作の最後を締めくくるのが本作ですが、正直前2作は全く面白くなく…。
というか、三部作が前提であるため、まともに完結もしていなかったので、
作品としての評価のしようもありませんでした。
せっかく見始めたので、あまり面白くないとは思いながらも、
とりあえず三部作完結まではつきあってみようかなと思って見続けました。
そして、やはり後悔することになりました…。

この三部作は、王様に支配された西暦3000年の新東京市という街を舞台です。
王様の命令で捕まれば即死刑になる「リアル鬼ごっこ」が催され、
B型の人が強制的に参加させられることになります。
前2作では、その「リアル鬼ごっこ」の様子を、ただただ描いただけで終わっており、
なぜB型だけが不条理に殺されるのか、王様の目的は何なのかなど、
重要なところは描かれず、完結編である本作に持ち越しになりました。
つまり前2作は本作のための長いフリだったわけですが、
それだけ引っ張られると、それに見合ったオチを期待するのが人情です。
たしかに本作で王様の目的などの真相は描かれていますが、かなり出来の悪いオチで…。
もしこれが普通に1時間半程度の1本の映画だったとしたら、まぁ許せる範囲のオチですが、
3本合わせて約4時間半もの上映時間を使っておいて、こんなオチはあり得ません。
しかも3本分の料金を取っているわけですからね。
普通の駄作よりも、時間と金を浪費させられた分、性質(たち)が悪いです。

ひとりでもボクのように無駄な浪費をしなくて済むように、
本作のしょうもないオチを書いておきます。
王国では細菌兵器を開発していたが、何の手違いかその細菌が王様に感染し、
それを治すためにはその細菌に抗体を持った血液を大量に輸血する必要があります。
0.5%ほどの人に抗体ができると考えられ、王様はB型なので、
B型の人間に手当たり次第その細菌を注入し、抗体を持つB型を探すための
手っ取り早い方法として「リアル鬼ごっこ」を催したのです。
鬼の武器は六角ボルトを打ち込むネイルガンかと思ってましたが、
実はネジ部はなく(ネジ頭しかなく)それ自体に殺傷能力はありませんが、
例の細菌が塗布してあり、それが感染することにより即死するのです。

作中で「手っ取り早い方法」と表現されていましたが、どう考えても非効率的ですよね。
鬼はゴーグルによりB型とそれ以外の血液型の人を見分けることが出来るのですが、
それは血液型を見分けているのではなく、「リアル鬼ごっこ」の事前に、
予防接種の名目でB型にだけ注射された薬品で見分けています。
それなら予防接種の名目で細菌兵器も注射しちゃえば、
もう一度B型を捕まえて細菌兵器を注入するなんて二度手間は必要ないはず。
王様の容体は予断を許さないほど逼迫しているはずなのに、随分悠長です。
そもそも王様の容体にしたって、即死するはずの細菌が感染して死なないなら、
王様自身に抗体があるはずで、輸血の必要なんて全くありません。
抗体のある人は細菌を注入されてもピンピンしているので、
細菌に感染したら即死か全く何ともないかどちらかになるはずです。
鬼たちの行動も変で、細菌を注入するならわざわざ頭に打つ必要はなく、
まぁそれはネイルガンと誤認させるための演出だろうから別にいいけど、
もうひとつの武器である鉤爪(アンカーボルト?)で致命傷を与えるのはどうなの?
せっかくの抗体を持ってるかもしれない人を殺しかねません。
これだけ引っ張った挙句、もっとマトモなオチは思いつかないものかと呆れるというか、
よくこんなオチで三部作なんて大風呂敷を広げられたものだと、その図太さに感心します。

「リアル鬼ごっこ」の設定についても酷いけど、
本作はストーリーとしても三部作中最低です。
前2作は高校が主な舞台でしたが、今回はオフィス・ビルが舞台です。
前2作の登場人物たちは普通の学生だったからマシだったけど、
登場人物が社会人である本作は、人物設定がかなり極端になっています。
単なるビル清掃のオジサンが、何の脈絡もなくかなり本格的なリモコン式爆弾を作るし、
単なるパソコンオタクの同僚が、すごいハッカーだったりするし、
極端すぎるというか都合良すぎるといった感じでしょうか。
また、主人公の草野は、実はA型なので「リアル鬼ごっこ」とは関係ないのに、
片思い中しているB型のOL月野を守るために、自らB型専用の注射を打って参加します。
でも、わざわざ自分までターゲットにならずとも、彼女を助けることは出来ますよね。
実際三部作の1作目ではB型以外の人が、B型の逃走をサポートしていましたし。
そもそも命まで賭けて守ろうというのに、その動機が弱いです。
彼女の方も、婚約者が殺された途端に草野のことを下の名前で呼ぶようになったりと、
かなり現金な性格のようで、その変わり身の早さには好感が持てません。
他にもツッコミどころというか、下手な展開や設定の多い作品でした。

山田悠介の小説が原作の映画は数あれど、今のところ全て駄作です。
この三部作は原作は彼ですが、原案みたいなもので、ほぼオリジナルだから、
もしかしたら面白く仕上がっているかもしれないと思ったのですが、
そもそも彼の原作を映画化したいと考える時点で、彼と同じ穴のムジナだとわかりました。
本作もラストがグダグダになるところなんて、完全に山田悠介イズムを継承してます。
山田悠介原作映画は、毎度概要だけなら面白そうなので、ついつい見てしまいますが、
毎度見終わってから後悔することになるんですよね…。
今回は実質3本分の後悔に一気にやってきたので、ダメージも大きかったです。
まぁ3本ともレンタルで見たので、金額的には1000円にも満たなかったのが唯一の救いかな。

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