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素敵な人生の終り方

次長課長河本の母親が生活保護を受給している問題が話題になっていますが、
ボクも次長課長はbase芸人だったころからけっこう好きだったので、
今回のことはショックだったし、腹が立ちました。(もちろん河本サイドに対してです。)
全面的に非を詫び真摯に対応すれば、まだ許せると思えますが、
彼や吉本興業が「不正受給でなく道義的責任」という態度を取り続けることで、
全然反省してないという印象を受け、更に憤りを増幅させてくれます。
法的には裁けないかもしれないけど「正しくない受給」なんだから不正受給ですよね。
更に怒りを増幅させてくれるのが、テレビ局各社の対応です。
これだけ世間で問題視されているのに、事務所の圧力なのか、
在京局各社は「問題ない」と判断し、今も平然と彼を起用し続けています。
これでは道義的責任だって取れているとはいえませんよね。

ただ、お笑い芸人は面白くてナンボです。
視聴者の心理としても、今後は次長課長を色眼鏡で見てしまうだろうし、
河本本人の意識としても、暫らくは面白いことなんてできる(言える)はずありません。
家族ネタもタブーになり、使いにくいタレントのレッテルを貼られ、
自然とバラエティ番組への出演機会も減っていくと思います。
コントなんかは出来るでしょうから、劇場を中心になってくるんじゃないかな。
でもキムタクも平然とトヨタのCMに出てるし、世間は不祥事を忘れるのも早いので、
河本も一年後には家族ネタで爆笑を取ってるかもしれませんね。

ということで、今日は人気コメディアンが題材の映画の感想です。
どんなに辛くても客を笑わせなければならないこの職業の大変さが伝わってくる作品です。
それに比べ、釈明会見で泣いて同情を誘おうとするようでは…。

素敵な人生の終り方

2012年6月2日DVDリリース。
アダム・サンドラー主演のハートフルコメディ。

人気コメディアンのジョージは、ショウビズ界で人気と名声、富と成功を手に入れた超セレブ男。仕事のオファーは絶えず舞い込み、豪邸には追っかけ女子がたむろし、ジョージの周りには常に人が集まっていた。ところがある日、不治の病で余命半年を宣告されてしまう。死を覚悟し、同時に家族も友人もいない孤独な身を再認識してしまったジョージは絶望の淵に立たされる。後悔と未練がジョージを苦しめる一方で、今までのキャリアを振り返り、やはり最期はコメディクラブで余生を全うすることを決意。売れないスタンダップ・コメディアンのアイラを専属アシスタントに雇い、友情関係を築こうとする。そんな中、ジョージに思いがけない奇跡が訪れるのだが…。(公式サイトより)



本作は、全米で初登場1位を記録したものの、日本では劇場未公開でビデオスルー…。
まぁコメディ映画はいつものことなのはわかっていますが、
本作は是非劇場公開してほしかったと思います。
それくらい面白い作品だったし、いろいろ見どころも多く、
特に映画ファンにとっては、たまらない作品だったに違いないです。
本作はアダム・サンドラー演じる余命宣告された人気コメディアンと、
駆け出しの若手コメディアンの交流を描いたハートフルなコメディ映画ですが、
アメリカのコメディ事情が垣間見られる内容で、とても興味深いです。

アメリカのコメディアンは、日本のお笑い芸人とは全く違い、喜劇俳優が一般的で、
コメディクラブのスタンダップコメディ(漫談)で腕を磨きながら、
ドラマや映画に喜劇俳優として出演することを目指します。
主演のサンドラー自身もスタンダップコメディアン出身の人気喜劇俳優ですが、
彼と親交のある(であろう)コメディアンも本人役で多数登場しており、
まるで彼自身のことを映画にしているような錯覚に陥りました。
コメディアン以外にも著名な俳優や歌手が本人役でかなり多数出演しています。
出演はしなくても、劇中のポスターで映っていたり、名前を引用されたりと、
ホントにサンドラーの私生活じゃないかと思うほどのリアリティで、
映画ファン、特にコメディ映画が好きな人には絶対オススメの作品です。

若手コメディアン役には注目の若手喜劇俳優セス・ローゲン。
彼のルームメイトの若手コメディアンも、ジョナ・ヒル、ジェイソン・シュワルツマンと、
なんとも気の利いたキャスティングで、さながら新旧喜劇俳優のお祭り映画のよう。
まさに喜劇俳優による『エクスペンダブルズ』状態です。
まぁだからこそ、ハリウッドのコメディ映画は上映されにくい日本では、
本作は劇場公開されなかったのでしょうが、一般客にはウケ難くても、
映画ファンにウケる映画こそ、映画館でかけるべきだと思います。

映画の主演依頼も殺到の人気コメディアン、ジョージ(アダム・サンドラー)は、
公表はしていませんが急性白血病を患っており、治療しています。
しかし病状は進行し、もう化学療法や放射線治療でも治せなくなり、
唯一の希望は新薬投与だが、それも期待値は8%程度で、事実上の余命宣言を受けます。
自分を見つめなおした彼は、自分のルーツであるスタンダップコメディの舞台に立とうと、
コメディクラブの若手コメディアンのイベントに飛び入り参加しますが、
どうしてもシリアスなネタになってしまい、お客は静まり返り…。
しかし、後に出演した売れない若手コメディアンのアイラ(セス・ローゲン)が、
自分のことを弄り会場を沸かせているのを見たジョージは、
アイラをアシスタント兼漫談作家として雇うことにします。

若手は自分でネタを考えるみたいですが、ジョージのような大御所は作家がいるんですね。
日本でも関西の大御所漫才師は漫才作家からネタを買うのが一般的ですが、
ジョージはすごい豪邸に住んでるし、移動もリムジンやチャーター機で、
さすがはショービズの本場だけあって、同じ大御所の格が違いますね。
でもスタンダップコメディって、テレビでは言えないような下ネタばっかりで、
アメリカ人が如何に下ネタが大好きかよくわかりますが、
あの程度のネタなら作家なんて雇わなくても誰でも書けそうです。

週1500ドルの高給でアシスタント(漫談作家)の依頼を受けたアイラは大喜び。
なにより憧れのジョージとの仕事に舞い上がりますが、
ジョージから白血病を患っていることを告白され、ショックを受けます。
そして彼をなんとか励ましたいとアレコレ考えるのです。
アイラ演じるセス・ローゲンは、前作『50/50』でもガンの友達を励ます役でしたね。
日本では本作の方が後になりますが、本国での公開は前後するので、
本作での好演が認められて『50/50』の出演が決まったのかも?
どちらも難病ものなのにコメディ映画という変わった作品ですが、
シリアスになりすぎないのは彼の好演によるところも大きそうです。

同情されたくないという思いから病気の公表を避けてきたジョージですが、
彼を思ってのアイラの涙ながらの懇願により、疎遠の家族や友人に伝えることにします。
その過程で、彼は自分が如何に孤独だったかに気付き、人生を見つめなおし、
若い時に自分の浮気が原因で愛する婚約者と破局したことを後悔します。
…ところが、期待薄だった新薬が効テキメンで、病気が治ってしまいます。
(快気祝いのパーティの席での、エミネムのネガティブな発言は笑えました。)
思いがけず諦めていた人生をやり直す機会を得た彼は、
元婚約者ローラ(レスリー·マン)と再びヨリを戻そうと考え、
それには彼女の方も満更ではないようです。
ジョージが回復したことを喜ばしく思うアイラですが、ローラはすでに結婚しており、
2人の小さい娘もいるのに、その家庭を壊してまでヨリを戻すことは間違っていると考え、
ジョージとローラの復縁を阻止しようとします。
そのため彼はジョージに裏切り者と言われ、クビにされるのだが…、という話です。

あっさり難病が治ってしまうのは予想外の展開でちょっとビックリです。
どうせまた再発するだろうと思っていたけど、結局完治したようで、
少しご都合主義っぽい印象を持ってしまいました。
正直、闘病中も別に苦しんだりしてないし、そんな効果のある新薬の割には副作用もなく、
難病ものとしてはかなりリアリティを欠いた展開です。
それに回復後は普通のロマコメになってしまい、面白さも落ちるのに、
そこからの物語がかなり長く、総上映時間は140分を超えてしまっています。
なのに最後のジョージとアイラの和解までの展開はかなり駆け足で、
後半は著しくバランスが悪い作品に思えたのが残念です。
(アイラとルームメイトの和解も、なんだか適当な印象でした。)
ジョージとローラの旦那のバトルなんてどうでもいいから、
もっと喜劇俳優たちの話に絞って、120分くらいにまとめた方が良さそうです。
上映時間が長いっていうのも、劇場公開を敬遠される原因だったろうし…。
とはいえ見どころの多い映画なのは間違いないので、
ハリウッドのコメディ映画好きにはマストな作品です。

さて、今月はアダム・サンドラー主演の映画がもう一本ビデオリリースされます。
あのラジー賞を全部門制覇したことでもお馴染みの『ジャックとジル』です。
本作と違い日本でも劇場公開されましたが、ボクは見逃してしまっていたので、
ビデオリリースを心待ちにしていました。
どれだけ酷い作品なのか楽しみです。
そういえば本作の劇中のジョージ主演映画『半漁人シモンズ』や『RE-GO』も、
かなり痛そうな作品で、もし本当に上映されていたならラジー賞確実だったでしょうね。

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