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イン・ザ・ダークネス

第65回カンヌ国際映画祭が終わりましたね。
パルムドールはミヒャエル・ハネケ監督の『アムール』で、
予想通りの結果だったとはいえ、ちょっとガッカリしています。
ハネケ監督の前作『白いリボン』もパルムドールを受賞しましたが、
かなり面白くなかったので、今回の作品にも期待が持てません。
それに対し、グランプリの『リアリティー』はなかなか面白そうな作品なので、
日本での劇場公開が待ち遠しいです。

そういえば、第57回のグランプリだった韓国映画『オールド・ボーイ』の
ハリウッド・リメイクが、着々と進行しており、最近悪役キャストも決まったみたい。
ボクは韓国映画は(喰わず)嫌いなので、途中で頓挫すればいいと思っていたのですが、
いよいよ撮影開始も現実味を帯びてきました。
ただハリウッド・リメイク版は、『オールド・ボーイ』の原作である日本の漫画を
映像化するということなので、厳密には韓国映画のリメイクではないという話も…。
でもこれは権利関係の問題があるための一種の建前で、
やっぱりハリウッドが『オールド・ボーイ』の企画に興味を持ったのは、
カンヌでのグランプリ受賞がキッカケなのだろうと思われます。
(このあたりの細かい事情はよくわかっていませんが…。)
なんいしても韓国人俳優主演の『オールド・ボーイ』は観る気も起きませんでしたが、
ジョシュ・ブローリン主演のハリウッド版は観たい気がします。

ということで、今日はハリウッド・リメイク作品の感想です。

イン・ザ・ダークネス

2012年5月25日DVDリリース。
アンバー・ハード主演のクライム・スリラー。

エリーとステファニーは、スリルを求めて退屈なグループツアーを抜け出す。たどり着いたのはアレマナという町。 地元の少女が最近行方不明になったという噂をよそに、2人は旅行最後の夜を祝い、エリーの失恋ムードを吹き飛ばそうと、夜の町へ。ところが2人は大喧嘩をしてしまい、その後、エリーが姿を消してしまう…。1人取り残されたステファニーだが、消えた親友の身に大きな危険が迫っていることに気づく…。(公式サイトより)



本作は1970年のイギリス映画のハリウッド・リメイクらしいのですが、
特筆すべきことが何もない陳腐な物語で、1ヶ月後には存在すら忘れてそうな作品でした。
そもそも元のイギリス映画自体が、それほど評価の高い作品でもないようで、
何のためにリメイクしたのかもよくわかりません。
…いや、だいたい予想はつきます。
おそらく注目の若手女優アンバー・ハードを主演に映画を撮るというのが目的で、
その題材はどうでもよかったため、適当な古い映画のリメイクで手を打ったのでしょう。
なので彼女に興味がなければ、あえて本作を見る必要は全くないと思います。

ボクは本作のタイトルから、ホラー映画だと思って借りたのですが、全く違いました。
外国の田舎町に旅行に来た女性2人が、誘拐事件に巻き込まれるというスリラーです。
原作映画ではイギリス人女性がフランスで事件に巻き込まれるみたいですが、
本作はハリウッド・リメイクということで、ちょっとアメリカナイズされ、
アメリカ人女性が南米アルゼンチンで事件に巻き込まれます。
アルゼンチンを旅行中のステフ(アンバー・ハード)とエリーは、
パラグアイにほど近い田舎町で宿を取ります。
翌日、近くの滝に観光に行った2人ですが、些細なことでケンカになり、
ステフはエリーを残して滝を後にします。
しかしその後エリーは行方不明となってしまい…、という話です。

失踪届は出すも地元の警官も当てにはならず、必死でエリーを探すステフですが、
なぜか田舎町の住人たちはステフのことが見えていないかのように完全無視。
これは何か町ぐるみでの犯罪なのかと思ったのですが全然そんなことはなく、
町人はただスペイン語しか話せないから、相手にしないようにしていただけみたいです。
ステフは同じ宿に宿泊していたマイケルが怪しいと考えます。
しかしエリーが誘拐されるシーンと並行して、ステフとマイケルが会うシーンが描かれ、
視聴者は彼が犯人ではないことはすぐにわかってしまいます。
それどころか誘拐シーンでは犯人の後ろ姿がバッチリ映ってしまっているので、
誰が犯人かなんてのは丸わかりなんですよね。
だから本作には誰が犯人かなんてミステリー要素も全く感じられず、
ホントに単純な誘拐事件を描いただけの物語です。
撮り方次第ではミステリーにも出来たし、そうすれば多少は面白くもなったでしょうが、
あまり腕のいい監督ではないのかもしれませんね。
というよりも、真犯人や展開も原作映画から何のヒネリもなく踏襲しているようだし、
「どうせお手軽なリメイクのオファーだから」と、投げやりに撮った印象です。

ロケーションはそこそこで、キャストの演技も悪くはなく、
駄作というほど酷い映画ではありませんが、よほど暇な人以外にはオススメできません。

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