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チョコレート・バトラー THE KICK

テレビ朝日が先月の月間視聴率で開局以来初の4冠を達成したらしい。
ボクもテレビ付けたら、とりあえずテレ朝(朝日放送)を流していることが多いかも。
今は特に見たいと思えるテレビ番組がないんで、ただ賑やかしで付けてるだけだけど、
なんとなくテレ朝にしちゃうのは、あまり嫌いなタレントが起用されてないからかも。
見苦しくないというか、安心して見ていられます。

その点、一昔前までずっと視聴率王者だったフジテレビはホントに見なくなりました。
韓国推しで韓流タレントが出ずっぱりだからじゃないかな?
いや、ホントに出ずっぱりかどうかは見てないのでわからないけど、
フジテレビにはそういうイメージが定着してしまっているので、
テレビ欄でも目が行かないし、チャンネルを合わせる気にもなりません。
フジテレビの凋落を見ると、そういう人はボクだけではないんでしょう。
悲惨な低視聴率で打ち切りも噂されるフジテレビのドラマ『家族のうた』も、
不評で終わった和製韓流ドラマ『僕とスターの99日』と同枠であることが、
今なお影響しているんじゃないかという見解もあるようです。
嫌韓側の極論とも思えるけど、あながちない話でもないと思えるフジテレビの現状です。
なお、この時間はテレビ朝日の『日曜洋画劇場』を見るのが無難です。

ということで、今日は海外の韓流映画の感想です。
韓国人、および韓流が好きな人は読まないのが無難です。

チョコレート・バトラー THE KICK
The Kick

2012年5月2日DVDリリース。
韓国とタイの合作となるマーシャルアーツ・アクション映画。

テコンドー世界大会のメダリスト・ムンとユンに育てられたテヤン、テミ、タイフーンの3兄弟。ある日、テヤンは窃盗事件の犯人グループを目撃したことから事件に巻き込まれ…。 (キネマ旬報社データベースより)



本作の邦題からも、『チョコレート・ファイター』『チョコレート・ソルジャー』に続く、
タイのアクション女優ジージャー・ヤーニンの主演作かな?
…と思いきや、本作の主人公は韓国人若手俳優テジョー演じるテヤンで、
彼の家族であるムン師範一家が物語の中心です。
当然韓国人ではないジージャーはその一家の一員でもなく、ぶっちゃけ端役です。
本作はタイと韓国の合作映画ですが、言語も基本的には韓国語で、
韓国市場に向けた作品という印象を受けました。(公開も韓国が先行してます。)
つまり本作はタイ映画というよりは、タイの世界的なアクション映画監督である
プラッチャヤー・ピンゲーオ監督が撮った韓流映画と思った方がいいです。
ジージャー自身も韓国ではそれほど人気(知名度)のある外タレでもないようで、
ゲスト出演というよりも、タイの国民的俳優ペットターイ・ウォンカムラオと共に、
プラッチャヤー組の一員として参加している程度の扱いではないでしょうか。
もちろんボクはジージャーのアクションが見たくて本作を観賞したので、
彼女の微妙な扱いにはガッカリしたし、それ以上に勿体ないと思いました。
あきらかに国際的にはジージャーの方が格上なのに、
国際的に知名度ゼロに等しい韓国人俳優の主演作の脇を固めさせるなんて…。

本作のDVDには特典として韓国版とタイ版の劇場予告が収録されていますが、
それを見る限りでは、タイでの公開時にはジージャーの扱いはもっと大きかったようで、
タイ版の本編にも彼女の出演シーンがもっとあったみたいです。
しかし本作の劇中の題字がハングルなことからもわかるように、
日本版DVDでは残念なことに韓国版を使用しているようです。
でも、この邦題や日本版DVDのパッケージ・デザイン(※)では、
あきらかにジージャーの主演作と誤認させようという意図が伝わってきます。
いつものボクなら、こういう羊頭狗肉な商売に対して、文句を言うところですが、
本作に関しては、こうなったことを喜ばしく思っています。
これは日本の販売元が、本作を韓流商品として売り出すよりも、
ジージャーの関連商品として売った方がいいと判断したからに他なりませんが、
つまり日本で韓流ブームが下火になったことを象徴する出来事だと思えるからです。

一時は日本もたしかに韓流ブームでしたが、それはタイも同じだったらしく、
タイでは日本以上に韓流ドラマやK-POPが流行っていたそうです。
本作もその流行に乗って製作された作品だろうと思われますが、
今年、韓流アイドルが昨年タイで起こったの大洪水を揶揄する発言をしたことで、
嫌韓感情が高まり、今ではタイでも韓流ブームは下火になりつつあるとか…。
本作は韓国のテコンドーとタイのムエタイが使われるマーシャルアーツ映画ですが、
その絡みで興味深い話といえば、韓国発祥を謳うコリアン・キックボクシングが、
どう見てもムエタイのパクリだとタイ人から指摘されたなんて出来事もありましたね。
日本相手でもそうだけど、なんで韓国は得意先の機嫌を損なうことをわざわざするのかね?
韓流ブームを広げたいんだか、自ら終止符を打ちたいんだかわかりませんね。

本作は一応テコンドーもムエタイも使用されているものの、
唯一のムエタイの使い手であるジージャーは、前述のとおりの扱いであるため、
ほぼテコンドー映画と言っていいと思います。
タイのアクション映画といえば、ムエタイ映画を期待しちゃうので、
これほどまでにテコンドーに寄った内容だったことにはガッカリです。
テコンドーは単なる近代スポーツ競技で、格闘技ですらありません。
歴史も格式も強さもカッコよさもムエタイの方が断然上で、
今まで見たプラッチャヤー監督のアクション映画の中では本作が一番ぬるいです。
テコンドーのショボさが際立ってしまうためか、ジージャーの少ないアクションシーンも、
わざわざ得物を持たされて戦わされたり、あまりムエタイを使わない演出がされています。
他国に阿てしまいがちなタイ人の国民性も理解できるけど、
自国の文化ムエタイにもっと誇りを持ってほしいと思います。

でも、一方のテコンドーもあまり凄そうに描かれていないんですよね。
テコンドーの達人、ムン師範一家は演武を見世物にする生業のようですが、
やってることはテコンドーを使ったお笑いパフォーマンスだし、
一家の長男で主人公のテヤンは、K-POPで踊りながら戦うとなぜか強くなるのですが、
もはやテコンドーとは言えないような代物になってしまっています。
一家の母ユンもテコンドーではなく、ナンタのようなキッチン・パフォーマンスで戦うし、
結局のところ、テコンドーはマーシャルアーツ映画には向かないスポーツなのでしょう。
一家の父ムンを演じるチョ・ジェヒョンはアクション俳優ですらないはず。
唯一、長女テミは開脚が綺麗でバランスも安定しているので、テコンドーぽく見えます。

ストーリーは良くも悪くもタイのアクション映画で、かなり単純です。
推定3000万ドルのタイの国宝「王朝の秘剣」が悪い韓国人実業家に盗まれそうになるが、
たまたま韓国人のムン師範一家がそれを阻止するも、悪い実業家の怒りを買い、
幼い次男テプンが彼らに誘拐されてしまう。
一家は次男と国宝を守るため、知人のタイ人のモム(ペットターイ・ウォンカムラオ)と、
その姪ワワ(ジージャー・ヤーニン)と共に、悪い実業家の窃盗団と戦う、という内容。
舞台はバンコクだけど、基本的には韓国人対韓国人の戦いです。
ワワがあまり活躍しないのも、タイ人が韓国人を蹴り倒したりすると、
自意識過剰な韓国人のプライドを傷付けかねないという配慮なのかも。
ワワが戦った韓国人窃盗団の女幹部にしても、トドメをさせたのは長女テミだしね。
そんなにタイ人キャストやムエタイを冷遇するなら、
いっそのこと韓国を舞台に韓国人キャストだけで撮ればいいのにと思いましたが、
無駄にゾウが登場するところなんかは、タイらしい光景でよかったです。

さて、今回は脇役だったジージャーですが、
今後は『チョコレート・ファイター2』と『トム・ヤム・クン2』の出演が控えています。
『チョコレート・ファイター2』は主演だろうし、前作では日本人とのハーフの役で、
阿部寛が父親役だったりしたので、続編でも日本が絡んでくるのではと期待しています。
『トム・ヤム・クン2』は、なんといってもトニー・ジャーとの共演が見どころ。
カッコいい古式ムエタイが見れるであろうことが期待されます。
日本では未公開の主演作『ジャッカレン』も早くリリースしてほしいです。

(※)左が日本版パッケージ。まるでジージャー主演のようで、本来の主演は端っこ。
真ん中がタイ版ポスター。ジージャー含む若手3人メインでインターナショナル仕様。
右が韓国版ポスター。ムン師範一家のみで完全にジージャー無視。
チョコ日本版 チョコタイ版 チョコ韓国版

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