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グレート・ディベーター 栄光の教室

今日の映画感想記事の投稿で、目標としていた1カ月連続更新を達成しました。
いくら暇人とはいえ、毎日のように劇場やDVDで映画を1本観賞する生活は大変でした。
世間もGWだし、明日から更新を暫らく休もうかと思ったりもするんですが、
明日は1日(映画の日)だし、映画を観に行くはずだから、更新もしたくなるはずです。
ボクは映画の話をちゃんと出来る知り合いがほとんどいないから、
観た映画の感想をアウトプットできる場が、このブログしかない寂しい状況なので…。

でもウチのブログなんて、一応コメント蘭はあるものの、一方的に発信してばかりだし、
やっぱり誰かと映画の話をするほどの満足感は得られません。
本当は誰かと映画についての討論とかしたいです。
たまにチャットや掲示板で映画ファンの人と話したりもしますが、
優しい人が多いので、あまり討論には発展しません。
逆に討論をふっかけて、キレられることはあるけどね。

ということで、今日は大学対抗討論大会が題材の映画の感想です。

グレート・ディベーター 栄光の教室

2012年4月27日DVDリリース。
デンゼル・ワシントン監督・主演による感動ドラマ。

1935年、テキサス州。褐色人種が虐げられる歪んだ社会を正せるのは教育のみと信じる教師のトルソンは、ディベートクラスを立ち上げる。勇気ある生徒たちが討論大会出場に向け猛特訓を開始するが…。(キネマ旬報社データベースより)



本作は、全米では2007年に劇場公開された作品で、
その年度のゴールデングローブ賞にも絡んだ作品だったのですが、
初登場11位とあまり振るわなかったためか、日本では劇場公開はされず、
なかなかビデオリリースもされませんでしたが、先日やっとリリースになりました。
(有料チャンネルとかでは放送されていたようです。)
とはいえ内容が人種分離法時代のアメリカ南部を舞台に、黒人差別問題を描いたものだし、
日本人に馴染みのない題材だけに、今まで公開もビデオリリースもされなかったのは、
全米でヒットしたかどうかは関係ないかもしれません。
同じような舞台背景の映画『ヘルプ』がオスカー候補になったことに便乗して、
急きょ日本でのビデオリリースに踏み切ったんじゃないかな?
まぁ『ヘルプ』も(面白かったのに)日本では全くヒットしませんでしたが…。
一連のタイラー・ペリー作品や、一昨年大ヒットした『For Colored Girls』も未定だし、
人種差別が題材かは関係なく、日本人は黒人映画が嫌いなだけなのかも?
先々週全米1位だった『Think Like a Man』も、おそらく日本では完全無視かな?

正直ボクも黒人映画は苦手だったりするんですが、アメリカの近代史に興味があるので、
公民権運動前の時代を描いた本作にも興味を持ちました。
ただ、やはり『ヘルプ』の方が見やすい内容で楽しめたように思います。
それは『ヘルプ』が白人によって撮られた作品であるのに対し、
本作は黒人俳優デンゼル・ワシントンの監督作(第二弾)なので、
黒人サイドにかなり偏重した内容であり、描かれ方が重たいように感じます。
白人の黒人に対するリンチなどがやたら生々しく描かれてたり、
白人に対する反感を植えつけようという意図が感じられて、ちょっと嫌でした。
まぁ事実に基づいた脚本だから、そこにケチを付けても仕方ないんですが…。

本作は黒人大学として初めて、白人大学とディベートの対抗戦に挑み勝利した、
テキサス州のワイリー大のディベート・チームの活躍を描いた物語です。
ディベートの対抗戦というのを経験したことがないので、どんなものかと思ったのですが、
公的な主題(例えば福祉や懲役刑)について、肯定する立場と否定する立場に分かれ、
2対2のチーム対抗で相手チームを論破するというものでした。
勝つためには三段論法や発声法などテクニックが必要で、まさに言葉の格闘技。
特に重要なのはソース(出典)で、あらかじめ決められた主題に対し、
自チームの主張にあう文献を探し引用するリサーチが勝敗を分けます。
かなり勉強できないと難しそうで、ボク含め凡人には出来ない高等な戦いだと思いました。

コーチのトルソン先生率いるワイリー大のディベート・チームは、
選手のハミルトンとヘンリー、補欠のジェイムズとサマンサから成ります。
ワイリー大チームは、トルソン先生の徹底的な指導により、連戦連勝を重ね、
黒人大学の大学対抗戦でリーグ優勝します。
その快進撃を受けて、白人大学のオクラホマシティ大学から対抗戦に招待されますが、
人種分離法があった時代なので、黒人大学対白人大学の対抗戦はこれが史上初めてでした。
しかし、保安官たち地域の白人は、派手に活躍する黒人のトルソン先生を危険視。
共産主義者の嫌疑をかけ、彼の監視体制を敷きます。
それにビビったハミルトンはチームを抜け、代わりにサマンサが初の女性選手となり、
オクラホマ・シティ大学の対抗戦も勝利を収めます。
白人大学に勝ったことで更に注目を浴びたワイリー大チームに、
ついには全米王者の白人大学ハーバート大から対抗戦の誘いを受け、
黒人大学が初めて全米王者に挑む世紀の一戦は、全国で生放送されるほど注目されるが…、
というストーリーです。

史実では対抗戦をした全米王者は南カリフォルニア大学だったらしいですが、
アメリカのトップの大学であるハーバード大と戦ったという方が、
インパクトがあるから改変されたのでしょうね。
もちろん南カリフォルニア大学だってかなりすごい大学なはずで、
ちょっと調べてみたら、世界的には京都大学と同等程度のランキングのようです。
でも当時の人種差別の状況を考えたら、ハーバード大や南カリフォルニア大学に勝つより、
人種差別が特に激しかった南部にほど近いオクラホマシティ大学に勝つ方が、
何気にすごいことだったんじゃないかと思えます。
ちなみにオクラホマシティ大との対抗戦での主題は「黒人の州立大入学の是非」、
ハーバード大との主題は、「正義を求める不服従は善き武器であるか?」でした。
後者はちょっとわかりにくい主題ですが、なんとなく肯定側、
つまり黒人大学ワイリー大が有利そうな主題だったと思います。
なので人種分離法とか酷い時代だったけど、試合だと白人は意外とフェアだと思います。

そんなディベートでのテクニックや、対抗戦の様子などは、
アメリカの教育現場の一端として、とても興味深く感じられたのですが、
どうにも癪に障るのが、ワイリー大チームのひとり、ジェイムズの存在です。
彼は齢14にして、大学の選抜チームに選ばれている、いわば神童ですが、
天才小学生とかエリート中学生みたいな奴って、なんだか鼻持ちなりません。
(見た目の老け方は半端なく、とても14歳には見えませんが…。)
しかも彼の父親は黒人として初めて博士号と取ったセレブな黒人なのですが、
彼はそんな父親のことをかなり鼻にかけたボンボンです。
その父親はワイリー大の教授なので、作中では当然描かれてないけど、
ジェイムズが選抜されたのは、どうもコネ臭く思えてしまいます。
更に自意識過剰で、補欠での選抜では満足できず、早く選手にしろと発言。
しかし不意に訪れた選手としての登板のチャンスでは、シドロモドロになってしまい、
チームの重ねてきた連勝記録を止めてしまいます。

まぁそれは向上心ってことで許すとしても、サマンサへの横恋慕はいただけません。
14歳のガキが女子大生に憧れるのは仕方がないが、サマンサとヘンリーの
チーム内恋愛が発覚すると、ヘソを曲げてしまい、チームの役割を放棄しようとします。
もしヘンリーと交際しなくても、オマエみたいなブサイクでデブなマセガキなんて、
インテリ女子大生が相手にするわけないだろ、…と。
本作は一応トルソン先生が主人公としてクレジットされていますが、
実際の主人公格はこのいけ好かないガキ、ジェイムズであり、
当然彼には感情移入なんてできないし、彼の活躍を見ても全然楽しくないです。
ただ史実のジェイムズは、後に人種平等会議を設立し公民権運動のリーダーになるので、
父を超える立派な人物であり、単なる七光り二世ではないようです。
単に彼を演じた子役デンゼル・ウィテカーのアホ面が癪に障っただけかも…。
もっと利発そうな黒人の子役だったら、気持ちよく見れたのかも…。
なんであんな子を抜擢したのか、黒人の美的感覚は未だに理解できません。

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