ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

ホーンテッド・グラウンド

ワーナーマイカルシネマズで、アニメ「くるねこ」と『リング』シリーズの貞子の
コラボによるコミカルなマナームービーが上映されるそうです。
ボクもちょっと見たかったけどワーナーマイカルは滅多に行く機会がないので…。
それにしても貞子は『貞子3D』のプロモーションを精力的にこなしてますね。
この前は東京ドームで始球式をして、それがなかなか面白かったみたいで、
ワイドショーでもけっこう取りあげられてました。
「ハローキティ」や「ケロロ軍曹」とのかわいいコラボ商品なんかも作られるとか。
試写会で壇上に上がった時もかなり笑いを取っていたと聞きます。

でも、あの貞子をそんな笑いのネタにしていいのかなとも思います。
ボクも当時『リング』で貞子を見た時は、本当に怖かった記憶がありますが、
そんなチャラけたキャラになってしまった今となっては、
『貞子3D』で貞子が這い出てきた時に、劇場で笑いが起こるのではないかと…。
もう怖い貞子が観れないんじゃないかと思うと、一抹の寂しさを感じます。
『君に届け』とか、余所からパロディにされるのは仕方ないと思うけど、
公式で貞子をお笑いネタに貶めるのは、ホラー映画を作る人のスタンスとして、
ちょっと違うんじゃないかと思うんですよね。
最近のJホラーは温すぎなので、当時の貞子のから受けた衝撃を再び味わいたいです。

ということで、今日は怨霊系ホラー映画の感想です。

ホーンテッド・グラウンド

2012年4月27日DVDリリース。
人気シリーズ「After Dark Originals」の第5弾となるサスペンス・ホラー。

郊外に住居を構えた新婚のエミリーとネイト。だがある日、家の下から人間の頭蓋骨が発見される。やがて恐怖に震えるエミリーにも奇妙な現象が襲い掛かるようになり…。(キネマ旬報社データベースより)



『51』『フライ・オブ・ザ・デッド』『ザ・フィールド』『ザ・プロジェクト』に続く、
全8本のホラー・シリーズ「After Dark Originals」の5本目が本作です。
このシリーズはなかなか面白い作品が多く、注目しているのですが、
全8本もあれば出来不出来は当然あるでしょうが、本作はかなり不出来でした。
いや、出来が悪いってほどではないけど、どうしようもないほどの無難さで、
変わり種が多い本シリーズには相応しくないの凡作です。
ストーリーもベタで、怖さもかなり控えめな、ホラー映画の入門編のような感じで、
ホラー映画を見慣れている人には単純極まりない作品だろうと思われます。

いわく付き物件に引っ越した主人公たちが、怪奇現象に襲われるという、
ホラー映画のひとつの類型を、型どおり作ったような内容で、何の斬新さもありません。
普通なら同じ類型を使うとしても、『呪怨』のようにオムニバスにしたり、
『パラノーマル・アクティビティ』みたいにモキュメンタリーにしたり、
『インシディアス』のようにちょっとしたコメディ・シーンを挿入したりと、
ちょっと捻って差別化を図るようにするものですが、
本作はビックリするほど紋切り型なまま撮られており、
むしろそこまでストレートに作られたことが、今のご時勢珍しく感じてしまうほどです。
せめてワンシーンぐらい、斬新な映像を撮れないものかと思うのですが、
どこもかしこも既視感のあるシーンばかりで…。

そんな作品なので、特筆できるところなんて何もないのですが、
とりあえず軽い粗筋でも書いてお茶を濁すことにします。
妻エミリーが流産したショックを癒すため、田舎の家に引っ越した夫婦。
引っ越し先のウィーバー家は夫ネイトの先祖が住んでいた古い家屋なのですが、
そこは幾度も変死事件があったというワケあり物件で…。
その家で妻エミリーは150年前に死んだ元住人の霊をたびたび見るようになるが、
なぜか夫の機嫌が悪く、ひとりで悩むことになる。…というような話です。

例によって、エミリーは流産のショックで精神的に不安定で薬を常用しており、
本当に霊がいるのか、それとも彼女の被害妄想による幻覚なのかわかりません。
普通はそんな展開の場合、最後にどちらなのか示されるものですが、
本作は曖昧なまま幕を閉じ、どちらとも取れる結末となっています。
良く言えば視聴者の想像に委ねた展開ですが、悪く言えばただの投げっぱなしです。
本作の場合は後者の様相が強く、適当な終わり方だと思えました。
なぜならその結末以外にも、投げっぱなしの伏線ぽいものがけっこうあるからです。
例えば画家の夫ネイトが一心不乱に描いていた絵画ですが、
何かとんでもないものを描いてそうな思わせぶりな演出をしておきながら、
彼の描いた絵画は最後まで見せてもらえません。(或いは白紙のままだったのかも。)
他にも夫の仕事仲間の急死の理由や、エミリーが見た小さな少女の霊(?)の正体、
植樹した木の枯れた原因も、全く説明されることなく終わってしまうんですよね。
なのでかなり下手な…、いや、何も考えないで書かれた脚本のように感じます。

明確なツッコミどころのある駄作なら、まだネタくらいにはなるけど、
本作のような全く引っかかりのない凡作は、毒にも薬にもならず始末が悪いです。
暇つぶしにもならない退屈な映画なので、まだ見ていない人は避けるのが無難でしょう。
「After Dark Originals」の6本目『スクリーム・オブ・バンシー 殺戮の妖精』は
6月2日リリース予定ですが、別に駄作でも構わないので、
多少は捻りのある内容であることを期待します。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/877-f5c6eb5a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad