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リセット

レンタルビデオ店で借りるDVDを物色していたら、
ハリウッドのアニメ映画『ランゴ』がレンタル開始になっているのを発見しました。
ところがよく見ると、劇場公開時とタイトルが変わっています。
というか、劇場公開時にはなかったサブタイトルが足されて、
『ランゴ おしゃべりカメレオンの不思議な冒険』という長い邦題になっています。
印象として、ファンタジー映画のような、少し子ども向けの邦題になった気がしますね。
劇場公開時はジョニー・ディップが主演であることを前面に押し出した宣伝で、
どちらかというと大人をターゲットにしていたように思うのですが、
初登場12位と壮絶なコケ方してましたからね。
その反省を踏まえて、今度はファミリー映画として売り出しているのでしょう。
邦題ひとつにしても、配給会社はいろいろ考えてるんだろうと思います。
でも邦題が原題と差がある映画ほど、ヒットしない印象があるので、
邦題を付けることは、あまりいい結果には繋がっていないかも…。

ということで、今日はシンプルすぎる投げやりな邦題が付いた映画の感想です。
原題は「Bringing Up Bobby」ですが、こんなに凡庸な邦題を付けるくらいなら、
原題のままの方がまだ手に取ってもらえる気がします。

リセット
Bringing Up Bobby

2012年4月18日DVDリリース。
ミラ・ジョヴォヴィッチ主演のヒューマン・ドラマ。

10歳の息子・ボビーと暮らす女詐欺師のオリーブは、ある日上流階級の富豪夫婦と知り合うが、彼女の過去の犯罪が明らかになり警察に連行され…。 (キネマ旬報社データベースより)



アクション・ヒロインのイメージが強いミラ・ジョヴォヴィッチが主演ということで、
けっこうハードな展開もあるクライム・サスペンスかと思ったのですが、
本作はかなり地味なヒューマン・ドラマで、ちょっと拍子抜けしました。
(邦題や日本版パッケージもクライム・サスペンスっぽいですし…。)
普段はあまり注目されない、ミラジョボの感情的な演技力に焦点を当てた作品で、
ミステリアスが売りだった彼女ですが、こんな普通な演技も上手いんだなと、
新しい一面を見たような気がします。
でもやっぱり地味で、期待していたものと違うという感覚が強すぎて、
楽しめたかというと…、う~ん、微妙かな?

オクラホマの田舎町、外国人の詐欺師オリーブ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、
10歳の息子ボビーと2人で、日々窃盗や保険金詐欺をしながら暮らしています。
オリーブは息子には自分と違って立派な大人になってほしいと思っていますが、
母親の犯罪行為を日常的に見てきたボビーも、かなり素行が悪い問題児です。
それでもオリーブはそんなボビーを親バカなほど溺愛し、甘やかして育てています。
子どもの前でも平気で窃盗したりするオリーブにも呆れますが、
ご近所や学校に迷惑掛けても平然としている問題児ボビーの態度と、
そんなバカ息子を反省もさせず守ろうとするオリーブの過保護さに、
序盤はイライラさせられっぱなしでした。
全く同情できない人物が主人公の話というのは、ちょっとしんどいものです。

犯罪を繰り返しながら、のほほんと暮らす母子ですが、
母親オリーブの過去の犯罪が明らかになり、彼女は刑務所にぶち込まれます。
ひとりになったバカ息子ボビーは養護施設に入れられることになりますが、
たまたまこの母子と知り合いになったムーディ夫妻が、彼を養子にすると申し出、
オリーブも息子を施設に入れずに済み、出所したらまた母子に戻れると考え、受諾します。
ムーディ夫妻の夫ケントはオクラホマ最大の不動産会社を経営するお金持ちで、
夫妻は同じ年頃の息子を亡くしており、ボビーを息子のように大事に世話します。
ボクとしては母親の逮捕は因果応報で、胸のすく思いだったのですが、
結果的に大きな家に住み、私立のお坊ちゃん学校に通い、習い事もさせてもらって、
このクソガキには勿体ない生活が始まり、またしてもイライラ…。
ただ、そんなハイソな生活で、彼の学業の成績は向上し、素行の悪さも落ち着いてきて、
彼に対するムカつきは和らいだ気がします。

収監されて8カ月、オリーブは出所することになります。
車の窃盗したり、お年寄り騙したり、100万ドル近い保険金詐欺をしようとしてたのに、
たったの8カ月で出所できるなんて、どの罪で捕まったのかはわからないけど、
まだまだ余罪は山ほどありそうなのに…。
彼女は息子と一緒に暮らすのに必要な裁判所の許可を得るために、真面目に働くことに。
しかし清掃の仕事や路上での看板持ちのバイトをしますが、長くは続かず…。
特に盗み癖はそんな短期間の収監では抜けるものではなく、なかなか苦労します。
一方、母親と再び会うようになったボビーも、また素行の悪さが出始め…。
はじめはボビーは人に迷惑をかけるのが楽しくて仕方ない悪ガキだと思ったけど、
幼い頃から犯罪が身近にあった彼は、善悪の区別がつかなくなってるんだとわかりました。
そう考えると、ムカつくどころか、ちょっと可哀想な子です。
こういう子は一生素行が悪さは抑えきれないと思います。もう11歳だしね。

そんな折、古い知り合いから、不動産詐欺の計画を持ちかけられるオリーブ。
成功すれば、一生働きも盗みもしなくていいほどの大金が手に入り、
経済的にも安定し、息子と一緒に暮らせるようになるかもしれません。
しかし、ムーディ夫妻はボビーをオリーブに返さない方が彼のためだと考えるようになり、
オリーブ自身も、息子を立派な大人にするには夫妻の養子のままの方がいいとも考え…。
そして彼女は、ある決断をする…、という話です。

本作はどうも感情移入しにくい物語だと思ったのですが、
それもそのはず、本作は子離れできない母親の成長を描いた話で、
母性がテーマなので、ボクみたいな男には響きにくい内容なのだろうと思います。
男はどちらかといえば、息子ボビーの視点から見ようとしてしまいますからね。
それだと全く成長しない、バカな少年の話にしか見えず、イマイチ面白くないです。
本作は『X-Men』シリーズのヒロイン(ジーン)としてもお馴染みのハリウッド女優、
ファムケ・ヤンセンの初監督作品で、脚本も彼女が書いています。
なので、女性による女性のための作品なんじゃないかな?

ちなみに日本版パッケージがコレ。
なぜかスリラー映画みたいなデザインですね。
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