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ブラッディ・パーティ

そういえば、第4回沖縄国際映画祭って、いつの間にか終わってたんですね。
去年までは世間的にもそれなりに注目されてたけど、今年はあまり話題になることもなく、
ボクも全然気にもかけていませんでした。
なんでも吉本興業だけで騒いでいたようで、世間からは相手にされなかったみたいです。
まぁそれも当然で、コンペに出品されるのも吉本興業製作の映画がやたら多いし、
まともな映画祭として評価されていないのはわからなくもないです。

ただ、今年は審査員特別賞であるゴールデンシーサー賞を、
初めて海外の作品が受賞したようで、これはよかったんじゃないかと思います。
今までは日本映画の受賞ばかりで、「どこが国際映画祭だよ?」って感じだったので。
でも受賞した外国映画は、自国や外国でのポスターやラベルに、
「第4回沖縄国際映画祭ゴールデンシーサー賞受賞作品」とか書いてくれるのかな?
マイナーな映画祭だし、全くセールスに影響なさそうだけど…。

ということで、今日は権威のある国際映画祭で審査員特別賞を受賞した作品の感想です。

ブラッディ・パーティ

2011年11月26日日本公開。2012年4月3日DVDリリース。
ドイツ発のヴァンパイア・スリラー。

ナイトクラブで怪しげな女性ルイーズ(ニーナ・ホス)に首筋をかまれたレナ(カロリーネ・ヘルフルト)は、その日を境に体の異変に気付く。生き血を欲し、太陽を嫌うヴァンパイア特有の体質に戸惑うものの、見違えるように美しくなった自分の姿に陶酔していく。女ヴァンパイア仲間たちと毎夜パーティーを開いて欲望のままに日々を過ごすも、レナを追っていた潜入捜査官との再び出会ったことがきっかけで運命が狂い始め……。(シネマトゥデイより)



本作はドイツのアカデミー賞の最優秀編集賞、最優秀音楽賞や、
第43回シッチェス国際映画祭で審査員特別賞を受賞した、
国際的になかなか評価の高い、ドイツのホラー映画です。
なので日本でも劇場公開されたし、ボクも観たかったのですが、
東京での単館上映だったため観れず、DVDリリースを待ってました。
で、リリースされたので、さっそくレンタルしてきて観賞。
出来れば劇場で観賞したかったと思ってたけど、いざDVDで観賞してみると、
わざわざ劇場に観に行くほどの作品ではないなと思わされました。
つまらなかったってほどでもないけど…。

近年、吸血鬼映画ブームで、いろんな吸血鬼映画がホントにたくさん製作されていますが、
それだけに他との差別化を図るため、いろいろ工夫された、
オリジナリティの強い吸血鬼映画も多くて、なかなか面白いです。
本作もそのブームに乗って製作されたのは間違いないでしょうが、
あまり目立った独自性は感じられず、とても平凡な吸血鬼映画だと思えてしまいます。
全然テーマも見えてこないし…。
こんなありきたりな作品が、なぜホラー映画の最高峰のひとつである、
シッチェス国際映画祭で評価されたのか不思議で仕方がありません。

で、あまりに不思議なんで、ちょっと調べてみると、
評価されるにはされるだけの理由があったみたいで、
本作にもそれなりに深いテーマがあり、それが本作のオリジナリティでもあるそうです。
ボクはそれに全く気付かなかったため、平凡な吸血鬼映画にしか見えなかったわけです。

本作のテーマは「セパレイティスト・フェミニズム」なのだそうです。
日本語でいえば男女分離主義で、男性と関わりを持たずに、
女性だけの独立したコミニティを理想とするレズビアンの考え方です。
どうりで男のボクでは気付かないはずです。
それを踏まえて思い返せば、たしかに本作の吸血鬼は女性だけだし、
意図的に男は仲間にしないということが明言されています。
ヒロインのレナが吸血鬼化し、属することになった吸血鬼グループも、
ルイーズという古株吸血鬼を長とした、家母長制のような形態です。
吸血鬼社会をセパレイティストに見立てて、演出しているわけですね。

ただ、そのグループは、ルイーズが気に入った女性を吸血鬼に変えることで作られたので、
ルイーズはレズビアンですが、彼女以外の吸血鬼はストレートです。
ヒロインのレナも一時は吸血鬼(仮想レズビアン)の世界に魅了されますが、
最終的にはルイーズに反旗を翻し、人間の男を選びます。
ルイーズを通して、そんなセパレイティストの悲哀を描いているのでしょう。

本作のテーマはわかりましたが、だからといって面白くなるかは別で、
テーマ的に興味なければ、ちょっとキツイと思います。
そんなテーマだから当然女性向けに作られているので、
特に男は楽しめない…、というか不満が残る内容じゃないかな?
まずキャストの女優がイマイチです。
美人じゃないとは言わないけど、男好みの感じではないです。
ヒロインのレナもパンクなメイクで全然かわいくなく、
吸血鬼化してからはナチュラルになるけど、ナチュラルすぎてイマイチ…。
それにセクシーな展開はけっこうあるものの、男の喜びそうな露出は皆無です。

ストーリー展開もかなり適当です。
一番おかしいのは、警察はレナたちが吸血鬼なんて当然知らないのに、
たかが女性数人グループの彼女たちに対して、特殊部隊を出動させるところです。
ラストもあいまいで微妙な幕引きで、なんだかスッキリしません。
なんでもラストシーンは他にも2パターンあったそうですが、
どちらも更にあいまいな終わり方だったため、現行のものになったそうです。
まぁ現行が一番短いようなので、面白くないのがダラダラ続くよりはよかったかな。

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