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リバイブ 死者蘇生

先日、TSUTAYAから十数本DVDをレンタルしたので、
貸出期間内に全て消化するのに必死になっています。

動画配信サービスのHulu(フールー)が、1480円の月額利用料金を980円に下げるとか。
Huluは月額料金さえ払えば映画やテレビドラマやテレビアニメが見放題なのですが、
月々DVDのレンタル代だけで数千円も使っているボクにとっては、とても魅力的です。
ただ、如何せん視聴できる映画の本数が、現在730本ほどしかなく、かなり物足りません。
本数だけ聞くと多そうですが、たかだか一年間で公開される映画くらいの本数です。
メジャーなタイトルがほとんどで、その中から見たことのある作品や、
興味のない作品を除外すると、両手に余る程度しか残りません。
もっとマイナーな作品、カルトな作品、レアな作品をたくさん取り揃えてくれるか、
映画のタイトル数が3000本を超えれば、契約したいと思います。

ということで、今日はマイナーな映画の感想です。

リバイブ 死者蘇生

2012年4月4日DVDレンタル開始。
禁断のメディカル・スリラー。

不老不死の研究をしている天才医学生のニコラス。ある日、彼の恋人・ソフィアが溺死し悲嘆に暮れるニコラスは、行きずりの女を殺して蘇生に必要な物質を取り出し…。(キネマ旬報映画データベースより)



本作は、死んだ恋人を禁断の死者蘇生技術で蘇らしてしまうという、
よくあるタイプのホラー映画ですが、メディカルスリラーの趣向が強く、
医療のことはわからないなりに、なんとなくリアリティを感じる設定で、
なかなか楽しめました。

医学生のニコラスは、画家志望の幼馴染みソフィアに告白し、念願の恋人関係になるが、
幸せな気持ちも束の間、その日のうちにソフィアは湖で溺死してしまう。
悲しみにくれる彼は、不老不死を目指す動物実験中に偶然発見したマウスの蘇生方法を
ソフィアに試すことを決意しますが、蘇生のための秘薬には特殊な子宮収縮ホルモン
「生体オキシトシン」が必要です。
生体オキシトシンは、オーガニズムを迎えた直後の女性を脳死させることで抽出できる。
ニコラスはコールガールを殺し、生体オキシトシンを得、ソフィアを蘇生させるが…。

…という物語で、まんま『ペット・セメタリー』のメディカル版って感じですが、
蘇ったソフィアは『ペット・セメタリー』よろしく、完全に生前のままとはいかず、
性格が少し変わってしまっています。
はじめは食べ物の好みが変わるなど些細な変化ですが、
比較的正常な状態も禁断症状により2日と保ちません。
正常な状態を維持させる方法が思いつかないニコラスは、
もう一度彼女を蘇らすために、自らの手でもう一度窒息死させるのですが、
せっかく蘇らせた愛する彼女を、自ら手にかけなくてはならないニコラスの気持ちが、
悲しい半面、狂気に満ちておりなかなか刺激的です。

普通だと死者蘇生系ホラーは、蘇った死人(つまりソフィア)が怖いものですが、
本作の場合は、どちらかといえばニコラスの狂気の方が怖いです。
彼は医学生なので、生体オキシトシンを得るために殺した女性の始末の仕方も独特で、
酸を使って死体を溶かし、完全に死体隠滅させてしまうのですが、
尋常ではないサイコパスっぷりですよね。
しかし彼はソフィアに対してはかなり一途で、
生体オキシトシンを得るために女性にオーガズムを感じさせないといけない時も、
自慰させたり、媚薬盛ったりするだけで、その女性と自らセックスはしません。
女性の方から言い寄ってくるほどモテるのに、貞操観念がかなり強く、
とんでもないサイコパスだけど、なんだか好感を持ってしまいます。
ソフィアはかなり可愛いし、長年想いを寄せていた彼女と、
両想いになれた途端に死なれたら、多少頭がイカれても仕方ないです。

本作の原題は「Exquisite Corpse」で、訳すと「優美な屍骸」です。
これは単に蘇った可愛いソフィアを示すタイトルではなく、美術用語のひとつです。
作中にもゲームとして登場するのですが、美術作品を数人で共同製作することで、
思いがけない意外な作品を完成させるというシュルレアリスムにおける製作手法です。
ソフィアは生前から連作の絵画を描いていましたが、蘇っても描き続け、
蘇るたびに性格が変わっているので、全く作風の違う絵画による連作となります。
その連作の個展のシーンで本作は幕を閉じるのが印象的ですが、
実は蘇ったソフィア自身も、複数の人格によって構成された「優美な屍骸」だったのかも。
菜食主義だったソフィアが1度目の蘇生で肉を好むようになったのは、
おそらく肉好きのコールガールの生体オキシトシンを注入されたからで、
2度目の蘇生で急に血液に執着し始めたのは、
女子医学生の生体オキシトシンによる影響だったのだろうと思います。
でも単純な邦題が付けられたために、そんなテーマには気付きにくく、
なんの捻りもない死者蘇生系ホラーと感じる人も多いでしょうね。

中盤まではニコラスがソフィアのために人を殺し、
大学警察のオジサンが彼の不審な行動に気付きはじめるという、
クライム・サスペンス的な展開で楽しめましたが、
終盤のグダグダ感はちょっと目にあまります。
ソフィアが湖で溺死した真相にしても、あまりに唐突で陳腐な内容で興ざめ。
(あれなら湖の精霊「緑の牙のジェニー」の仕業説の方が幾分納得できます。)
ソフィアの姉ジャスティンの死に方なんて失笑ものだったし、
ソフィアの親友リズの顛末にしても、かなり無理があり、
なんとなくリアリティのあったメディカル・スリラーだったのに、
最後に台無しになっている気がします。

とはいえ、ほどほどにグロくて、ほどほどに官能的なホラー映画で、
ほどほどには楽しめるので、暇つぶしにはオススメです。

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