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ザ・プロジェクト

昨日の「世界まる見え!テレビ特捜部」のスペシャルを、何気なく見ていたのですが、
その中のひとつで結合双生児のドキュメンタリーが紹介されていました。
興味深い内容だと思って見てみようかと思ったのですが、
最近は結合双生児と聞くと胸糞悪い映画『ムカデ人間』を思い出してしまい、
不愉快な気持ちが思い出されるので、テレビを消してしまいました。
あんな駄作、さっさと忘れたいのですが、悪い意味で印象に残る作品で…。
今後も結合双生児と聞くたびに思い出しちゃうんだろうなぁ…。
もうトラウマの一種になっちゃてるのかも…。
やっぱり見ない方がいい映画ってあるものですね。

ということで、今日は不気味な双子が出てくるホラー映画の感想です。

ザ・プロジェクト

2012年4月6日DVDリリース。
人気シリーズ「After Dark Originals」の第4弾となるサイコスリラー。

高校生による集団での拳銃自殺やロシアンルーレットなど、奇妙な連続自殺が発生。不審に思った刑事が調査をすると、事件現場にはある双子の姿があったことが分かり…。(キネマ旬報社より)



本作は全8本のホラー・シリーズ「After Dark Originals」の4本目です。
3本目(前作)の『ザ・フィールド』がなかなかおもしろかったので、
本作もレンタルしてきて観賞しました。
前作は一応劇場公開されていましたが、本作はDVDリリースのみなので、
それほど大きな期待はしていませんでしたが、
本作の方が前作よりもさらにおもしろかったと思います。

4人の学生によるロシアン・ルーレットでの集団自殺が発生。
現場を確認したランプキン刑事は、その不可解な状況から、事件性を感じ、
彼らの学校の生徒たちに聞き取り調査をはじめる。
すると現場の近くでカメラを持った双子を見たという証言を得る。
その後も自殺する者が続出するが、いずれの現場にもカメラを持った双子の姿があり、
ランプキン刑事は、その双子セスとジョナに嫌疑をかけるが…、という物語です。
彼の読み通り、双子は事件に関与しており、
この双子は、何かの実験ために死にゆく人間を撮影しているようです。

この双子は何者なのか、何の実験をしているのか、どうやって他人を自殺させるのかなど、
謎が謎を呼ぶ物語で、全く先の読めない展開で、ぐいぐい引き込まれます。
双子のセスとジョナは一卵性双生児なので瓜二つですが、
一卵性双生児ってのはそれだけで不気味というか、ミステリアスで、
画的にも独特の雰囲気を醸しだします。
さらにはランプキン刑事も過去に深い悲しみを背負っており、
それも相まって、よりミステリアスなストーリーになっています。
ちょっと宗教的なテーマを匂わす演出もされてますね。

双子の両親は、不妊治療の末その双子を授かりますが、
その産婦人科は極秘研究や違法実験をしており、
双子はその被験者だったために、妙な超能力を持っていました。
それは2人で念じると、他人の幻覚を操れるというもので、
その能力を利用し、他人を自殺に仕向けていたのです。
ランプキン刑事は双子の能力に気付き、連続自殺事件を阻止しようとしますが、
本作はランプキン刑事と双子の対決という展開にならないのが興味深いところです。
(そもそも超能力による間接的な殺人では立件できないでしょうね。)

双子は超能力者ではあるものの、基本的には人間だし、中身はただの高校生男子です。
セスとジョナは見た目はそっくりだし、一緒にいることも多いけど、
双子とはいえ一心同体なわけではなく、ちゃんと自我があります。
弟のジョナは転校生のイブに恋をしてしまい、実験を疎かにするようになり、
兄のセスはそのことが気に入らず、ジョナに対しある罰を与えます。
そのせいで2人の間に不和が生じ、ジョナの自我が爆発。
怒涛のクライマックスとなるのです。
同じ環境で育った一卵性双生児といえども、やはり別々の人間で、
お互い劣等感なんかもあって、2人揃えば最強の超能力者だけど、
そこに付けいる隙があったわけです。
ホラー映画に出てくる双子は、だいたい一心同体の分身みたいな扱いだけど、
本作のように双子が人間的に描かれたホラー映画は珍しい気がします。
本作も当初は一心同体でしたが、徐々に自我が乖離し始める過程が興味深いです。

残る謎は自殺の撮影は何の実験だったのかってことですが、
双子はその映像を見ることで、「何か」を感じることができるかを試しているようです。
その「何か」が何なのか、正直完全にはわかりませんでしたが、
普通に考えれば「罪悪感」か「恐怖」でしょうね。
双子は極秘研究により能力と引き換えに失った感情を取り戻そうとしていたと考えると、
単なるサイコパスではなく、ちょっと可哀想な子たちだとも思えました。
そういえば双子が殺していたのは、小児性犯罪者とか色魔学生とか、
殺されても仕方ないやつが多かったかな?
まぁ実験の邪魔者も殺していたので、ランプキン刑事を殺さなかったのは不思議ですが。

さて、なかなか佳作ぞろいな気がしてきた「After Dark Originals」ですが、
5本目となる『ホーンテッド・グラウンド』は今月27日に、
6本目となる『スクリーム・オブ・バンシー』は6月2日にDVDリリース予定です。
期待して待ちたいと思います。

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