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ウェイク・ウッド ~蘇りの森~

来月からTBSの水曜日の21時代に映画枠「水曜プレミアシネマ」ができるそうですね。
ボクはあまりテレビで映画は見ませんが、映画の地上波テレビ放映が増えるのは、
映画ファンのすそ野拡大にもなりそうで、いいことだと思います。
むしろ今までTBSで映画枠がなかったことがおかしいです。
ただ、この時間帯はテレ東が「水曜シアター9」で失敗しているので、長く続くか心配…。
テレ東は今、映画枠がありませんが、「木曜洋画劇場」を復活させてほしいです。
日テレの映画枠「金曜ロードショー」は、来月から「金曜ロードSHOW!」になり、
映画以外のスペシャルドラマも放送するとか…。(今までもルパンとかやってたけど。)
それより気に入らないのはフジテレビの映画枠「土曜プレミアム」ですよ。
最近その枠でバラエティばっかり放送してるみたいじゃないですか。
たまに映画を放映したと思えば、自社製作の邦画ばかり…。
「ゴールデン洋画劇場」の頃に戻ってほしいです。
その点では、ほとんど洋画しか放映しないテレ朝の映画枠「日曜洋画劇場」は立派です。
映画ファン拡大にかなり貢献してるんじゃないかな?
でもアクションやファンタジーばかりなので、もっと幅広い映画を放映してほしいですね。

ということで、今日は絶対テレビでは放映されないであろう映画の感想です。
というか、劇場公開すらされないビデオ映画ですが。

ウェイク・ウッド ~蘇りの森~

2012年3月23日DVDリリース。
イギリスの老舗メーカー、ハマー・フィルムが手掛けたミステリーホラー。

パトリック夫妻はひとり娘アリスを事故で亡くし、悲しみの日々を送っていた。二人は現状から立ち直るべく、ウェイク・ウッドという田舎町に引っ越しをするが、この町には「3日間だけ死者を蘇らせる」という秘術が存在していた。夫婦は町の人々にお願いし、娘を生き返らせようとするが、その儀式には厳しい戒律があり、それを守らないと恐ろしいことになるという。儀式を行って生き返ってきたアリス。しかし、パトリック夫妻は町の人たちに隠して戒律を破っていた。町を襲ってくる黒い影。それと同時に次々と町の人たちが死んでいく。生き返ってきたアリスの正体はいったい…。



なかなか面白い作品ですが、どこかで聞いたことあるような話だなと思ったら、
スティーヴン・キング原作の『ペット・セメタリー』に似てるんですね。
幼い子どもを亡くしてしまった夫婦が、子どもを蘇らせる儀式を行うが、
蘇った子どもが猟奇的な性格に変貌しているという内容で、
最後に子どもに殺された妻を蘇らすところまで一緒です。
でも『ペット・セメタリー』から強く影響を受けているのは間違いなさそうですが、
リメイクではないようで、大筋では似ていますが、違うところも多いです。

獣医のパトリックとその妻ルイーズは、娘アリスが狂犬に噛み殺され悲しみにくれます。
夫妻は引っ越した先の田舎町ウェイク・ウッドに、死人を蘇らす儀式があると知ります。
『ペット・セメタリー』とは違い、死人が完全に蘇るわけではなく、
その町の境界内限定で3日間だけ蘇らせることが出来るというもの。
せっかく蘇らせてもすぐにお別れになるなんて、なかなか切ない設定です。
そんな中途半端な効果の儀式ですが、それを執り行う上での規則が厳しく、
それを守らないと大変なことになります。
パトリックとルイーズは、町人の助けでその儀式で娘アリスを蘇らせますが、
その規則の一部を誤魔化してしまい、蘇ったアリスの様子が少しおかしくなり…。
夫妻の前では生前のままのかわいらしい女の子ですが、
誰も見ていないところでペットや家畜を惨殺したりと、猟奇的な性格になり、
ついには人間までも…、という話です。
このあたりの少女の2面性からは、『エスター』ぽい印象も受けますね。
(「この娘、どこかおかしい…」というキャッチコピーも『エスター』の便乗です。)

愛する娘を失った悲しみのあまり禁忌に触れてしまう夫婦の話で、
ホラーとして以上に、悲しいヒューマンドラマとしても見れそうな内容ですが、
スラッシャー・ホラー的なグロい演出も少なくなく、見る人を選びます。
序盤の牛の帝王切開のシーンなんて、けっこう痛々しかったです。
黄泉がえりの儀式も無駄にグロく、ちょっと工程を説明すると、
まず他人の遺体を逆さ吊りにし、重機で胸部を破壊、背中を切り裂き脊髄を切断、
遺体の口に蘇らせたい人の一部を詰め、全身を土で固め、火を放ちます。
最後に固まった土を割ると、中から血まみれの蘇った人が出てくるという感じです。
遺体の部位を再構築して、蘇らせるという方法で、けっこうグロいですが、
なんだか本当にありそうな、興味深い儀式だと思います。
土から人を取り出すシーンは、序盤の牛の帝王切開を思わせる演出ですが、
この帝王切開というのが、本作のひとつのポイントであり、
本作のオチにも繋がっているんだと思います。
パトリックが最後に蘇らせたかったのは、妻ルイーズではなく…、ってことですね。

それほど独自性があるわけでもないけど、面白く見れるのは、
アリスを演じた子役の女の子の好演によるところが大きいでしょう。
目が印象的な可愛らしい子で、人を殺す時もアンニュイな表情で襲ってくるので、
あまり怖いという印象は受けないけど、逆に怪物なのに儚げで可哀想な印象を受けます。
それにしても、結局蘇ったアリスは何者だったんでしょうね?
儀式の規則を破って蘇らされたために、精神が不完全だっただけかもしれないけど、
なんだか悪魔にでも憑かれたような感じでもあったし…。
規則どおりに蘇った少女ディアドラも、ちょっと挙動不審だったし、
やはり蘇りの儀式自体が、禁忌に触れる悪魔の所業ってことかな。

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