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ザ・フィールド

今日からテアトル梅田で「未体験ゾーンの映画たち2012」の第二弾が始まったみたいです。
これはテアトルの映画館が、日本では劇場公開されにくい洋画(計17作)を一同に集め、
未公開になってしまう前に映画館での観賞機会を設けるために企画されたものです。

…といえば聞こえはいいですが、要するにビデオスルーになった洋画を、
ビデオリリース直前に数回だけ劇場で上映しようというもので、
ぶっちゃけ、新作ビデオの宣伝みたいなものだと思います。
やはり単なるビデオスルーの洋画よりも、劇場公開作品という肩書があった方が、
注目度が高くなって、セールスもよくなるらしいですからね。
面白そうな作品も多いけど、ほとんどの作品が数週でレンタル開始されるので、
(中には劇場公開よりレンタル開始の方が早いものもあるし、)
あえて1000円~1200円払って劇場で観ようとは思わないかなぁ。

ということで、今日は「未体験ゾーンの映画たち2012」で今年公開された映画の感想です。
劇場公開から4週でレンタル開始になりました。

ザ・フィールド

2012年2月4日日本公開。3月2日DVDリリース。
人気シリーズ「After Dark Originals」の1本となるシチュエーション・ホラー。

ドライブ中の5人の男女の車に大量のカラスが激突。車が大破してしまい、気付くと仲間の一人が消えていた。うら寂しいトウモロコシ畑に残された4人を恐怖が襲い、得体のしれないクリーチャーの叫び声と共に仲間が再び消える。生き残った者たちは、明かりがともる廃虚へと逃げ込むが……。(シネマトゥデイより)



上記のように、本作は「未体験ゾーンの映画たち2012」の一本でもあるんですが、
「After Dark Originals」という全8本のホラー・シリーズの一本でもあるそうです。
そのシリーズの(日本のリリース順では)3作目が本作で、
前2作は去年末DVDリリースされた『51』と『フライ・オブ・ザ・デッド』です。
(物語上の繋がりはないものと思われます。)
当時はそんなシリーズがあったことも知らなかったので、スルーしてしまいましたが、
本作は一応劇場公開されたこともあり、ちゃんとボクのアンテナに引っかかりました。
(やはり劇場公開の有無は大きいです。)
今のところシリーズの中で本作だけが劇場公開されたことでもわかるように、
シリーズの中でも本作は珠玉の出来なんだそうです。
たしかになかなか面白く、前2作もレンタルしてみたくなりました。

ドライブ中に車が故障し、広大なトウモロコシ畑のど真ん中で立ち往生した若者5人が、
背丈よりも高く伸びたトウモロコシの茎に視界を阻まれ、一寸先も見えない状態で、
次々と「何者か」に襲われるという内容のシチュエーション・ホラーです。
暗闇や霧で視界が利かなくなるのは普通ですが、トウモロコシで、ってのは面白いですね。
襲ってくる「何者か」はカカシの恰好をしているのですが、
日本で一般的なカカシとは違い、上のポスターのような不気味なカカシです。
害鳥どころか、人間でも近づきたくないですね。
(ちなみにカカシって日本発祥なんですよ。)

なんとなく、カカシの扮装をしたサイコパスによる、
シリアルキラー映画かなと思って見始めたのですが、
どちらかといえばゾンビ映画に近いです。
見たままですが本作のカカシは、やはり人間(の死体)で作られており、
カカシに殺された人は、自ら新たなカカシとなり、生きた人間に襲いかかります。
カカシはトウモロコシ畑の中には無数に立っており、
神出鬼没で至るところから襲ってくるのですが、実は一度に動けるカカシは一体だけ。
それに気付いた登場人物は、それを逆手に取り、なんとか畑から脱出しようと試みます。
それまでカカシにいいように翻弄されて絶望的な状態だったのに、
最後に起死回生の打開策を見つけるという展開にワクワクしました。
カカシが一度に一体しか動けないというのは、もしかしたら低予算で撮るための、
やむを得ない選択のような気もしますが、そんな選択すら逆手に取った面白い設定です。
紅一点のヒロインが早々にカカシ化してしまうのも意外な展開でした。
それにより、誰が生き残るかわからない、緊張感のある展開となりドキドキです。

ちょっと蛇足かなと思ったのは、殺人カカシ出現の発端となった出来事が、
登場人物の一人に幻覚で見えるという超自然的な演出です。
本作のようなシチュエーション・ホラーの場合、あまり説明過多にするのはどうかな…。
なんだかよくわからないけど襲われる不条理な展開の方が面白い気がします。
それに登場人物の中で、幻覚が見える人と見えない人がいるのは、少し気持ち悪いです。
あと交通事故の原因となったカラスですが、カカシにあんなことが意図的にできるなら、
トウモロコシ畑の外でもカカシの力が及んでいることになり、
根本の設定が若干ズレてしまっているような気がします。
クライマックスも、せっかく畑にガソリンを撒いたのなら、引火させてほしかったです。
ロケ地の畑をダメにしてしまえるほど、予算がなかったのかもしれませんが…。

劇場で観るほどのものではない気もしますが、レンタルなら満足できるレベルの作品です。
なお、「After Dark Originals」シリーズの4作目『ザ・プロジェクト』が、
来月6日にDVDリリースになるそうです。
このシリーズはちょっと注目しておこうかなと思います。

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