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BUNRAKU ブンラク

なんだか赤西仁が黒木メイサといきなり結婚してしまったことを、
「ルール違反だ」みたいな論調で芸能系マスコミが批判していますが、
ボクは赤西仁のことは評価していて、ジャニーズの中では5本の指に入るくらい好きです。
彼は勝手に渡米したと思ったら、アメリカで音楽デビューしちゃって、
更にハリウッドの超大作映画のオーディションを受けて合格したりと、
今どき珍しい海外志向の若者で、とてもアグレッシブだと思います。
夫婦共々、芸能界から干されるんじゃないかなんて噂されますが、
この際だから干されればいいと思います。
むしろ韓流タレント程度に食い物にされるショボい日本の芸能界なんて見切りをつけて、
圧倒的に格上のアメリカのショービズ界で伸び伸び活動すればいいです。
(ただ、所属事務所やマスコミはどうでもいいけど、ファンの気持ちは考えないとね。)

ということで、今日は日本の芸能人のハリウッド・デビュー作の感想です。

BUNRAKU ブンラク
Bunraku.jpg

2012年1月14日日本公開。2月22日DVDリリース。
ジョシュ・ハートネット、GACKT共演のアクション映画。

長年の戦争体験への反省から銃の使用が禁止されたある街に、流れ者の男(ジョシュ・ハートネット)と侍のヨシ(GACKT)がやって来る。そこでは伝説の殺し屋ニコラ(ロン・パールマン)を頂点に、キラーと称される彼の側近9人がすべての権力をほしいままにしていた。腕の立つ流れ者とヨシはある目的を果たすためにやって来ており……。(シネマトゥデイより)



全米劇場公開を念頭に製作していたものの、集客が見込めないとして
ビデオリリースになった本作ですが、日本では2週間限定で小規模公開されました。
ちょっと限定的で小規模すぎたため、ボクは劇場公開中には観にいけませんでしたが、
日本でも公開から1か月あまりでビデオリリースされたので、すぐ観賞できました。
(ホントはすぐビデオリリースされるから、劇場公開は見送ったんだけど…。)

全米ではビデオ映画なので、その出来は推して知れる程度だろうと思ってましたが、
意外と頑張っていて、全米劇場公開されてもおかしくない作品だと思います。
たしかに客を呼べるようなスターは不在で、集客は見込めなさそうですが、
低予算なわりに視覚効果も頑張っており、模造紙や厚紙で作られたような舞台は、
一見チープなようでいて、フランク・ミラーのグラフィック・ノベル映画に、
オリエンタルな造形美を足したような独創的な世界観を醸し出しています。
ちょっと風変わりなマーシャルアール映画として、カルトなファンが付きそうな作品です。
(低予算とはいえ、日本映画に比べたら超大作級ですけどね。)

舞台は侵略戦争や犯罪が激化し、荒廃した近未来。
人々の破壊への欲望を抑えるため、銃火器の使用が厳しく禁じられ、
武器は銃に取って代わり、刃物がメインとなった世界という設定です。
タイトルどおり日本の伝統芸能「文楽」(人形浄瑠璃)をモチーフとしているそうですが、
どちらかといえばマカロニ・ウエスタンっぽい雰囲気です。
セットは人形劇っぽいのですが、あまり文楽っぽさは感じません。
きっと文楽を侍が出てくる人形劇くらいに理解しているのでしょう。
ボクが知らないだけで、本作のモーチフとなった文楽の演目があるのかもしれないけど…。
ただ、例えばカーチェイスのシーンにテレビゲームのような演出がされていたりと、
伝統芸能だけでなく、日本のポップカルチャーに対するオマージュも散見できます。

キコリのニコラ(ロン・パールマン)が支配する街リトル・ウエスト・ワールドでは、
ニコラの手下のギャング団から住民たちは虐げられています。
ある日その街に、流れ者のカウボーイ(ジョシュ・ハートネット)と、
日本から来た侍ヨシ(GACKT)がやってきます。
(カウボーイは名前不詳なので、便宜上"ドリフター"と呼びます。)
2人は別々の目的でニコラを探していますが、なかなか辿りつけずにいましたが、
ニコラを恨むバーテンダーの仲介で、協力してニコラに挑戦することになります。
侍ヨシは"仁"を重んじ争いを裂ける性格なので、侍のクセに帯刀していません。
ドリフターも銃なき世界であるため、カウボーイなのに銃は持っていません。
なのでカウボーイも侍も基本的に徒手空拳で戦うという、
西部劇としても時代劇としても珍しい作品で、興味深いです。
(クライマックスはヨシも日本刀使いますけどね。)

ニコラのギャング団はロシアン・マフィアのイメージらしいのです。
ボスであるニコラの側近として、キラーの称号を持つ幹部が9人おり、
その部下としてレッドスーツの戦闘員が大勢います。
支配者の座を狙って誰でもニコラに挑戦できますが、直接彼に挑むには、
9人のキラーを倒さなければいけません。
キラーの筆頭であるナンバー2(ケヴィン・マクキッド)は仕込杖を武器にする他、
日本刀、青龍刀、二刀流のククリ、サーベルなど、得物がキラーごとに違います。
剣が銃に取って代わった世界なのですが、剣をもったキラーばかりではなく、
カポエラやボクシング、サーカス曲芸で戦うキラーもおり、さながら異種格闘技です。
ちょっとタイのマーシャルアーツ映画みたいで、面白い展開です。
剣を持つキラーは侍ヨシの対戦相手って感じですね。

本作はGACKTのハリウッド・デビュー作ですが、予想外に扱いが大きかったです。
準主役なんて言われてても、主演ジョシュの引き立て役程度だろうと思ってましたが、
準主役どころか、実質ダブル主演状態で、ジョシュ以上に活躍している気がします。
かなり好演しており、もう全米公開されていたなら、今頃もっと注目されていたはず…。
ビデオスルーになったことが悔やまれます。
彼の英語力がどの程度かはわかりませんが、なぜか関西弁の日本語セリフは、
関西人のボクからしてもかなり自然だったため、英語もきっと問題なさそうです。
ヨシの姪モモコを演じた海保エリも、かなり好演していたように思います。
2人とも日本人離れした顔なので、ハリウッド映画でも映えますね。
ヨシの叔父(菅田俊)は、勝新の座頭市を意識していてかっこよかったです。

主演のジョシュは『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』に続き、
2作連続で日本人キャストとの合同主演ということになります。
一時はけっこう注目のハリウッド・スターでしたが、
全米で無名の東洋人とばかり共演させられるようでは、かなり落ち目なのかな…。
ニコラの情婦役でデミ・ムーアも出演していますが、
彼らのネームバリューでは、もはや劇場公開もできなくなってきているんですね…。
ビデオリリースのみでは、おそらく製作費を取り返すことも無理だろうけど、
こうして日本絡みの作品の企画が通らなくなってくるのは寂しいです。
年末の超大作『47RONIN』も、きっと全米では厳しい結果になると思いますが、
せめて日本だけでも大ヒットさせて、ハリウッドに日本市場の魅力を知らしめたいです。

そういえば、作中でバーテンダーが見せてくれた飛び出す絵本の物語
『アラクニディスの神話』ですが、あれって『スパイダーマン』のことですよね?

ブンラク

準主役なのに左端に追いやられている全米版ポスターと違い、日本版はGACKTが真ん中。
大人の事情が垣間見えますが、内容的にもコチラ(日本版)が妥当な気がします。

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