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ホステル3

知らないうちに続編が製作され、こっそりDVDでリリースされる映画ってありますよね。
今後のリリース予定だと『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』の続編
『マーリー2 世界一おバカな犬のはじまりの物語』とか。
(正確には続編ではなくプリクエルですが…。)
大ヒット映画『ハムナプトラ』のスピンオフ『スコーピオン・キング』に至っては、
今度シリーズ3作目『スコーピオン・キング3』がリリースされるみたいですが、
2作目の存在にも気が付きませんでした。(2作目もビデオ映画だったようです。)

ということで、今日はビデオ映画になった人気ホラーシリーズ最新作の感想です。

ホステル3

2012年2月22日DVDリリース。
人気サディスティック・ホラー、シリーズ第3弾。

主人公の結婚前の“独身さよならパーティ”として、カーター(キップ・パルデュー)ら男友達4人はラスベガスで落ち合う。彼らがギャンブルを楽しんでいる最中、セクシーな女性2人に誘われ、カーターら4人は現地のタクシーで、あるプライベート・パーティに参加する。 パーティで行方不明になったマイクに会うためホステルへ向かうと拉致されたどり着いた先が、人が人を拷問し殺すことが出来る、会員制の“エリート・ハンティング・クラブ”だったー。(公式サイトより)



そこそこ人気のある前2作にあやかって、惰性で製作された作品なのはわかっていたので、
それほど高い期待はしていなかったこともあり、それなりには楽しめました。
とはいえシリーズとしては最低な出来なことも否めず…。
でもこの手のシチュエーション・スリラーは、その着想の独創性が魅力であるため、
シリーズを重ねると魅力が薄れてしまうのは仕方のないことです。

刺激を求める金持ちたちが集まる"エリート・ハンティング・クラブ"は、
金を積めば人間を拷問し殺すことが出来る、非合法で悪趣味な高級会員制クラブです。
そのクラブの獲物となってしまった一般人の不条理な顛末を描いたのが本シリーズです。
本作も基本的にはそれに則っているのですが、前2作の舞台がスロバキアだったのに対し、
本作はアメリカ、ラスベガスが舞台となっています。
舞台を変えることで、少しでも新鮮さを出そうとしていると好意的に捉えたいですが、
ただ予算が少ないので海外ロケが出来ず、近場で撮るしかなかったのが真実でしょう。
でもこのヨーロッパの異国情緒というのは、本シリーズの特徴のひとつだったので、
それが失われてしまったのは残念です。

今回、"エリート・ハンティング・クラブ"の標的にされたのは、
バチェラー・パーティでラスベガスに遊びに来た男4人組みです。
非合法なクラブなので、獲物は殺してもバレにくい外国人旅行者を選んでいます。
冒頭ではウクライナ人を拉致したので、設定としては残っているのですが、
今回はアメリカ国内でアメリカ人を獲物にしているので、今までとは違います。
それも本シリーズらしくないので少し不満ですが、なによりらしくないのは、
彼らが標的にされた理由に裏には、怨恨があるということです。
依頼者はただ人を拷問して殺したいだけの異常な金持ちではないので、
不条理さやサイコさに欠ける内容になってしまっていると思います。

それと今回のクラブは、金持ちの会員が獲物を買って拷問するだけが目的ではなく、
それを拷問ショーとして他の会員に公開し、例えば「命乞いするまで何分か」とか、
「ボーガンの何本目の矢で絶命するか」などを予想する、賭けの対象にもなってます。
舞台をラスベガスにしたことで、その土地柄を活かした設定のつもりでしょうが、
これも会員たちの目的が、殺人だけではなくギャンブルにすり替わってしまうので、
やはりサイコさを欠いてしまう残念な変更だと思います。

前2作から変化をつけるために、いろいろ新しいことを試みていることは評価しますが、
ことごとく『ホステル』シリーズらしさを失うことになっている気がします。
ついでに、バチェラー・パーティのためにラスベガスに来た男たちが、
ホステル(相部屋の格安宿泊施設)なんかに泊るはずもなく、
前作までのようにホステルに泊ったことでクラブの標的にされるという展開もなくなり、
タイトルの意味までも薄れてしまっています。

ただこの手のシチュエーション・スリラーとしては、
3作目でのクオリティの下落率はかなり少ない方だと思います。
設定の大幅な変更は、『ホステル』らしさを失ってしまってはいるものの、
ある意味では予想を裏切る展開になっているとも言えます。
例えば冒頭に登場するカップルの男ですが、いかにもな強面で、
きっとクラブの構成員じゃないかと勘ぐってしまうのですが、彼は実は獲物の方で、
逆に彼の獲物になると思われた優男の方がクラブの拉致担当だったり、
これまた強面で、なんだか挙動不審なタクシードライバーが、実はいい人だったり、
主人公に近づいてくるあからさまに怪しいセクシー美女も、クラブとは無関係だったりと、
前作までを知っているからこそミスリードしてしまう演出が多用されています。
展開的にもスカシが多く、けっこう先の読み難いストーリーで楽しめます。
前作よりも予算が削られたため不可能だっただけかもしれないけど、
過激なゴア表現も抑え気味で、グロが苦手なボクにとっては見易かったです。
本国でもビデオスルーになった作品と思えば、このクオリティは頑張っている方です。

ビデオ映画だし、設定もいじりすぎなので、更なる続編(第4作目)はもう無理そう。
タランティーノ製作総指揮の1作目のリメイクなら可能性はありそうですが…。

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