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ベンジャミン・バトン 数奇な人生

ボクは映画情報誌を読むのが好きなのですが、映画批評家ってたくさんいますよね。
映画の掲示板やブログでの素人さんのレビューはすごく参考になるのですが、
映画評論家のレビューは全く信じません。
彼らはどれだけたくさん映画観てるか知らないが、評価が一般とはかけ離れすぎです。
それは各誌の去年の映画ランキングみたいな企画を見ればよくわかります。
上位には興行的にあきらかに失敗したような作品がズラッと並んでいます。
そのくせ1位は邦画はモントリオールの『おくりびと』、
洋画はアカデミー賞の『ノーカントリー』と、権威主義丸出し。
ひとり、ふたりならそんな批評もありだけど、
映画批評家同士の批評はみな似通っていて気持ち悪いです。

てことで、ボクは批評家に薦められたから映画を見に行くなんてことはまずないけど、
今日の映画は明石家さんまさんがラジオで「ここ数年で一番いい」と言っていたので、
ついつい観に行ってしまいました。さんまさんが映画絶賛するなんて珍しいですから。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生

2009年2月7日日本公開。
F・スコット・フィッツジェラルドの短編小説をもとに、
デヴィッド・フィンチャー監督が映画化した感動のヒューマン・ドラマ。

1981年。ある黒人夫婦が、年老いた姿で生まれたために捨てられていた赤ん坊を拾う。ベンジャミンと名付けられた彼(ブラッド・ピット)は、年齢を重ねるごとに容姿が若返っていく不思議な体質の持ち主だった。

率直な感想はブラッド・ピット版『フォレスト・ガンプ』。
普通と違う体質の男が旅をしたり、戦争にまき込まれたり、突如大金を手にしたり…。
その成長をアメリカ史を交えながら回想していくところまで同じ。
「脚本家が同じだから」といえば納得してしまいそうになりますが、
同じだったらなおさらダメだろ、と思ってしまいます。
まぁひとつのアイディアを膨らましていくタイプのストーリーですから、
その根幹のアイディアが違えば全然違う映画だともいえますが…。
今作のそのアイディアが"年齢を重ねるごとに若返っていく"という設定です。

生まれた時に80歳の容姿のベンジャミン(ブラッド・ピット)。
赤ん坊なんて、生まれたては皺くちゃだから、そんな異常には見えませんでしたが、
5歳くらいになると小さい老人のようになります。
さすがにその頃は可哀想だと思ったけど、基本的には羨ましい体質ですよね。
ボクはまだ20代だけど、もう老後とか怖いですもん。
老化をマイナスとするなら、どん底からのスタートで上がる一方だし、
はじめはさすがに醜い老人とはいえ、超男前のブラッド・ピットですよ。
初老でもぜんぜんカッコいいです。ホント羨ましい限りです。
数奇どころかバラ色の人生ですよ。

ただそれが映画としてはイマイチな部分でもあります。
相手役・デイジーを演じるケイト・ブランシェットは年相応に老いていくのに対し、
ブラッド・ピットは若々しくハンサムな期間が長すぎる。
40歳くらいで2人の容姿のバランスが丁度よくなるはずだけど、
あきらかにブラッド・ピットの方が若く見えます。
まぁブラッド・ピットは実年齢45歳、中年の今でもあのカッコよさですからね。
青年くらいの容姿になった頃の彼は、もはやカッコいいというよりも、綺麗です。

ストーリーとしては初老~青年の頃は容姿と年齢のギャップが小さくなる時期なので
ただのラブストーリーでしたが、そのギャップの大きいかった始めの頃の
エピソードは面白かったです。
時代設定としてもその頃のレトロなアメリカの方が興味深かったし。
ボクの中でのピークは太平洋戦争で日本軍の潜水艦と対決するところでした。
海上の銃撃戦は迫力満点で、アクションの見せ場です。
正直、それ以降のヒューマン・ドラマはダラダラ長いように感じました…。
子供の頃(70~80歳)くらいのエピソードも、始めとは逆のギャップがあって
面白くなっただろうに、あまり丁寧に描かれなかったのも残念です。
興味深いワン・アイディアだったのに、結局いつものラブストーリーを主軸に
してしまっているのが勿体無いなかったです。

この映画を強く推薦していたさんまさんは「脚本がすごい」みたいなこと言ってたけど
それも二番煎じは否めないし、"ここ数年で一番"なんてことは絶対ないです。
やっぱり誰かに推されて観た映画は、ハードルが上がるしダメですね。

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