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ザ・マッドネス 狂乱の森

今日は成人式ですね。
毎年成人式の日には上方漫才師の登竜門「ABCお笑い新人グランプリ」が開催されており、
毎年楽しみに見ていたのですが、今年は開催されてないみたいで…。
なんでも今年から内容を大幅リニューアルし、今月下旬の開催になるみたいです。
テコ入れもいいけど、伝統ある賞レースが変わってしまうのは少し残念です。

数日後にはゴールデン・グローブ賞の授賞式があります。
映画の賞レースも盛り上がってくる時期に入ってきました。
GG賞はボクも毎年楽しみにしているのですが、今年はどうにも不愉快なことが一点…。
それは外国語部門のノミネートに『The Flowers of War(英題)』が入っていること。
南京事件を題材にしたクリスチャン・ベイル主演の中国映画です。
ノミネートされたことで、こんな歴史捏造映画が世界中の人の目に触れると思うと…。
数年前に『ザ・コーヴ』がオスカー受賞した時よりも不愉快です。
きっと日本では一般公開されないでしょうが、クリスチャン・ベイルは好きなだけに、
観たいような観たくないような複雑な気持ちです。

ということで、今日は世界各国の映画賞に出品され高評価を受けた作品の感想です。
日本ではDVDスルーでしたが…。

ザ・マッドネス 狂乱の森
Rabies.jpg

2012年1月7日リリース。
イスラエル産スラッシャーホラー。

ある森の中で、行方不明になった兄妹。妹は、猟奇犯によって掘られた穴に落ちてしまっていた。兄は助けを求める為、森の出口まで出た。そこで、テニスの試合に向かっていた男女4人組が乗る車に遭遇した。ことの成り行きを説明された彼らの内、2人の男性が兄と共に森の中へと捜索へ向かった。残された2人の女性は、警官を呼んで事情を説明しようとした。しかしやって来た2人の警官の内、1人は変態警官だった…。



本作はイスラエル映画です。
イスラエル映画といえば09年に公開された『戦場でワルツを』しか知りませんでしたが、
それはアニメーション作品だったので、実写のイスラエル映画は本作が初めて。
中東の映画自体、鑑賞する機会がほとんどないので、どんな雰囲気の作品かと思ったけど、
イスラエルなので登場するのも白人系ユダヤ人ばかりだし、文化も欧米と大差なく、
ハリウッド映画の雰囲気とほとんど変わりないですね。

本作はポルトガルのポルト国際映画祭で批評家賞を受賞しました。
この映画祭はホラー映画やスリラー映画などに特化した映画祭で、
『パンズ・ラビリンス』や『REC/レック』など、その手の作品が好きな人には堪らない
良質な映画を多く輩出してくれる映画祭なので、
グランプリではなかったとはいえ、本作への期待も高かったです。
いざ見てみると、正直期待していたほど新鮮味のある内容ではないという印象でしたが、
たしかに批評家賞を受賞しそうな、通好みの洒落た演出の作品だった気がします。

森で落とし穴に嵌った妹のために兄が助けを呼びに行く、という場面から始まるのですが、
そこから急に、森のレンジャーの男の場面に変わります。
続いて4人の若い男女の場面となり、更に2人の警官の場面に変わって、
元の場面に戻ってくると、なぜか妹が猟奇的な謎の男に首を絞められており…。
って感じで、怒涛の場面転換や急な展開と、どんどん出てくる登場人物によって、
序盤はなかなか見えにくい状況となっています。

その後、この登場人物の10人が森の中で惨劇に巻き込まれていくのですが、
面白いのは妹を罠にはめた猟奇的な男が他の9人を次々と襲うのではなく、
ちょっとした諍いや誤解などで他の9人が殺し合うという展開なことです。
結局一番危なそうな猟奇的な男は誰一人殺すことはなく終わります。
人間同士の殺し合いだけではなく、森のいたるところに地雷原があったり、
狩猟用のトラバサミが仕掛けてあったりします。
決まった主人公がいるわけでもなく、誰が最後まで生き残るかも全く読めない、
スリリングなサバイバル・スリラーです。
「これは死んだな」と思っても、ゾンビのように復活したりするし…。

先が読めないのはいいのですが、かなり無茶苦茶な展開もあります。
特に男友達2人が、色恋沙汰で急に殺し合いを始めるところは理解できません。
彼らだけでなく、ほとんどの登場人物が異常な精神状態に陥っているように見えます。
ヘブライ語の原題を直訳すると「狂犬病」って意味らしいですが、
もしかしたらこの森に、猟奇的な気分になる伝染病でも蔓延してるって設定かな?
そのあたりの説明が作中で成されていないので、ちょっと極端な展開に思えます。
急に山火事に巻き込まれたりするのも意味不明です。

ほとんどの登場人物が無残な死に方をする猟奇ホラーですが、
あまり直接的な描写はなく、そろほどグロい内容ではありません。
エロ描写もほどほどなので、意外と間口の広いホラー映画だと思います。
逆にエログロに期待すると物足りないと思いますが…。

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