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トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2

大晦日です。
あと1時間くらいで今年も終わります。

今日感想を書く映画は今年最後に観た映画で、これで今年200本目の映画となります。
年間200本観たのは自己新記録で、たぶん今後もその記録を更新することはないです。
というのも、2日に1本を超えるペースで映画館に行くと、私生活に甚大な影響が出ます。
映画鑑賞なんて安い趣味だから、経済的な影響はそれほど受けませんが、
総上映時間だけでも丸半月以上も劇場の椅子に座っていたようなものだし、
映画館への移動やブログを更新する時間を合わせたら、ちょっと恐ろしい時間です。
いくら趣味でも時間が勿体なさすぎます。
来年は鑑賞する映画をもっと絞って、本数を抑えようと思っていますが、
趣味となると自制が利かないタイプなので、やっぱり150本は超えちゃうかな。
観る本数を減らしたいので、感想記事の本数も減ると思いますが、
頑張ってなるべく更新は続けるので、よかったら来年もお付き合いください。

ということで、今日は今年最後の映画の感想です。
自制が利きにくい人たちの物語ですが、彼らは時間も無限なので羨ましいです。

トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2

2012年12月28日日本公開。
世界的ベストセラー小説を映画化したロマンス・ファンタジー、シリーズ完結編。

最愛の人エドワード(ロバート・パティンソン)と結婚したベラ(クリステン・スチュワート)。その後ベラはレネズミを出産するが、彼女の幼なじみジェイコブ(テイラー・ロートナー)は、二人の娘こそがオオカミ族に伝わる運命の相手だと知る。一方、ヴァンパイアの王族ヴォルトゥーリ族は、レネズミが不滅の子というヴァンパイア族を滅亡させてしまう存在だと考えていて……。(シネマトゥデイより)



映画『トワイライト』シリーズは、4作目の前作『ブレイキング・ドーン Part 1』までは、
毎回楽しみにしていたのですが、今回は全く期待していませんでした。
それは前作が全く面白くなかったからです。
もともと前後編にするのも如何なものかと思っていただけに、前編の内容の薄さには…。
あの程度の内容なら30分に圧縮できたから、前後編に分ける必要性は全く感じず、
単なるシリーズ延命のために、内容を薄めて2倍稼ぐアコギな商売だと思いました。

まぁそれは前編を観る前からわかり切っていたことですが、
それ以上に物語の展開が非常に不本意な展開になって、ガッカリしたんですよね。
つまらないとか退屈なわけではなく、とても納得できない展開でした。
その展開とは、ヒロインのベラが前作の最後にヴァンパイアに転生したことです。
これまでのシリーズでも、ヴァンパイアになりたがるベラを、
恋人でヴァンパイアのエドワードが何とか思い留まらせ、
ベラが人間を辞めてしまう事態を先送りすることで回避してきたわけですが、
つまりベラがヴァンパイアになるというのは、バッドエンドなわけですよ。
ところが最終作を前にして、前作の最後でベラはヴァンパイア化してしまいます。
なので本作は端からバッドエンドであることが確定しているのです。

人間とヴァンパイアのロマンスだから、障害が多くて面白かったのに、
ヴァンパイア同士のロマンスなら、正直もうどうでもいいです。
幼馴染みで人狼のジェイコブとの三角関係も壊れてしまったしね。
(ボクはどちらかといえばジェイコブ派だったし…。)
更にベラ役のクリステン・スチュワートとエドワード役のロバート・パティンソンは、
プライベートでもパートナーなわけですが、前作と本作の間に、
スチュワートが自身の主演作『スノーホワイト』の監督と浮気したことが発覚し、
このカップルは破局してしまいます。
復縁したものの、主演作の監督と浮割りするというのも枕営業みたいで不愉快だし、
(既婚者のくせに彼氏持ちの若い主演女優に手を出す監督も相当最低ですが。)
パティンソンを裏切ったベラの好感度は凄まじく下落しました。
もう本作の二人のラブシーンを観ても、「この後この女は不倫をするんだな」と、
パティンソンが気の毒になって、全然ハッピーな気持ちになりません。
もうこのシリーズは、ロマンス映画としては観れないです。

話は戻りますが、前作でベラが出産で死にかけたので、
エドワードは否応なく彼女を不死身化するためヴァンパイアにします。
緊急事態だったとはいえ、あんなにあっさりヴァンパイアに転生してしまうと、
今までのシリーズでの彼らの苦悩や紆余曲折が全く無意味だったと感じられ、
シリーズ自体が台無しになってしまったと感じました。

そんなわけで、全く期待していなかった本作ですが、今までシリーズ4作とも観てきたし、
本作で完結するんだから、とりあえず最後まで観てみようと、ほぼ惰性で観ました。
もしかしたら最後にとんでもなく面白い展開が待ってるかもしれないし、
いろいろ設定を後付けしてくる何でもありのファンタジーなので、
ベラが人間に戻るという展開も考えられなくはないと思ったし。
残念ながら本作でベラが人間に戻ることはなく、バッドエンドのまま終わりましたが、
いざ観てみると想像してたよりも楽しめたかな。
かなり低調な出来を想像していたし、それを超えた程度でお世辞にも佳作とは言えないが、
少なくとも前作の出来よりはマシだったかと思います。
ロマンスもドラマ性も感じないけど、ファンタジーとしてはまずまずで、
ヴァンパイア同士の異能力バトルものとして、それなりに見どころもありました。

ファンタジーというよりはSFかな?
これまでのシリーズでは、ヴァンパイアが個別に持っている特殊能力は、
予知とか心を読むとかエスパー(超感覚知覚)系ばかりで、
サイキック(攻撃)系は敵組織のジェーンが使う相手に触れずに苦痛を与える能力くらい。
だけど本作では電撃を発生させたり、四大元素を操るフェノメナキネシスの使い手など、
バトル向きの能力者も登場し、エスパー系でも幻術の使い手などもいて、
能力者のヴァンパイアが沢山登場します。
設定では能力が発現するヴァンパイアは、かなり珍しいはずなんですが、
カレン家の証人(味方チーム)は上級の能力者ばかりで、面白いけど都合よすぎかな。

ヴァンパイアに転生したばかりのベラも当然のように特殊能力を有しています。
いわゆるアンチサイと呼ばれる相手の能力を無効化する能力です。
彼女は人間の時から何故かこの能力を持っていましたが、
転生後その力を放射して、周りの味方も守れるようになりました。
ただでさえ新生者で、普通のヴァンパイアよりも身体的に強いのに、
最強の防御スキルまで備えていて、敵なしですね。
なぜかクライマックスの敵軍とのバトルでは、身体能力はあまり活かしませんでしたが…。
転生したばかりの新生者は血の渇望が自制できず凶暴なはずですが、
ベラは渇きを抑制する能力まで標準装備していて、行動は人間の時とあまり変わりません。
なんだかこれも都合がよすぎる能力設定ですよね。
更に最終的に彼女は、触れた相手に記憶を送り込むテレパシーのような、
娘レネズミと同じ能力まで習得してしまいます。
オールマイティにもほどがあり、彼女だけ特別扱いされているのようで感じ悪いです。

その娘レネズミはベラとエドワードの子で、ヴァンパイア・ハーフです。
前作で妊娠一カ月で生まれますが、生まれてからも成長が著しく早く、
新生児から数日で幼児となります。
レネズミは生まれてすぐに人狼ジェイコブの刻印相手になりますが、
この「刻印」という設定もジェイコブを三角関係から身を引かせるためのもので、
後付けの安易な展開だし、ご都合主義すぎると思います。
幼い娘が刻印されたことで、ベラはジェイコブに対し激昂します。
まぁ確かに、不可抗力とはいえ、大人がこんな赤ちゃんを生涯の運命の人に決めるなんて、
ロリコンにもほどがあると思いましたけどね。
ジェイコブはレネズミに勝手にニックネームを付けて「ネッシー」と呼びますが、
ベラに「私の娘をネス湖の怪獣みたいに呼ぶな」とキレられます。
いやいや、本名の「レネズミ」の方が、げっ歯類みたいで「ネッシー」より変ですよ。

エドワードの親戚のイリーナは、レネズミを見て「不滅の子」だと勘違いし、
「不滅の子」を危険視するヴォルトゥーリ族の長アロにチクリます。
「不滅の子」もシリーズ終盤に急に登場した後付け設定で、
どうやら子どものヴァンパイアのことを指すらしいですね。
子どもが自制が利かないので、ヴァンパイア化すると大変なことになるから、
ヴォルトゥーリ族から危険視されているみたいです。
ボクはその辺りの設定をちゃんと理解していなかったので、
ヴァンパイアハーフの子と「不滅の子」の違いがわからないまま観たために、
ちょっと話の内容についていけなくところがありました。
要はレネズミが「不滅の子」ではないことをアロに証明できればよく、
そのためにエドワードたちは18人もの証人を用意しますが、
どうせ心を読める特殊能力を持つアロには嘘は通用しないんだから、
家族の誰かが心を読んでもらえば済む話だった気がします。
それがダメでもレネズミは異常に成長が早いんだから、
成長するのを数日観察してもらえば、成長しない「不滅の子」ではないと証明できるし、
わざわざ武闘派の友人を世界中から招く必要はないと思います。
クライマックスをいつものように平原での集団戦にするためだけの回りくどい展開で、
どうも釈然としない推移だし、あまり上手くないストーリー構成だと思いました。

エドワードたちカレン家と人狼の連合軍VSアロ率いるボルトゥーリ族の戦闘は、
家族も数人死ぬなど双方に甚大な被害を出しながらも、連合軍の勝利で幕を閉じますが、
なんとその戦闘は現実ではなく、アロが心を読む能力で見たアリスの未来予知で、
実際は誰も死んでないし、戦闘すらも始まっていませんでした。
自軍が敗北する未来を見たアロはヴォルトゥーリ族を引き揚げさせ、
めでたしめでたしとなりますが、これって禁じ手である夢オチの変形ですよね?
たしかに誰も死なずにハッピーエンドだったかもしれませんが、
夢オチはあまり褒められた手段ではないです。
戦闘前とはいえイリーナはアロに殺されたし、全然ハッピーエンドでもないですね。
そもそも前述のように本作は端からバッドエンドなわけだし。

激しい戦いに辛くも勝利した時は、ボクも少し興奮させられましたが、
それが全て夢だとわかり、勝利の興奮も急激に醒めました。
それにアリスが予知を見せることで戦闘を回避させたように、
この予知は変更可能な未来なので、アロは予知で敗戦の経緯を知ることができたなら、
予知と違う行動すれば未来は変わるし、むしろ有利に戦えるはずです。
作者の考えが足りないのか、アロの頭が足りないのか、たまたま尖塔は回避されましたが、
アリスは敵に塩を贈って味方を危険に晒していたも同然です。
そんな戦闘の予知より、その後に用意していた切り札の証人である
チクナ族のヴァンパイアハーフの男の記憶でも読ませた方が早かったです。
まぁそんな展開だと何の山場もないストーリーになってしまいますが、
もう少し筋が通るように工夫は出来たはずだと思います。

要するに夢オチにしてヴォルトゥーリ族を滅ぼさなかったのは、
更なる続編の可能性を残したってことでしょうね。
最終章とは言いつつも、そう簡単にドル箱作品に見切りをつけられるはずもなく、
もしものために完全に完結させないようにしたのでしょう。
なので原作小説はいずれ続編が書かれるかもしれませんが、
このキャストでの映画シリーズはこれで最後になるかな。
トワイライターの多くも、すでに『ハンガーゲーム』に流れてるし、
ボクもシリーズ全5作に付き合ってきましたが、あまり名残惜しくもないです。
2012年最後の映画が、イマイチな作品だったことは残念ですが、
最後の映画という意味では相応しいのかも。

よいお年を。

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