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阪急電車「三宮」駅が改称するそうです。
ボクは西宮市民なので、そこそこ利用する駅でもあり、ちょっと気になる話題です。
現名称に愛着もあるけど、「"さんのみや"の改札で待ち合わせ」って話になると、
阪急の「三宮」か阪神の「三宮」かJRの「三ノ宮」か、ややこしかったので、
改称してくれるとちょっとだけわかりやすくなる気がします。
ウチの地元のJR「西宮」駅も、数年前に「西ノ宮」駅から改称しましたが、
改称すると新しい印刷物が必要になったりだとか、地元経済に波及効果があるそうで、
泉佐野市みたいに、ふざけた理由でなければ、改称するのはいいことなのかも。
阪急は駅名に「神戸」を入れたいみたいなので、普通に「神戸三宮」になりそうかな。

地元ネタをもうひとつ。
西宮の小さな大スターである芦田愛菜ちゃんが、ギレルモ・デル・トロ監督の最新作で、
ハリウッドデビューすることになったそうで、やはり彼女はこの子役ブームの中でも、
頭5つくらい抜きに出てるなと感心しました。
いや、ハリウッドは演劇界の頂点だから、日本の俳優の中でも飛び抜けています。
日本の俳優は彼女を見習って、もっとハリウッドを目指すべきです。
特に最近は洋邦の映画の出来栄えの差が激しすぎますからね。
邦画の主演なんて、ハリウッド映画の端役ほどの価値もない気すらするし、
日本映画の発展のためにも、このまま俳優が井の中の蛙ではダメだと思います。

ということで、今日は三宮に観に行った、日本人俳優出演ハリウッド映画の感想です。

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2012年10月6日日本公開。
名匠ジェームズ・アイボリーが同名小説を映画化したドラマ。

コロラド大学の教員オマー(オマー・メトワリー)は、1冊の著作を残し自ら命を絶った作家ユルス・グントの伝記執筆の許可を得るため、ウルグアイのユルスの屋敷を訪れる。そこではユルスの兄アダム(アンソニー・ホプキンス)とその恋人、ユルスの妻、そしてユルスの愛人と娘が一緒に暮らしていた。オマーは、遺族のキャロライン、アーデン、アダムに伝記執筆にあたっての交渉をするが、アダムに話を持ち掛けると……。(シネマトゥデイより)



本作は関東だと10月6日に公開が始まったらしいですが、
大阪では遅れること2週間後の10月20日にシネマート心斎橋で公開が始まりました。
ボクもその時に観に行こうかと考えたけど、公式サイトで上映劇場を調べると、
地元兵庫のシネ・リーブル神戸でも、さらに遅れて8週間後の先週末に公開されると知り、
(関東公開から)2週遅れるも10週遅れるも同じだと思って、地元公開を待ちました。
でもこれが完全な判断ミスで、なんと後発のシネ・リーブル神戸での上映は1日1回のみ。
しかもモーニングショーでの上映というスケジュールで、
仕事終わりに観に行くことができず、貴重な休日を使うことに…。
上映終了した今ではシネマート心斎橋がどんなスケジュールだったかわかりませんが、
たぶん1日の上映回数も数回あっただろうし、仕事終わりに観に行けたかもしれません。
シネマート心斎橋の方が若干遠いとはいえ、どちらも30分程度で行けるのに、
やっぱりシネマート心斎橋で観ておくべきだったと思いました。

そもそも本作のような地方都市での公開を遅らせる地方差別映画は嫌いなので、
実はシネマート心斎橋での公開時は、本作を観るべきか悩んでいたのが正直なところで、
どうせ後日シネ・リーブル神戸で公開されるならと、その判断を先送りしただけでした。
そんなミニシアターでの上映になるくらいだから、本作は内容的にも地味で、
ハリウッド映画ですが、本国アメリカでもヒットしたわけでもありません。
それに関東から10週遅れどころか、全米公開から3年半以上遅れての日本公開だから、
けっこう古い映画だったりもするし、全然旬な感じもしないので、
いつもなら結局スルーしたと思いますが、それでも本作を観る決意をした惹かれる点は、
やはり日本人俳優・真田広之が出演しているからです。
彼が出演しているなら、もっと早く、もっと大規模に公開されてもよかったはずなので、
きっとチョイ役なのだろうと覚悟して観に行きましたが、
5~6番手のなかなか重要で大きな役だったので、期待以上でした。
ただ老人(♂)の寵愛を受ける日本人青年(中年?)というゲイ的な役柄だったので、
意外性があって面白かったものの、日本で大規模公開しなかったのは理解できるかな…。
保守的なボクとしても、ゲイやゲイ映画は基本的に苦手なのですが、
本作は別にゲイ映画というスタンスでもないし、彼の役柄も不思議と不快感はなく、
この妙な家族関係の登場人物たちならあり得ると、自然と受け入れることが出来ました。

大学講師オマーは、自殺したウルグアイに住む作家ユルス・グンドの自伝を執筆したいと、
グンドの3人の家族に執筆許可を貰おうと手紙を送りますが、許可は下りず…。
もう無理だとすぐに諦めるオマーですが、意思が強い恋人ディアドラの強引な勧めで、
直接3人に会って許可が貰えるよう説得するため、一人でウルグアイに向かいます。
グンドの家族は、兄のアダム、妻のキャロライン、そして愛人のアーデンの3人。
皆、同じ場所に住んでいるのですが、妻と愛人がひとつ屋根の下に住むなんて、
ちょっと想像を絶する奇妙な家庭内人間関係ですよね。
でも表面的にはいい関係で生活しています。
このグンドの兄アダムの養子であり仕事仲間であり恋人が、真田広之演じるピートです。
ピートはおそらくニックネームだから、本名はピーターかなと思ったので、
南米に移住した日系人の役かと思いましたが、徳之島(鹿児島の?)出身らしいので、
普通に日本人の役だったみたいですね。
でも日本名でピートってニックネームが付く名前なんて想像できず、気になります。

突然押し掛けてきたオマーを3人はとりあえず歓迎します。
伝記に強硬に反対する妻キャロラインは、本当はすぐにでも追い返したいのですが、
意外(?)にも伝記って許可がなくても勝手に書いても構わないものなんだそうで、
伝記作家をあまり邪険に扱うと後が怖いと、義理の兄アダムに説得されます。
まぁオマーは誠実な男なんで、伝記で意趣返しなんてしそうにありませんが…。
兄アダムは初めから伝記には協力的なのですが、執筆許可の見返りとして、
オマーに宝石類の国外持ち出し、つまり密輸の話を持ちかけています。
宝石って、勝手に国外に持ち出したらダメなんですね。
伝記の件にしても、まだまだ知らないことって多いです。

それにしても、この伝記の題材になる人物ユルス・グンドですが、
小説家ではあるものの著書はたったの1冊しかありません。
それも両親の慣れ染めを描いたロマンス小説だったみたいで、彼自身に創作力はなく、
そんな人物の伝記に文学的な意義や需要があるのかは甚だ疑問ですよね。
一冊のベストセラーで生活できるなんて、小説家っていい商売だなと思いますが、
たぶん広大な土地など両親の遺産で食べていただけの、お気楽な身分だったのでしょう。
かなりのプレイボーイだったようで、街のほとんど女性にも手を付けていたみたいで、
愛人アーデンも彼女が18歳の時にナンパし、その日に孕ましちゃったみたいです。
まぁ文学的な意義はなさそうですが、好色男のスキャンダラスな物語としては、
その伝記も需要があるかもしれませんね。

愛人アーデンには小学生の娘がいるのですが、つまり彼女はまだ20代後半という設定です。
シャルロット・ゲンズブールが演じているので、30代半ばくらいに見えましたが…。
ちょうどオマーと同い年の若い愛人だったため、二人は惹かれあい禁断の恋に落ちます。
しかしピートの養蜂の仕事を手伝おうとしたオマーは、
ミツバチに刺され、高い場所から転落して昏睡状態で入院してしまいます。
そのためお見舞いに恋人ディアドラがウルグアイまでやってきて、
オマーとアーデンとディアドラの、なんだか微妙な三角関係になるのです。
ディアドラも大学講師で、オマーよりもかなり優秀なインテリ女性です。
自信に充ち溢れており、入院中の彼の代わりに、執筆許可を取ろうと奮闘します。
美人だし献身的だしオマーには勿体ないほどの恋人ですが、
出来すぎる女性ってのは可愛げがないもので…。
一方のアーデンは世間知らずで受け身な性格で、守ってあげたいタイプです。
当然オマーもアーデンの方に気持ちが傾いていきます。
最終的にオマーはディアドラと破局し、アーデンと結ばれるので、
ディアドラはあんなに献身的だったのにちょっと可哀想ですが、
なんだか上手くいかなそうな二人だし、双方にとっても破局してよかった気がしますね。

ピートの考えた作戦により、難攻不落の妻キャロラインも、ついに伝記執筆を許可します。
死んだ夫に対する複雑な想いから、伝記に反対していた彼女ですが、
やっぱり結局は金で折れたような感じで、ちょっと違和感を覚えました。
夫の遺産で広大な土地を所有していたので、お金に困っている感じはなかったけど…。
苦心の末、せっかく手にした執筆許可ですが、結局オマーは伝記を書かないんですよね。
「今までの紆余曲折は何だったの?」って、少し思ってしまいました。
伝記を執筆しなかったことで、大学からもクビになったみたいですが、
「ウルグアイでアーデンと暮らすつもりだから別にいいや」って思ったのかな?
仕事は辞めるにしても、せっかくなんだし伝記も書けばよかったのにね。
でも「グンドの若い愛人は、今は筆者の恋人です」なんて書けるはずもないか…。

地味な作品でしたが恋人がお見舞いに来たあたりから、
なんだか修羅場になりそうなワクワク感のあるロマコメ的な展開になって、
なかなかドラマチックで面白い作品だったと思います。
ただ終盤の後日談的なところは、描かなくてもよかったかも…。
むしろ描かない方が余韻があっていい気すらしました。

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