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HICK ルリ13歳の旅

今年は面白い映画が多かったと思っているのですが、
秋以降に限れば、ボクが映画に嵌ってから過去最悪の不作な年だと思います。
毎年、サマーシーズンを終えた秋以降は、全体的に低調になりながらも、
名作・傑作にも何本か出会える、当たり外れの激しい時期なのですが、
今年の秋以降は駄作か凡作ばかりを掴まされている感じです。
まぁ今年はサマーシーズンが良すぎただけに、そのギャプが大きいだけかも?

ということで、今日も低調な出来の映画の感想です。

HICK ルリ13歳の旅

2012年11月24日日本公開。
クロエ・モレッツ主演の青春ロードムービー。

アメリカ中西部の退屈な田舎町、13歳の少女ルリ(クロエ・グレース・モレッツ)は、友達のいない孤独な毎日を過ごしていた。ある日、何の前触れもなく両親が蒸発。一人取り残された彼女は、誕生日プレゼントでもらった拳銃を持ち、憧れのラスベガスを目指して出発する。ヒッチハイクで運よく流れ者の青年エディ(エディ・レッドメイン)の車をつかまえるが、彼の態度が少しずつ変化していきルリは恐れを抱く。(シネマトゥデイより)



本作はクロエ・グレース・モレッツの初の単独主演作らしいのですが、
『キック・アス』を筆頭に、『モールス』や『ヒューゴ』などの出演作でも、
彼女の主演作のように思える活躍を見せていたので、
本作が初主演作というのはちょっと意外な気がしました。
今までは主にヒロインとして大注目を浴びてきた彼女なので、
主演作ともなれば、きっと今まで以上に彼女の魅力が発揮され、
面白い作品になるだろう期待したのですが、本作はかなり微妙な出来で…。
彼女はそれなりに体を張って演技をしているものの、脚本が全く面白くなく、
彼女の頑張りと人気に負んぶに抱っこ状態な作品です。
なので、観客が多少なりともクロエ・モレッツのファンじゃないと、
かなり厳しい内容なのではないかと思われます。

不幸な家庭に育った13歳の女の子ルリが、両親の蒸発をキッカケに家を出て、
ヒッチハイクで憧れのラスベガスまで行こうとする途中に、
身障者でド変態のキモい青年に目を付けられて、ストーキングされたり、
レイプされたり、ベッドに拘束されて監禁されたりした挙句、殺されかける内容の、
ローティーンの家出少女が変態に無茶苦茶されるという、
ちょっとペドっぽいというか、変態フェチ映画っぽい設定の物語です。
まぁレイプにしても直接描写はないし、ルリが露出度の高い服を着ている程度のもので、
エロシーンは全くないですが、ちょっと観る人を選ぶ内容かもしれませんね。
ひとつ思ったのは、モレッツって過激な内容の作品に出ることが多いけど、
バイオレンスな過激さが魅力の役が多く、あまりセクシャルな過激さはに合わないのかも。
彼女は可愛い系ではなく、個性派・演技派の若手女優として注目されているので、
本作のような内容だと、バイオレンスなイメージの彼女では逞しすぎます。
ルリが13歳の誕生日にバカな両親から拳銃スミス&ウェッソンを貰った時は、
彼女が拳銃を撃ちまくるバイオレンスな展開になると期待しましたが、
残念ながらそんなキャラではなかったです。
そもそも彼女自身はすでに正統派女優ではないので、
脇で主演を食うタイプというか、主演自体に向いていないのかも?

主人公のルリは13歳の誕生日を迎えたばかりですが、13歳には全く見えず、
ブロンドで露出度の高い服を着て、高校生でも納得してしまいそうなルックスです。
ルリを演じるモレッツ自身も、老け顔というか大人びた印象がありますよね。
でも設定としてはピンクが大好きで、(あまり上手くはない)絵を描くのが趣味で、
映画のキャラのモノマネをして遊んだりと、13歳よりも子どもっぽい役で、
ルックスとのバランスがかなり悪い気がします。
周囲もやたらルリを子ども扱いするのにも違和感がありました。
何の警戒心もなく、他人にホイホイついて行くところなんて子ども丸出しですが、
ルックス的にはそんな行動を取りそうな印象は受けず、
ルリ役はもっと可愛い系の子役の方が向いている気がします。

ルリに目を付けた変態カウボーイのデックですが、
真性のロリコンといわけでもないようで、彼の目的はルリ本人ではなく、
ルリの知り合いで元カノだった人妻グレンダでした。
はじめはルリに足の生涯をバカにされて激昂し、路上に放置したり、
ギャンブルの支払いのため、ロリコン親父に彼女の体を売ろうとしたりと、
彼女のことをどう思っているのかわかりませんでしたが、
モーテルに連れ込んだあたりから、明らかに態度が急変します。
その後、レイプしたり監禁したりと、彼女に対して異常な愛情を見せますが、
その心境の変化がどこで起こったのか全くわからず、
そんな急激な展開に違和感を感じました。
もしルリをグレンダの身代わりと考えているなら、
せっかくグレンダと同じだったルリのロングのブロンドを、
わざわざショートの黒髪にしてしまうのは変ですよね。
でも黒髪になったルリは、ルックスが幼くなり歳相応に見えたので、
やっぱりただのロリコンかもしれません。
本人も年齢不詳で、20歳そこそこの青年のようにも見えましたが、
グレンダがルリくらいの歳だった時にも、グレンダを監禁したことがあるらしく、
童顔なだけで実はけっこうな歳かも?
そんな不気味な設定も相まって、ホントに気持ち悪い男でした。

初の主演作でこんな駄作を選んでしまうなんて気の毒なことですが、
モレッツの次の主演作はスティーブン・キングの名作『キャリー』のリメイクです。
バイオレンスなサイコサスペンスなので、彼女の魅力が引き出されるのは間違いなく、
きっと面白い作品になっていると思います。
本作のことはもう忘れて、次の主演作に期待しましょう。

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