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007 スカイフォール

今日感想を各作品で、今年劇場で観た映画180本目になります。
ボクの年間鑑賞本数の最多記録が180本だったので、これでタイ記録となり、
まだ12月中に映画を観ると、記録更新することになります。
というか、感想を書いた劇場公開映画の本数が180本なので、
現時点で鑑賞した本数は182本で、すでに更新しています。
あとはどこまで記録を伸ばせるかですが、こうなると200本の大台に乗せたくなるけど、
この師走の忙しい時期にあと18本も観ることができるかは難しいところ。
それに今週末は観たい映画が一本しか公開されないし、
ボクに時間があっても観たい公開作品の数が足りないかもしれません。

ということで、今日は最多タイ記録のボクにとってメモリアルな作品の感想です。
ボクだけでなく、映画史にとってもメモリアルな作品ですけど。

007 スカイフォール

2012年12月1日日本公開。
イギリスの諜報員ジェームズ・ボンドの活躍を描くスパイ・アクションのシリーズ第23弾。

MI6のエージェントのジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、NATOの諜報(ちょうほう)部員の情報が記録されているハードドライブを強奪した敵のアジトを特定し、トルコのイスタンブールに降り立つ。その組織をあと少しのところまで追い詰めるも、同僚のロンソンが傷を負ってしまう。上司のM(ジュディ・デンチ)からは、敵の追跡を最優先にとの指令が入り、後から駆け付けたアシスタントエージェントのイヴ(ナオミ・ハリス)と共に、敵を追跡するボンドだったが……。(シネマトゥデイより)



本作は『007』シリーズ第23作目であり、シリーズ50周年作品でもあるのですが、
主人公のキャストを変えながら半世紀も続いたシリーズってすごいですよね。
(映画史上最長のシリーズ記録らしいです。)
でもボクがシリーズを見始めたたのは、主人公がダイエル・クレイグに代わった
2006年の『007 カジノ・ロワイヤル』からです。
それ以前も興味はあったけど、歴史あるシリーズだけに見始めるキッカケを掴めず、
クレイグに主演が代わって、シリーズがリブートされるのを機に見始めました。
それ以前の007ことジェームズ・ボンドのことはよく知りませんが、
当時は「クレイグではボンドのイメージと違う」なんてことも言われていて、
クレイグ版『007』は長く続くのか疑問でしたが、今となっては歴代最高のボンドです。
なにしろ本作は全米でシリーズ最高の成績を叩き出す大ヒットを記録しています。
というより、ボンドがクレイグに交代になって以降、毎作記録更新しており、
如何にクレイグ版ボンドが支持されているのかがわかりますね。
本作はシリーズ最高どころか、スパイ映画の歴代最高興行成績にまで記録しました。
正直、ファン歴の浅いボクにとっては、「世界一有名なスパイ」といえば、
イーサン・ハントかジェイソン・ボーンだと思っていましたが、
こうなるとやっぱりジェームズ・ボンドの人気の高さを思い知りますね。

クレイグがボンドを演じ始めてから、本作で3作目となります。
ボクもクレイグ版1作目から見始めることができたことで、
この記録的作品をほぼリアルタイムで目撃することができ、よかったと思いましたが、
本作はリブート以前の作品に対するオマージュも満載で、
シリーズ50周年を飾るに相応しい内容になっているのではないかと思います。
ファン歴の浅いボクでは、そのあたりのネタを楽しむことはできなかったのが残念ですが、
逆にボンドがクレイグに代わってからシリーズを離れてしまった往年のファンを呼び戻し、
本作の記録的なヒットになったのかもしれませんね。

まず本作の最も重要な話題性としては、ボンドが所属するイギリスの諜報機関MI6の、
責任者である女性局長Mが本作で最後になるということでしょう。
本作でMを演じたジュディ・デンチは、リブート以前のピアース・ブロスナン主演時代から
同役を演じ続けている女優で、かなりの名物キャラなのだろうと思います。
ボクの観た前二作ではボンドの単なる上司って感じでしたが、
きっと往年のファンにとっては衝撃的な展開なのだろうと思われます。
あまり想い入れのないボクでさえ、この展開は興味深いものだったし…。
ただ「Mが本作で最後になる」、つまり「Mが死ぬであろう」ことを暗に示唆した情報が、
映画サイトのニュースなどで何カ月も前から流されているのはどうなんでしょうね。
たしかにファンにとっては気になる情報で、集客力があるかもしれませんが、
Mの最期はかなり重要な結末だったし、ネタバレが酷すぎるように思いました。

ネタバレついでに書いてしまうと、死んだMの後任として、
情報安全委員会の議長マロリーが新Mに就任しますが、その助手であるイヴが、
クレイグ版では初登場となるシリーズのレギュラーキャラのひとり、
ミス・マネーペニーであると最後に明かされます。
これもシリーズのファンにとってはサプライズかもしれませんね。
でもナオミ・ハリス演じるイヴは本作のボンドガールだと言われ、
次回作以降も登場する予定で、「ボンドガール初の続投」なんて言われてますが、
レギュラーキャラでもボンドガールなんて名称は使うのかな?
本作にはもうひとりベレニス・マーロウ演じる敵役の情婦セヴリンが、
ボンドガールが登場しますが、彼女もヒロインと言えるほどの活躍はせず、
なんとなくヒロイン不在な印象を受ける内容でした。
それというのも、クレイグ版1作目のボンドガールが、絶対的ヒロインすぎて、
やっぱりボンドはまだ彼女のことが好きなんじゃないかと思えるからかも…。
だからロマンスの相手としてのボンドガールはまだ登場させられないんじゃないかな?
本作で強いてヒロインを挙げるとするなら、やっぱりMですよね。
セヴリンが死んだ時も冷静だったボンドですが、
Mが死んだ時はかなりショックを受けていた感じでしたもんね。
でもボンドは、言葉連想テストでMのことを「ビッチ」と言っていたし、
彼女の指示で死にかけたこともあり、あまり好意的には思っていないように感じたけど、
その心境の変化がイマイチ掴めませんでした。

ミス・マネーペニーの他にも、シリーズの名物キャラとして、
MI6武器開発係の科学者Qがクレイグ版初登場となります。
Qのことはスパイコメディ映画などでもよくパロディに使われているので、
ボクもなんとなく知っていますが、おもしろスパイグッツを開発するお爺ちゃんですよね。
しかし本作ではベン・ウィショー演じる理系の若者に様変わりしています。
スパイグッツ開発もそれほど奇抜なものは作らず、
使用者を認識するワルサーや、現在地を知らせる送信装置など、
現実的で実用的なものばかりです。
Q自身も「爆弾付きのペンなんて時代遅れ」だと、旧作のQを揶揄するセリフがあったり、
世代交代を感じさせる演出になっていて、興味深いです。
ボンドとのデコボココンビも、なかなか面白いと思うし、
次回作以降での活躍も楽しみなキャラです。

そんなQが改造したのかはわかりませんが、シリーズ名物のボンドカーも登場します。
ボンドが乗るスパイ仕様の車はなんでもボンドカーだとは思いますが、
本作はシリーズ1作目のオマージュとして、アストンマーチンがボンドカーに選ばれ、
ナンバープレートまで当時と同じ番号にするというコダワリ様です。
ヘッドライトのあたりに機関銃が搭載されていますが、
リアル路線にリブートされたクレイグ版としては、ちょっと浮いた仕様ですね。
でもボンドがボンドカーに乗り込んだ時には、あのお馴染みのテーマ曲が流れ、
否応なく盛り上がること必至です。
1作目のオマージュとしては、初代ボンドであるショーン・コネリーに
カメオ出演してもらう計画があったそうなのですが、それは流れたみたいです。
コネリーが演じる予定だったのは、本作の終盤に登場する猟場の番人キンケイドで、
急に登場したと思ったらボンドと一緒に大活躍するという妙なキャラでしたが、
コネリーを想定して作られたキャラということなら納得です。
ボクでもわかるオマージュ個所はそんなところかな?

テロ組織に潜入しているNATOの工作員データがテロ組織に奪われ、
実行犯であるパトリスを追跡し、ついに捕まえたボンドだが、
彼がパトリスともみ合いになっているところを、Mの指示で仲間のイヴがパトリスを狙撃。
しかし弾はボンドの肩に当たり、彼は鉄橋から転落し、峡谷の激流に飲み込まれます。
行方不明のまま、殉職扱いになるボンドですが、
その後、テロ組織によるMI6爆破事件を受けて、復職するため戻ってきます。
しかし狙撃での後遺症か、体力測定も射撃の腕も落ち、復職テストには不合格に。
ところがMにより復職が認められ、彼は再びパトリスを追って上海に行き、
パトリスを殺して、彼の雇主であるテロ組織の情報を掴みます。
テロ組織の首謀者シルヴァは、なんと元MI6の諜報員で、当時Mの下で働いていましたが、
IRAに監禁され拷問を受けた時に、Mに見捨てられたと感じ、
諜報員を捨て駒のように扱うMに対して、強い怨みを持っていて、
自らの手でMを殺そうと、テロ計画を画策したのです。

シルヴァはIRAで拷問された時、Mに見捨てられ助からないと悟り、
奥歯に仕込んであった毒物(シアン化水素)で死のうと考えましたが、死には至らず、
毒はただ彼の頭蓋骨の一部を内部から溶かして、顔面が崩れてしまいました。
う~ん、これは怨まれても仕方がないというか、シルヴァに同情してしまいます。
ボンドを狙撃で誤射したのもそうだけど、やはりMには血も涙もないのかと思うし、
殺されても仕方がないんじゃないかと思いました。
まぁ彼女にしても、国のためを思っての苦渋の決断だったわけですが…。
ハビエル・バルデム演じるシルヴァですが、かなり大胆なテロリストで、
なかなかキャラが立っていて、とても魅力的な悪役だったと思います。
シルヴァはただMを殺すだけではなく、Mと一緒に心中しようとするのですが、
その心境を完全には理解できないものの、ただサイコなだけではなく、
絶大な信頼を裏切ったMに対する複雑な心境が垣間見えました。
それは狙撃されながらもMの死に涙したボンドに対しても言えることで、
ある意味ではボンドとは敵味方紙一重の存在で、表裏一体となるキャラだったと思います。

さて、すでに書いてますが、次回作の第24弾も決まっており、2014年公開予定だそうです。
もちろんクレイグは続投し、2016年公開予定の第25弾までは出演契約しているとか。
本人は「ボンド辞めたい」なんて言ってるみたいだけど、
本作がこれだけヒットしてしまうと、周りがそれを許さないだろうし、
ボクもできるだけ長く続けてほしいと思っています。
24弾と25弾は二部作になる可能性もあるらしいと報じられましたが、
クレイグはそれを否定しているものの、できれば次回作で辞めたい彼の希望的観測なので、
本当のところはわかりませんね。

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