ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

綱引いちゃった!

今月16日に衆議院が解散し、来月16日に衆院選の投票日となりますが、
今回の選挙は政党がゴチャゴチャしてて、何だか面白い状況だと思う半面、
どこに投票すべきか、よくわからなくなってきました。
公明党にだけは絶対入れないことは決まっているのですが、
民主党にはガッカリさせられたし、自民党の党首は信用できないし…。
解散以前はいわゆる第三極に投票するつもりでいたのですが、
なんだか混沌としすぎていて、投票しても死に票で終わりそうな予感が…。
まぁ今決めたところで公示日まではウチの選挙区にどの党の候補が立つかわからないし、
まだ解党とか合流とかもあるかもしれないので、今は推移を見守るしかないかな。
自民党と民主党によるネット上での党首討論などもあるそうで、
連日のように各政党の幹部同士で批判し合っている映像がニュースで流れていますが、
ボクとしては他党の批判をする政治家は見苦しくて嫌いです。
政党が乱立したら他党を批判しても自党に票が流れてくるとは限らないんだから、
自党の政策の素晴らしさをPRすることに心血を注ぐべきです。
まだ選挙戦は始まってもいないので、これから政党同士の綱引きも激しくなるでしょう。

ということで、今日は綱引きを題材にした映画の感想です。

綱引いちゃった!

2012年11月23日公開。
井上真央主演のハートフル・コメディ。

大分市役所広報課で働く西川千晶(井上真央)は、全国的に認知度の低い大分市PRのため市長命令で女子綱引きチームを結成することに。彼女は、母親の勤め先で廃止寸前の給食センターの職員をチームに招き、全国大会出場まで勝ち進むことができれば廃止を撤回するよう市長に提案する。どうにかチームを結成するが、千晶自身もキャプテンとしてチーム入りするはめになり……。(シネマトゥデイより)



端から高い期待は掛けてなかったのもあり、それなりには楽しめましたが、
なんとなく中途半端な作品で、あまり印象には残らなかったかな。
コンセプトが明確ではなく、何がやりたかったのかよくわかりませんでした。

本作は、知名度の低い大分市をPRするために女子綱引きチームを結成するという物語で、
本作自体が大分市をPRするためのご当地映画として作られているのはわかるのですが、
正直、何のPRにもなっていません。
本作を観て、大分市に行きたくなったとか興味を持ったなんて人は皆無だと思います。
そもそも強い綱引きチームを擁する自治体ってだけで、そこに興味を持つはずはなく、
それは全国大会優勝の常連で、世界大会を3度も制した女子綱引きチーム
「大分コスモレディース」が過去にあったにもかかわらず、
大分市が依然として知名度が低いままであることが何よりの証拠です。

あ、「知名度が低い」というのは誤りですね。
大分県の県庁所在地である大分市の名前は小学生でも知っているので、
正確には「人気がない」と言うべきでしょう。
ボクは関西在住ですが、親戚が九州に多いので、九州にはよく遊びに行くものの、
たしかに大分市には足を踏み入れたこともなかったかも…。
大分市から連想されるものは何もないし、大分県自体にも温泉くらいしか知りません。
せっかく大分市を映画でPRするなら、もっと観光名所とか特産品とかもアピールすべき。
と言っても綱引きチーム以外に実際にアピールするものが何もないなら、
市外だけど近隣に別府温泉や湯布院温泉があることでもアピールしたらいいです。
まぁそんなことでは映画にはなりませんけど…。

しかし更に悪いのは、全くPRになっていないどころか、
ちょっとばかり大分市のイメージダウンになっていると思えることです。
何も売りがないことがわかってしまうのもそうですが、
本作の大分市政の不愉快さは半端ではなく、フィクションとは理解しつつも、
「こんな奴らの観光事業に乗ってたまるか」と思えます。
市議会も酷いですが、市長の横暴さは目に余るものがあり、
女子綱引きチームを発案するも、全くメンバーが集まらないので、
雇用継続を盾にとり給食センターのおばちゃんたちを動員し、
給食事業の民間委託が決まった途端、約束を反故してチームを解散させようとします。
まぁ民営化が悪いとは思いませんが、不誠実なフソツキであることは間違いないです。
「偏差値の低い奴らはダメ」って市長の口癖も感じ悪すぎます。
市民に対して言うならまだしも、観光客である修学旅行生に対しても言いますからね。
そんな客をバカにするようなところには行きたくないです。
女子綱引きチームで市をPRなんて考える時点で、程度が知れるというものですが、
せめて後に市長は選挙で落選したくらいのオチがないと、
大分市政に対する不快感が収まりません。

とはいえ、自治体をPRするだけのご当地映画なんてのは面白いものではないので、
全然PRになってなかったからって、観客の知ったことではないです。
むしろ問題は、綱引きという題材を扱ったスポーツ映画としても中途半端なことです。
運動会などで綱引きをやったことはあるものの、
公式競技としての綱引きというのは全く知らなかったので、
綱引き用のアウターソールのシューズカバーなんてものがあることや、
メンバー8人で総体重500kgの制限があることなど、競技綱引きの豆知識やルールを知れ、
How-toものとしてはなかなか興味深いところもありました。
しかしスポーツ映画として、肝心の試合シーンが少ないし、
何より主人公たちのチームは全く結果が出せておらず、
スポ根ものだと思って観ると、かなり肩透かしを食らうことになります。
ちゃんとした試合は小学生相手に負けた練習試合と、
クライマックスの県大会の2試合しか描かれませんでしたが、
県大会ですら勝敗不明のままフェードアウトする終わり方で…。

劇中でも「綱引きは競技人口が少なく、全国レベルになるのはは容易いが、
チームのモチベーションを保つのが難しい」と、
綱引きにとって重要なのはチームワークであることが、再三語られます。
はじめはメンバーも全くやる気もなく、バラバラだったので、
小学生チームに負けるのも納得ですが、ある事件をキッカケに結束し、
最も重要であるチームワークを手に入れたにもかかわらず、
一勝すらまともに描かれていないというのは、趣旨的にどうなのかと思います。
結成2カ月の即席チームが県代表になるような展開だったとしたら、
それはそれで綱引きを舐めた展開で問題があると思いますが、
せめて県大会の1回戦くらいは勝って、彼女たちの成長を感じたかった気がします。

というのも本作はスポ根ではなく、完全にコメディとして撮られているんでしょうね。
即席チーム「綱娘」のメンバーは、井上真央演じる主人公の市職員と、
職場の首切りを賭けて集まった給食センターの女性従業員たちの8人ですが、
給食センターのメンバーは、夫が怪我で無職になってしまった人や、
反抗期の夫の連れ子を女でひとつで育てる人や、認知症の父の世話をしている人など、
それぞれに大変な問題を抱えていたりするので、話が重くなりそうですが、
コメディとしてシリアスになりすぎないさじ加減で描いてあるため、
かなり軽快なノリで展開していきくのはよかったと思います。
ちょっと軽すぎて、クライマックスのカタルシスが弱い気もしますが、
最後の綱引きにしても別に勝つわけではないので、カタルシスは関係ないかな。
コメディとして特によかったのが、玉山鉄二演じるコーチのキャラです。
彼は主人公に一目惚れし、女子綱引きチームのコーチを引き受けるのですが、
下心が見え見えのアホだけど愛嬌のある変な男で、幾度となく笑わせてもらいました。
アンカーを演じる女芸人・渡辺直美にも期待していましたが、
彼女も好演はしていたものの、見た目以上のインパクトを残すことはなかったかな。
認知症の父と二人暮らしという少々重たい設定のせいだったのかも。
とはいえ、その役を他の人が演じていたら、重たすぎて観てられなかったかもしれません。
主演の井上真央は相変わらず可愛らしかったです。

という感じで、コメディとしてはそこそこなんだけど、
題材を全く活かせていないので、中途半端な面白さに感じられた作品でした。
女子綱引きをもっと活かすなら、実在の「大分コスモレディース」の結成秘話のような、
実際の出来事を基に映画化した半ノンフィクションにした方がよかったでしょうね。
ちなみに世界一になった大分コスモレディースは解散しましたが、
本作が公開されるということで再結成したそうです。
県大会では緒方チャッターズに敗れたそうですが、その時勝ったチームが、
たぶん本作の「綱娘」が1回戦で当たったチームでしょうね。
いきなりそんな強豪と当たれば、負けて当然か…。
(というか実際の県大会は2チームしか出場していなかったらしいです。)

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/813-68f75bb9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad