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パラノーマル・アクティビティ4

昨日から日本公開が始まった『パラノーマル・アクティビティ4』ですが、
高校生は1000円で鑑賞できるそうで、対象外のボクとしては羨ましいです。
2009年までは「高校生友情プライス」という映画館の割引制度があり、
高校生3人以上だと、いつでも1人1000円で鑑賞できましたが、
ボクが高校生の時はまだそんな制度もなく、それが出来た時はすごく羨ましかったです。
今、映画館は常時1000円で観れるシニアは多いのですが、若者は少なく、
客の高齢化が激しく、今後の日本の映画産業の発展が心配になります。
ボクも三十路になっちゃったので若者とは言えませんが、
それでも映画館内だとほぼ最年少だなと思うことがよくありますからね。
羨ましいし、悔しいけど、もっと若者向け割引制度を厚くしてもいいのかも。
たぶんボクがシニアになる頃には、日本の人口の半分がシニアになりそうだから、
儲からないからシニア割引もなくなるんだろうな…。

ということで、今日は高校生1000円の映画の感想です。
ボクも公開日のファーストデイに観たので、1000円だったんですけどね。

パラノーマル・アクティビティ4
Paranormal Activity 4

2012年11月1日日本公開。
人気フェイクドキュメンタリー・ホラーのシリーズ第4弾。

2011年、ネバダ州の外れ。アレックスの家の隣にある人物が引っ越してきた頃から、アレックス一家を不思議な現象が襲う。ある日、アレックスは不思議な現象を撮影しながら、テレビ電話でボーイフレンドと話していた。そして家の前にいた不気味な少年と目が合った瞬間、突然パソコンのディスプレイにノイズが生じ、さらに家中のドアが開き……。(シネマトゥデイより)



ボクは『パラノーメル・アクティビティ』以前から、
フェイクドキュメンタリー・ホラーは好きで、よく観ていたのですが、
『パラノーメル・アクティビティ』が公開され、空前の大ヒットを記録したことで、
フェイクドキュメンタリー・ホラーが量産されるようになり、
ボクとしてもそれは嬉しかったのですが、低予算で製作できるのをいいことに、
あまりにも粗製濫造が激しくなり、いい加減食傷気味になっていました。
なので本作に対してもそれほど期待していたわけではありませんが、
さすがに人気シリーズだけあって(このジャンルのわりには)破格の予算で撮られていて、
他の粗製濫造の作品とは一線を画す出来だったと思います。
本シリーズは、もはやフェイクであることを隠す気もさらさらないようですが、
その分、ストーリーや演出にも力が入っており、続編を重ねるごとに、
普通にホラー映画として面白い内容になってきたと思います。

ここで少しシリーズのおさらいです。
第一作目は、2006年9月にケイティとその恋人の家で怪現象が起き、
何かに憑かれたケイティは、恋人を殺して失踪してしまいます。
第二作目は、その事件の6カ月前の話で、ケイティの妹クリスティの家でも怪現象が起き、
クリスティには悪魔が憑いているらしいことがわかります。
悪魔はクリスティの幼い息子ハンターを連れ去ろうとしており、
それを阻止するため、クリスティに憑いた悪魔を姉ケイティにこっそり移してしまい、
それが原因でケイティの家での怪現象が起きたという第一作目の前日譚です。
なぜクリスティに悪魔が憑いていたのか、その悪魔は何者なのか、
その真相に迫ったのが、事件から18年前(1988年)に遡り、
幼いケイティとクリスティ姉妹の身に何が起きたのか描いたのが前作の第三作目です。
つまり今まではずっと前日譚として時間を遡っていたわけですが、
本作の舞台は2011年9月であり、第一作目の事件以後の物語になります。
正確には、第二作目のラストで、悪魔に憑かれた姉ケイティは妹クリスティを殺し、
彼女の息子ハンターを連れ去り失踪しますが、その後のケイティの行方を描いた物語で、
本作の冒頭のシーンは第二作目のラストと同じものとなっています。
一作目の日本版続編『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』では、
ケイティは日本人留学生に車で轢かれ、悪魔が留学生に転移して東京にやってきたが、
やはりそれはオフィシャル設定ではなかったようですね。

前作で悪魔の正体にかなり迫り、更にもう少し遡れば、真相が明らかになりそうでしたが、
それ以上遡ったら、ビデオカメラなんてあまり流通していない時代になっちゃうので、
ファウンド・フッテージのフェイクドキュメンタリーとしては80年代で限界ですね。
前作でのビデオカメラは8ミリビデオですが、そこから約四半世紀後が舞台の本作では
ノートパソコンに搭載されているWebカメラの映像がメインです。
技術の進歩はめまぐるしいですね。
ノーパソのカメラなので、移動中の撮影は今までのような撮影者の主観映像ではなく、
撮影者と対面する形の映像となり、それを活かした演出も使用され、ちょっと斬新です。
まぁそんなにノーパソ持ち歩かないだろって気もしますが…。
時代に合わせて、スマートフォンやビデオチャットなどの電子機器も活用されます。
特に体感ゲーム機のデバイスであるキネクトの演出は興味深かったです。
どうやってプレイヤーのジェスチャーを認識しているのか不思議でしたが、
デバイスから部屋全体に赤外線のポインタを飛ばしていたんですね。
それを暗視カメラで撮影すると、緑色のドットで部屋中埋め尽くされ不気味でした。
幽霊と電子機器は相性がいいって言うけど、本作の悪魔も赤外線には感知されるようで、
悪魔のくせに子どもと一緒にゲームに興じるという、お茶目な面も見せてくれます。

その悪魔ですが、幼い子どもにしか見えない所謂「見えないお友達」です。
15歳の少女アレックスは、両親と6歳の弟ハイエットの4人暮らしですが、
お隣のシングルマザー家庭の母親が急きょ入院することになり、
彼女の6歳の息子ボビーを暫らく預かることになります。
ボビーはちょっと変わった子で、たまに不審な行動をしますが、
そのひとつが「見えないお友達」がいるということ。
当然15歳のアレックスには全く見えませんが、弟ハイエットにも見えるようで、
夜中にボビーと3人で追いかけっこをしたりして遊んでいます。
ボビー曰く、その「見えないお友達」は「トビー」という名前らしく、
前作で幼いクリスティに憑いていた「見えないお友達」と同じ名前なので、
きっと同じ悪魔なのでしょうね。
そのことからも、このお隣の子ボビーが攫われたクリスティの息子ハンターで、
彼の母親であるお隣のシングルマザーがケイティではないかと推測できます。
しかし確かに母親はケイティに間違いないのですが、ボビーはハンターではないようで、
実はアレックスの弟ハイエットがハンターのようなのです。

アレックスも弟ハイエットが養子だということは知っていましたが、
弟の実の両親のことを尋ねると、彼女の両親はなぜか口が重くなり、
結局、真相は彼らが墓場まで持っていくことになってしまったため、
本作でその経緯が明かされることはありません。
実際にはハイエットがハンター本人かどうかも断言はできませんが、
ある日、風呂場で溺れかけて以来、ハイエット自身がハンターと名乗るようになります。
彼がハンターだったとしたら、お隣の子ボビーが何者だったのかも気になりますね。
普通に考えれば、ケイティ(に憑いた悪魔)が甥のハンターを里親から取り返そうと、
ハンターに接近するため同世代の孤児ボビーを利用したってことでしょうが…。
そういえばアレックスの父は、終盤でケイティを見て、「ボビーのお母さん」ではなく、
「ハイエットのお母さん」って口を滑らしてましたよね?
両親はハイエットを養子にした時にケイティに会ってる可能性がありますね。
まぁその空白の5年間の経緯は、次回作に持ち越される…、
…じゃなくて、その経緯を収めたビデオテープが今後発見されるかもしれませんが。

ストーリーや映像の演出は興味深いものでしたが、
ホラー映画として肝心の怖さという点では、かなり控えめだったかな?
超常的な現象というよりは、ボビーの不審な行動をカメラが捕えたって映像が多いです。
不審な行動といっても、「見えないお友達」と遊んでいたり、
勝手に寝ているアレックスのベットに潜り込んだりと、
子どもなら普通にあり得そうなことばかりですしね。
それよりも、ちょっとイタダケナイと思ったのは、映像の短縮方法です。
前作までは映像を飛ばすのに早送りが使われていたが、本作ではカットが使われます。
これにより、急に目の前に登場人物が現れて、ビックリしたりするんですが、
それって別にホラーとしての恐怖ではなく、ただ単にビックリさせられるだけだし、
そんな方法で観客の意表を突こうなんて、ホラー映画としてフェアじゃないです。
フェイクドキュメンタリーなら編集ではなく、超常的な映像の恐怖で勝負してほしいです。
ビックリしたといえば、アレックスが弟たちを追いかけて家を飛び出すと、
急に横からプリウスが現れて、彼女はビックリするのですが、
たしかに音もなく走るハイブリッド車や電気自動車って、幽霊っぽいですね。

話を恐怖映像に戻しますが、ケイティも今までとは少し違います。
今までは悪魔に憑かれた人間って感じでしたが、本作では存在自体が超常的で、
いつの間にかアレックスの家のリビングにいたりと、幽霊のように神出鬼没です。
恋人や妹クリスティを殺した時は、何か見えない衝撃波で突き飛ばして殺しましたが、
本作でアレックスの男友達ベンを殺した時は、手で首をへし折って殺します。
最後にアレックスに襲いかかる時の形相なんて、もう人間ではなくゾンビのそれです。
そんなゾンビ的なやつがケイティの他にも大勢おり、アレックスを襲いますが、
なんだか悪魔の呪いがパンデミック化している感じで、
続編以降ゾンビ映画化してしまうのではないかと懸念を感じています。
ラストシーンはおそらくメキシコの商店だったと思いますが、
スペイン語で字幕がなかったから、何の意味があったのかわからなかったけど、
もしかしたら中米にまでパンデミックが広がっているという示唆なのかも…?
更なる映像はすでに発見されたようで、来年のハロウィンシーズンには、
続編が公開されることも決まっています。
ファウンド・フッテージ作品が飽きられ始めているのは間違いなく、
前作に比べ興行的にもかなり落ち込んだようなので、もしかするとそろそろ完結かも。
どんな内容になるか、少し不安もありますが、期待して待ちましょう。

関連作
パラノーマル・アクティビティ
パラノーマル・アクティビティ第2章/TOKYO NIGHT
パラノーマル・アクティビティ2
パラノーマル・アクティビティ3

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