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キック・オーバー

覚醒剤事件で執行猶予中の酒井法子の、芸能界復帰が正式に決まったそうですね。
つくづく芸能界って犯罪者に甘いなと思いますね。
執行猶予が明けてからの活動再開になるそうなので犯罪者とはいえないかもしれないけど、
つまりは今までも反省して芸能活動を自粛していたのではなく、
執行猶予期間中だから否応なく芸能活動ができなかっただけってことですよね。
単なる薬物使用だけなら、本当に反省して復帰した人もいるけど、
彼女は隠蔽のために逃亡したりと、かなり悪質だったので、
少なくともあと10年くらいは反省期間が必要なんじゃないかと思います。
事件発覚後は芸能界を引退して介護の仕事を目指すとか言ってましたが、
そんな反省のポーズだけでなく、ちゃんと介護の仕事も経験するべきです。
まぁまずは舞台での復帰なので、目に付かないところでアングラに活動される分には、
ボク自身は不愉快さを感じないし別にどうでもいいかな。
テレビや映画など大手メディアは今後も暫らくは出入り禁止の方向でお願いします。

ということで、今日は事実上干されていたハリウッド俳優の本格的復帰作の感想です。

キック・オーバー

2012年10月13日日本公開。
メル・ギブソン主演のクライム・アクション。

マフィアから大金を奪い逃走している元軍人のドライバー(メル・ギブソン)はメキシコで捕まり、凶悪犯専用の刑務所“エル・プエブリート”に入れられる。そこは厳しい監視体制が敷かれているにもかかわらず、金さえあれば何でもありの無法地帯だった。ドライバーはそこで、キッド(ケビン・ヘルナンデス)と出会い、刑務所を支配する人物がハビ(ダニエル・ヒメネス・カチョ)ということを知る。(シネマトゥデイより)



本作は『リーサル・ウェポン』シリーズでお馴染みのメル・ギブソンが、
主演のみならず、脚本、製作も務めている作品です。
監督もこれまでギブソンの監督作で助監督を務めてきた手下同然の人物なので、
これはもう、ギブソンの、ギブソンによる、ギブソンのための映画です。
彼はキリスト処刑映画『パッション』や人種差別発言などでユダヤ人を敵に回したり、
飲酒運転やDVで警察沙汰になったりと、かなりお騒がせな人なので、
他の映画プロデューサーや監督には使ってもらいにくくなったのか、
映画に出演したいなら自分でイチから映画を作るしかなかったのだろう、
…なんて思っちゃいます。
事実として、彼の姿を銀幕で見る機会はめっきり減ってしまいました。
ボクは本作が彼の復帰作だと思っていたのですが、
7年ぶりの主演作『復讐捜査線』が去年公開されていたみたいです。
残念ながらかなりの小規模な公開で、全く気付きませんでした。
ボクでも気付くくらいだから、本作はそれに比べるとまだマシな公開規模ですね。

ボクはギブソンに対してユダヤ人のように批判的でもないけど、
特に思い入れがあるわけでもないので、本作を観に行くかどうか迷いました。
作品の概要はなかなか面白そうだったのですが、邦題があんまりです。
本作は英国公開時には『How I Spent My Summer Vacation』、
米国公開時には『Get the Gringo』という英題(原題)でした。
たぶん邦題を付ける際に、本作がR指定カルト映画なので、
流行りの二大R指定カルト映画である『キック・アス』と『ハングオーバー』に便乗し、
『キック・オーバー』なんていう残念なネーミングになったんだと思います。
彼は、出演が決まっていた『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』を、
出演者からの猛烈な反対によって降板させられましたが、それも踏まえての邦題でしょう。
そんな邦題になるのは、内容が弱いから他の映画に便乗して集客するしかないためなので、
この手の邦題の作品が地雷であることはほぼ確定的なのですが、
逆にボクも『ハングオーバー』のようなR指定コメディなのかなと誤認して、
ちょっと期待してしまったことも事実で…。
しかし蓋を開けてみれば、多少ウィットなネタも含まれるものの、
基本的にはクライム・アクション映画で、コメディですらなく、
『ハングオーバー』などとの共通点はR指定と言うことだけです。
邦題から受けたコメディ映画だろうという先入観のせいで、
普通にアクション映画としてはイマイチ楽しめませんでした。
邦題が全く別のものだったら、もうちょっと楽しめたかもしれないけど…。

ギブソン演じる本作の主人公には名前が設定されておらず、
公式サイトなどでは便宜上ドライバーと称されているようですが、
別にそれほど運転しているわけでもないので、
今回ここでは米国での英題を踏まえて「グリンゴ」と呼びたいと思います。
「グリンゴ」とはメキシコ(スペイン語)でのアメリカ人に対する通称(蔑称)です。

主人公グリンゴはアメリカで犯罪王から200万ドルを盗み逃亡しますが、
警察とのカーチェイスの末、国境を越えてメキシコに逃げ込みますが、
そこで現地警察に逮捕され、メキシコの刑務所「エル・プエブリート」に収監されます。
このエル・プエブリートは、塀の中に場末の盛り場を思わせる小さな街が形成されており、
受刑者たちは家族と共に生活し、勝手に商売などもしていて、
金さえあれば女でも酒でも何でも手に入るという、かなり変わった刑務所です。
なんて無茶苦茶で荒唐無稽な舞台設定だと思いきや、この刑務所は誇張もあるでしょうが、
つい数年前までメキシコのティファナに実在していたんだそうです。
たぶん受刑者の社会復帰をスムーズにするためのモデルケースだったんじゃないかな?
実在する、しないに関わらず、その独特の舞台が本作の魅力なのですが、
グリンゴは中盤で脱獄してしまい、それ以降の彼の活躍は、
普通にメキシコの市街地になってしまうのが勿体ないです。
その刑務所内だけを舞台にした方が、映画としても独創的だったはずなのに…。
…てかあっさり刑務所外に出るけど、脱獄は不可能って話じゃなかったっけ?

グリンゴはその刑務所内で、特別待遇を受けている母子と知り合います。
彼女らはネズミ王と称される刑務所の支配者(所長ではなく牢名主的な人物)ハビの
庇護を受けているんですが、それは子どもの方が50万人に1人の特殊な血液型で、
同じ血液型で肝臓を患うハビが、肝移植するためのスペアとして囲っているのです。
その子ども、まだほぼ無名の子役のはずなのに、どこかで見たことがあると思ったら、
つい先日見たばかりの『ピンチ・シッター』に出演していた子役じゃないですか。
『ピンチ・シッター』の時は半端なく憎たらしいクソガキだと思えて、嫌いだったけど、
役が変われば印象も変わるもので、本作ではなかなか素直でいい感じな印象でした。
本作はグリンゴとその少年との関係を中心に話が進むのですが、
それと並行してグリンゴが盗んだ金を巡っての争奪戦も繰り広げられます。
グリンゴは刑務所内や塀の外の犯罪者たちと戦うことになるのですが、
金を回収するためなのか、少年を救うためなのか、どっちつかずな展開になり、
ストーリー的にかなりとっ散らかった印象を受けてしまいます。
ここは少年との関係に比重を置いた方が、面白い映画になった気がします。

特に映画通の間ではギブソンの復帰を望む声も多いのか、
批評家の評価は概ね高かったようですが、ボク的にはイマイチに感じた作品でしたし、
ギブソンファンでもない人が観たら、ボクと大差ない印象を受けると思います。
彼の次回作は、あの『マチェーテ』の続編『マチェーテ キルズ』なので、
次こそは本物のR指定コメディ映画だし、期待できると思います。
彼にではなく、作品に期待しているだけですが…。

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