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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ

ボクはアニメ映画は節操なく観ますが、テレビアニメはあまり見ません。
でも別にテレビアニメを馬鹿にしてるとか、嫌いというわけではないので、
とりあえず改変期には、どんなアニメが始まるのかチェックしています。
で、今クールは『ジョジョの奇妙な冒険』を見ることにしました。
といっても、HDDに毎週録画を設定しただけで、実際にいつ見るのかはわかりません。
『ジョジョ~』は原作漫画を全部持ってるし、内容も知っているので、
ただアニメーションするというだけで、同じ内容の作品を見て面白いのかどうか疑問で…。
前クールは『もやしもん』を撮ったのですが、それも原作は読んだし、
内容もわかっているので、見ないまま消してしまいました。
(HDDの中には映画をいっぱい入れたいので、容量節約のために消します。)
それなら原作がない、もしくは原作未読のアニメを撮る方がいいのでしょうが、
内容がわからず面白いか保証がないものは端から見る気すらしないというジレンマで…。
アニメ映画だと、面白くてもつまらなくても約2時間で終わるから気楽に観れるけど、
テレビアニメは1クール、3カ月も付き合わなきゃいけないので、ハードル高いです。

でも最近、『ヱヴァンゲリヲン』とか『ベルセルク』とか『TIGER & BUNNY』とか、
テレビアニメの内容を再構成したアニメ映画が増えてますよね。
ボクはテレビアニメ版を見てないので、新鮮な気持ちで臨めるけど、
それらの作品の客のほとんどはテレビアニメからのファンだと思うのですが、
そんな人たちって、既知の内容のアニメを何度も見て本当に楽しいのかな?
意外とファンなのに一見客のボクよりも楽しめてないんじゃないかな?
ボクにとっては敷居が低くなって有難いことだけど、
ファンは再構成したものよりも、劇場版オリジナルの新作を望んでるんじゃないかな?

ということで、今日はテレビアニメを再構成した劇場版アニメの感想です。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語

魔法少女まどかマギカ前編 魔法少女まどかマギカ後編

[前編]2012年10月6日、[後編]2012年10月13日公開。
2011年に放送された大人気テレビアニメを再構成した劇場版二部作。

温かな家族や美樹さやかといった親友に囲まれ、平穏な日々を送る中学2年生の鹿目まどか。そんな彼女のクラスに、暁美ほむらという少女が転校してくる。とある晩に見た奇妙な夢の中で出会った少女と彼女の容姿が同じことに気付いたまどかは、ほむらから謎の言葉をささやかれて困惑する。そんなある日、奇妙な生物を襲うほむらを見掛けたまどかは、彼女を止めようとするうちに異様な空間へと迷い込み、恐ろしいクリーチャーに囲まれる。そのとき、まどからの前に魔法少女を名乗る巴マミが現われる。(シネマトゥデイより)



前述の通り、ボクはテレビアニメをあまり見ないので、
劇場版である本作の原作アニメも当然見れていません。
でも原作アニメを見た知り合いが「すごいアニメ」だと言っているのを聞いたり、
様々なメディア媒体にも取り上げられていて、社会現象化していたのを見聞きして、
放送終了後くらいには、なんだか気になる存在にはなっていました。
(特に映画系の雑誌でも頻繁に取り上げられていたので、嫌でも目に付きます。)
普通ならそこでネット動画で見るとか、ビデオレンタルで見るのでしょうが、
ボクの持論では、『ヱヴァ』や『ハルヒ』や『けいおん!』や『タイバニ』もそうですが、
社会現象化したアニメは必ず劇場版が作られるので、それを待とうかなと考えました。
案の定本作も劇場版化され、しかも再編集版なので、原作を未見でも観れて有難かったし、
むしろ劇場版に新鮮な気持ちで臨めるから、今まで見なくてよかったとも思いました。
でもお客さんの大多数は、やっぱりテレビアニメからのファンなんでしょうね。

原作アニメは去年の1クール目に放送されていたみたいだから、
ボクも約1年半遅れでその社会現象に乗っかることができました。
社会現象なんて言っても、日常生活で頻繁に触れるようなものではないので、
正直それほどの実感はなかったのですが、本作を観に行ってその人気に驚きました。
1クール分を前編・後編の2本に再編集されたものが、2週連続で公開されたのですが、
前篇を公開から6日目の木曜日に観に行くと、平日なのにほぼ満席状態で、
当日に席を取れたのが奇跡的なくらいでした。
その状況に焦り、上映終了後に2日後に公開になる後編の席を押さえようと思ったら、
2日前なのに公開日の席はほぼ満席状態で、これも奇跡的に取れた感じでした。
なんでも43スクリーンで公開され、前編は週末動員が約9万人、
後編は約12万人だったそうで、1スクリーンあたりのアベレージが高すぎます。
これでは混雑して当然ですが、もっとスクリーン数を増やせなかったものかな?
てっきり前編も後編も1週間限定公開だと思い込んでいたので、
焦って初週に観に行きましたが、別に来週以降も上映を継続しているようなので、
もうちょっと落ち着いてから観に行けばよかったかなと思います。
この感想記事も普通なら前編と後編を別々に書きたいところでしたが、
中一日で観たので一記事にまとめて書くことにします。

で、この劇場版で『魔法少女まどか☆マギカ』を初体験しての感想ですが、
前編はかなり楽しめたのに、後編はイマイチという印象でした。
前編・後編を合わせたひとつの作品の評価としては、なかなか面白かったと思うけど、
社会現象化するほどの作品とは思えないって感じですかね。
本作は「魔法少女ものとしてエポックメイキングな作品である」ということが、
評価される最大の要因だったと聞きますが、これを評価するには、
一般的な魔法少女ものがどんなものなのか理解しておく必要があります。
ところがボクは、思い返してみると魔法少女ものアニメを見たことがないみたいで…。
広義の魔法少女として『魔法使いサリー』や『エスパー魔美』は幼いころに見てたけど、
戦闘する魔法少女ものは『おジャ魔女どれみ』くらいしか認知していません。

こんな状態では何がエポックメイキングなのかも理解できるはずもなく…。
「魔法少女ものなのにグロい」と言われても、昨今はグロいアニメもかなりあるので、
魔法少女ものというジャンルを意識しなければ、本作はさほどグロくもないです。
衝撃的だったと言われている序盤のマミが魔女に喰い殺されるシーンも、
人喰いアニメ『アシュラ』に比べたら、全然ぬるいです。
深夜アニメだったんだから、もっとグロい切り株描写でもあるのかと思ってました。
もうひとつ話題だったのは「主人公が最後まで魔法少女に変身しない」ってことですよね。
この趣向の面白さはなんとなくわかる気がしました。
でも、結局は魔法少女に変身しちゃうので、エポックメイキングってほどでもないです。
テレビアニメなら最終話まで変身しないってのは興味深い展開だと思うけど、
アニメ映画だと、その作中で変身してしまうので、あまり活きない展開ですね。
ループものというのもゼロ年代に使い古された展開なので、今更って感じだし…。

それでも特に前編を楽しめたのは、魔法少女ものは意識しなくても、
友情や恋を描いた青春ドラマとして、普通にストーリーが面白かったからです。
主人公のまどかは意識的に活躍を制限されていたので、ほとんど空気でしたが、
その親友のさやかの一連のエピソードは、甘酸っぱくて切なく、かなり青春してました。
魔法少女になることによる大いなる力の代償として、犠牲や責任が伴うという設定も、
ボクの大好きなアメコミ・ヒーローのようで、なかなか興味深く思いました。
個々の魔法少女の特殊能力が違うというのもアメコミ的でよかったです。
しかしなによりよかったのは、魔女とのバトルフィールドとなる異空間のデザインです。
モダンアートのようで、メルヘンなのにカオスという独創的な風景で、魅入られました。
魔女自体のデザインもキュートなのに不気味でなかなか魅力的でしたね。
ただ、日常の風景も近未来的でモダンアート的だったので、
異空間の特異さを際立たせるなら、日常シーンはもっと普通の風景にするべきでした。

対する後編は、魔女も主に二種類しか出てこず、その強大さを示すためか、
デザイン的にも禍々しくなり、前編の魔女よりも魅力は薄まってしまっています。
そのうちの一種類、ラスボスである魔女「ワルプルギスの夜」に至っては、
異空間ではなく普通の世界に出現するので、異空間バトルの面白さも激減します。
しかし映像的な面白さの逓減よりも深刻だったのは、
急激に話が大きくなり、理解しようとする気も起きなくなるほどの超展開です。
前編の最後に「魔女は魔法少女の成れの果て」であるという意外な事実が提示され、
これは後編が楽しみだと思ったのですが、後編の冒頭から宇宙の寿命がどうだとか、
熱力学第二法則がどうだとか、かなり痛々しいトンデモ説明が展開され、
挙句には家畜がどうとか、食物連鎖がどうとか、古臭い説教まで始まります。
(キュウべえの目的と行動は、どう考えても矛盾しています。)
まどかが魔法少女になってからは『火の鳥 未来編』ばりの超展開になり、
ほむらのループ回想ですら、ちょっとゲンナリさせられたのに、
それを含む全てがなかったも同然になるガラガラポンなってしまい…。
大風呂敷を広げすぎて収集が付かなくなったから投げだしたと思える無茶苦茶な展開で、
普通なら酷評されるようなラストだと思うけど、本作の場合はこの超展開すら、
エポックメイキングとして歓迎されたのでしょうね。
ボクとしてはこの終わり方はあり得ないと思ってしまいますが、
良し悪しは別にしても人に言いたくなるラストなのは確かなので、
本作が話題になったのはわかる気がします。
『ヱヴァ』もテレビアニメのラストが無茶苦茶だったからこそ、
逆に社会現象になったようなところもあるでしょうしね。

何にしても納得できるラストではなかった本作ですが、
なんとこれが真のラストではなく、まだ続編があるのだそうです。
テレビアニメの再構成ではない劇場版オリジナルの続編、
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』が来年公開されるようです。
こんなラストから更にどう物語を展開させるというのか想像も出来ませんが、
もっと納得できるラストがあるというのなら是非観てみたいし、
続編の公開を楽しみに待ちたいと思います。
更に理解できないセカイ系になってしまう可能性が強そうですが…。

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