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アウトレイジ ビヨンド

今日は体育の日だったので、世間は3連休だったみたいですね。
ボクはカレンダー通りの勤務体系ではないので、あまり関係ないですが、
昨日と今日、映画を観に行ったら、通常の週末とは比較にならないほど混んでいました。
普段は映画なんてあまり観ない人も、3日も休みだとやることもなくなり、
1日くらいは映画に行こうと思うんでしょうね。
もともと東京オリンピックを記念して10月10日に制定された体育の日ですが、
ハッピーマンデー制度により、10月の第二月曜日に移動しました。
そうなるともう何の祝日だかわかったもんじゃないですが、
ハッピーマンデーは3連休を増やしてレジャーの需要を増加させることが狙いなので、
映画を観に行く人が増えるのは、国民がその目論みにまんまとハマっているわけです。
三連休でも何でもないボクにとっては、いつも通り映画を観に行ったら、
めちゃめちゃ混んでいて、いい席が取りにくかったりとちょっと面倒な制度ですが、
映画の振興という点ではかなり寄与している気もするので、まぁいいことかな?

ということで、今日はこの3連休中、全回ほぼ満席状態だった映画の感想です。

アウトレイジ ビヨンド
アウトレイジ ビヨンド

2012年10月6日公開。
北野武監督によるヤクザ映画『アウトレイジ』の続編。

5年前、ヤクザ界での生き残りを懸け壮絶な権力闘争に明け暮れた暴力団「山王会」は関東の頂点を極め、政界にまで勢力を広げていた。彼らの壊滅を目指す刑事の片岡(小日向文世)は、関西最大の「花菱会」と対立させるべく策略を練る。そんな中、遺恨のある木村(中野英雄)に刺されて獄中で死んだはずの大友(ビートたけし)が生きていたという事実が持ち上がる。その後、出所した大友だったが……。(シネマトゥデイより)



前作『アウトレイジ』は、第63回カンヌ国際映画祭に出品した際に、
「過剰な暴力を描いた映画」として酷評されましたが、
えげつない殺し方を追求したバイオレンス映画だった前作に比べると、
本作はバイオレンスがかなり抑え気味に作ってあります。
やっぱり続編ということで、前作越えのバイオレンスも期待してしまっていたので、
その点では物足りなさを感じてしまうのは否めませんが、
バイオレンスを売りにしない分、ストーリーに力を入れているのはわかるし、
グロくない分、かなり見やすくなっているのも事実で、単純にヤクザ映画としては、
前作以上に面白くなっていると思います。
ヤクザ組織とか義兄弟の杯とか、人間関係がややこしいと思った前作ですが、
本作はそのあたりもシンプルになっている気がしました。
続編なので前作までの人間関係を引き継いでいるから理解しやすいのかもしれないけど、
作中でも各登場人物の必要最小限の経緯は丁寧に説明されているため、
本作から見始めてもちゃんと楽しめる内容になっていると思います。
ボクも前作のことはバイオレンス・シーンしかほとんど記憶になく、
ストーリー面でついていけるか懸念を持っていたのですが、全く問題なかったです。
監督も単独でも楽しめるように撮る努力をしたみたいですね。
やっぱり前作も観ておくのに越したことはないでしょうが。

本作は場違いなカンヌに再び呼ばれることはありませんでしたが、
同じく三大映画祭のひとつである第69回ヴェネチア国際映画祭に呼ばれました。
カンヌは芸術の国フランスの映画祭なので、娯楽映画は評価されにくいですが、
ヴェネチアはマフィアで有名なイタリアなので、ヤクザ映画も受け入れやすいかも。
ただ国際映画祭のコンペでフランチャイズ映画が出品されることも稀だし、
日本人にしか通用しない豪華キャストを売りにした映画なので、
カンヌと違い温かくは迎えられたものの、それほど評価されたわけでもなく、
金獅子賞を逃したのはもちろん、無冠で終わりました。
まぁ本年度のヴェネチア国際映画祭は、胸糞悪い映画が金獅子賞を受賞したし、
あまりロクな映画祭(審査員)ではなかったので、何の権威も感じませんが…。
しかし数ある日本映画の中から、唯一本作だけがヴェネチアに呼ばれましたが、
監督のネームバリューでしかノミネート作品を選出していないのは見え見えで、
国際映画祭のコンペなんてのもいい加減なものだと思います。

そんな主役兼監督のビートたけしこと北野武監督以外には、
世界的にネームバリューのある俳優は出ていない本作ですが、
日本の俳優としては大御所揃いでかなり豪華キャストだと思います。
前作もかなりの豪華キャストでしたが、そのほとんどの役は死んでしまったので、
続投しているキャストはそれほど多いわけでもありません。
ビートたけし演じる大友は主人公なので例外的に生き返り(?)ましたが、
他のキャストはかなり一新されたように思います。
前作とどちらが豪華かというと、正直微妙なところですが、
本作の新キャストの見どころは西田敏行に尽きるでしょう。
関西ヤクザ花菱会の若頭役の西田敏行と、ビートたけし演じる大友との会談シーンは、
一触即発の様相を呈し、ただの口喧嘩なのにヤクザ同士の抗争以上の迫力がありました。
その喧嘩を収めるため、中野英雄演じる木村がその場で小指を噛み切りますが、
それすらも些細なことに思えるほど、下手なグロよりも緊張感のあるシーンでした。
しかし目ぼしい新キャストは西田敏行くらいで、後は強面俳優を普通に起用しているだけ。
前作から続投している小日向文世や加瀬亮のような、少し意外な起用もほしかったです。
まぁ最もガタイがデカくて、強面かもしれない松重豊が、真面目なマル暴として、
全員悪人な本作の中で唯一の良識的な人物として描かれているのが面白かったかな?

ストーリーは関東と関西のヤクザの抗争を軸にした復讐劇です。
前作で関東最大の山王会の会長を暗殺し、自ら会長になった加藤(三浦友和)は、
大友組を裏切ったインテリヤクザ石原(加瀬亮)を若頭に据え、
山王会を今や政財界にまで影響を与える組織に成長させます。
マル暴すら平気で殺すようになった山王会に警察も対策に乗り出し、
マル暴の悪徳警官・片岡(小日向文世)も、加藤会長を失脚させるべく、
関西最大の花菱会と山王会が抗争するように画策します。
そのために、山王会に裏切られ死んだはずの元山王会大友組組長・大友を仮釈放し、
山王会に恨みを持つ元ヤクザ木村と引き合わせ、花菱と接触させ…という話です。
やっぱり文字にしてみると複雑な人間関係ですね。
簡単に言えば、大友は兄弟分である木村の子分(桐谷健太と新井浩文)を山王会に殺され、
その復讐のために加藤会長の息のかかった幹部を全員殺すという内容です。
そんな大友を関東進出を狙う関西ヤクザ花菱会が利用するのですが、
それも含め全てはマル暴の片岡の計画通りだったという内容で、
本作は「一番悪い奴は誰だ?」というキャッチコピーですが、
一番悪い(?)のはヤクザではなく刑事だったという趣向の作品でしょう。
ただそんな片岡でさえ、主人公・大友を完全に計画通りには動かせなかった、
というのが本作のオチになるのかな?
結局片岡の計画は志半ばで頓挫しますが、その全容が気になる幕引きでした。

なかなか面白いストーリーでしたが、どうにも気に入らないのが、
大友の背後に韓国系マフィア的なフィクサーが付いているということです。
朝鮮玉入れ屋などを経営し、日本で暗躍する組織のようで、
彼らにとっても関東を牛耳っている山王会は邪魔な存在です。
つまり花菱会同様に、大友の山王会潰しはそいつらの利益にもなっていて、
大友は日本の裏社会が韓国系マフィアの乗っ取られるのに手を貸しているも同然です。
ボクはヤクザは嫌いなので、どんな形であれヤクザを潰そうとしている大友の行動は
痛快なはずでしたが、ヤクザ以上に韓国人が嫌いなので全く応援する気になれず、
痛快どころか不愉快な気持ちになります。
山王会が事実上潰れても、花菱会が関東に進出するだけのことなので、
韓国系マフィアが急に力を増すってことにはならないですが、
一般的なイメージからして、関西ヤクザって在日朝鮮人の割合が高いので、
日本の裏社会にとっては韓国の影響力が増したことに変わりないです。
ヤクザの3割は在日朝鮮人だって言われてるし、それを思えば、
ヤクザ映画を日本の文化として世界に発信するのは、ちょっと考えものかも…。

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