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エージェント・マロリー

今日は「ジェームズ・ボンドの日」だそうです。
『007』シリーズが50周年を迎えたことを記念して制定され、
各地でそれっぽいイベントが催されるんだとか…。
ボンドはロンドンオリンピックの開会式でも登場したりと、
イギリスを代表する世界で最も有名なスパイですよね。
でもボクは映画ファン歴がまだ浅いので、あまり『007』に想い入れを持ってなくて、
「有名なスパイといえば?」と聞かれると、ジェームズ・ボンドよりも先に、
イーサン・ハントやジェイソン・ボーンを想い浮かべてしまいます。
『007』シリーズを初めて見たのは、ボンド役がダニエル・クレイグになってからですが、
それだって「ダニエル・クレイグの主演作だから」というのが見た動機で、
『007』シリーズ自体に興味があったわけではないんですよね。
まぁクレイグ版の前2作は面白かったので、過去のシリーズも面白いのかもしれませんが、
ボクにとってのボンドはクレイグが演じているボンドだけなので、
ショーン・コネリーやピアース・ブロスナンのボンドなんて違和感がありそうです。
ダニエル版『007』は今年公開の『007 スカイフォール』を含めてあと2作予定してますが、
また主演が交代したら見なくなるかも?

ということで、今日はスパイ映画の感想です。

エージェント・マロリー

2012年9月28日日本公開。
スティーブン・ソダーバーグ監督によるスパイアクション。

並外れた戦闘能力と知性を兼ね備えた女性スパイのマロリー(ジーナ・カラーノ)は、民間軍事企業の経営者で昔付き合っていたケネス(ユアン・マクレガー)からバルセロナにおける人質救出作戦の依頼を受ける。バルセロナでの作戦を手を組んだパートナー(チャニング・テイタム)と共に見事に遂行し、その評判を耳にしたMI6の依頼で、今度は新パートナーのポール(マイケル・ファスベンダー)と組み謎の男を追跡するという仕事が舞い込んでくる。しかし、ダブリンへ旅立ったマロリーを非情なわなが待ち受けていた……。(シネマトゥデイより)



ボクは本作を公開初日に観に行ったのですが、
なんと入場者プレゼントでお鍋の食材「マロニー」を戴きました。
タイトルの『エージェント・マロリー』と「マロニー」を掛けたタイアップのようです。
鍋の季節には少々早い気もしますが、よくあるポストカードなんかに比べたら、
ちゃんと使えるものだし、とても嬉しい特典です。
「マロニー」のパッケージデザインもコラボ仕様になっていて、
ちょっとレアな感じがするので、何だか使うのが勿体ないですが…。
それで気付いたんだけど、本作のタイトル『エージェント・マロリー』って、
もともと「マロニー」とのタイアップを想定して付けられているんじゃないかな?
原題の『Haywire』は「気が狂った」って意味で、そのまま邦題に使うとは考えにくく、
主人公の名前を使った邦題になったのは自然なことだと思いますが、
本作の主人公はマロリー・ケインっていう名前で、
普通なら「エージェント」って名称の後に着くのは名字が一般的なので、
「エージェント・ケイン」にするべきだと思います。
まぁ「マロリー」の方が珍し名前だし、女性的で印象に残りますが…。
あと、彼女はスパイですが民間企業と契約するフリーランスの雇われスパイなので、
そもそも組織での役職を表す「エージェント」は使わない気がします。
別に不愉快な邦題でもないので、別にいいんですけど…。

本作は全米初登場6位という成績で、正直あまり振るわなかった印象です。
それでも映画批評家連中の評価は上々だったようなので、
口コミでロング・ヒットするのかなとも思ったのですが、そんなこともなく…。
やっぱり批評家と一般客では観点が違うのか、一般客の評価は低調だったようです。
ボクも本作を観て、そんなに高くは評価できませんでした。
面白くないとは思わないし、見るべきところもありましたが、地味すぎます。
それは偏に主人公のキャスティングのせいだと思います。

本作の主人公を演じたジーナ・カラーノは、普通に綺麗な女性ですが、
なんと彼女、現役の総合格闘技の選手らしいんですよ。
格闘技に疎いボクは彼女のことを知りませんでしたが、
いわゆる「美人すぎる格闘家」で、その筋では大変な人気らしいのです。
しかし格闘技と映画では、やはりファン層が違いすぎるのか、
試合での集客力はすごくても、映画ではイマイチなようで…。
格闘技に疎い映画ファンにしてみたら、彼女は単なる新人女優でしかなく、
今回が初めてらしいのですが、主演女優としては少々華がなかったように思います。
その懸念もあってか、ユアン・マクレガー、マイケル・ファスベンダーなど、
堅実な人気スターで脇を固めていますが、主人公の地味さを埋めるほどではありません。
脇の人気スターのひとり、アントニオ・バンデラスなんて、
髭モジャの役だったので最後まで彼だと気付かなかったし…。

でも今ではハリウッド屈指のアクションスターである元格闘家ドウェイン・ジョンソンも、
映画に出始めのころは、鳴り物入りだった割にそれほど評価はされませんでしたよね。
本作のジーナ・カラーノだって、華がないのは役者としての知名度が低いためなので、
映画に出続けていれば、いつかは人気ハリウッド・スターになれるかもしれません。
格闘技経験者なので、アクションの説得力は大きな武器になるはずです。
アクション俳優として、もうすでにスタローンが目を付けているようで、
『エクスペンダブルズ3』への出演もほぼ内定済みだとか。
男性アクションスターばかりの中で、ヒロイン級の扱いなのは間違いないし、
そこで大ブレイクすれば本作も再評価されることになるでしょうね。
『エクスペンダブルズ3』ではなくて、その女性版スピンオフって噂も?
他にも『ワイルド・スピード6』で、ドウェイン・ジョンソンと共演って話もあり、
役者としてブレイクするのはほぼ間違いない状況です。

…なんてあまり関係ない話になったので、本作の感想に戻りますが、
とにかく格闘家ですから、彼女のアクションはもちろんノースタントで、
彼女が男と殴り合うバトルシーンは見応えがあります。
彼女も凄腕スパイ役ですが、敵も凄腕スパイな設定なので、一方的な展開にはならず、
最初は不意打ちから始まるバトルが多いので、最初は劣勢なのですが、
そこから徐々に逆転していく展開が面白いです。
総合格闘技出身らしく、当身も痛そうだけど、サブミッションや投げ技を多用し、
男女で体格差のある相手を倒すさまが、リアルでよかったです。
ただ、彼女は格闘家でも相手の俳優は普通の俳優ですから、
彼女のポテンシャルはまだ活かしきれていない気はしますね。
不意打ちから突発的に始まるバトルは緊張感があっていいですが、
当然ずっとアクションシーンが続くわけじゃありませんから、
普通のドラマシーンだと、やはり彼女は地味な印象の女優でしかなく…。
全部アクションシーンにするのは無理ですけど、もう少し増やした方が、
彼女の魅力は引き出せるような気がします。

まぁそれだけアクションだけには頼り切っていないってことだし、
ドラマにも力を入れているからこそ、批評家の評価が高いのだろうと思います。
物語は、アメリカ政府やMI-6、マロリーを雇った民間企業の思惑が絡み合い、
彼女がある陰謀の渦中に飲み込まれていくという込み入ったもので、
なかなか状況が把握しにくい内容です。
冒頭、とあるダイナーで待ち合わせをしていたマロリーは、やってきた男と乱闘になり、
その場にたまたま居合わせた青年スコットに車を借りて逃げます。
その車上で、困惑するスコットに自分のことや、乱闘の経緯を説明するのですが、
それはスコット同様に状況が飲み込めない観客に対しての説明も兼ねた演出で、
複雑な内容も自然と理解できるように工夫されていると感じました。
しかしその説明の回想シーンがちょっと長すぎる気もしました。
全体の半分、約50分くらい経緯の説明に費やしているようなもので、
回想が終わる頃にはだいたい状況は飲み込めるようにはなっているものの、
そこまでの時間は少々我慢が必要だったようにも思います。
それにしてもスコットは回想が終わったら早々に退場させられてしまったので、
本当に観客の立場で説明を聞くだけの狂言回し的キャラだったんですね。
なかなか興味深い趣向で、批評家ウケがよかったのもわかる気がします。

そんな複雑な経緯の割には、真相は単なる痴情の縺れという単純なもので、
もっとすごい陰謀を期待したから、ちょっと期待ハズレだったかな…。
せっかく主人公が女スパイなんだから、もうちょっとロマンスを厚くしてもよかったかも?
でもやっぱりアクションを増やすのが一番かな?
主演の彼女は格闘家にしては美人だけど、新人女優としては並だし若くもないので、
下手に演技で勝負しようとせず、アクションで売った方がいいでしょうね。

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