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TIGER & BUNNY -The Beginning-

ボクはSoftBankという企業がどうしようもなく大嫌いで、
やつらのやることなすこと全てが癪に障るのですが、
今やっているサントリー「BOSS」とのコラボ企画には本当に愕然としました。
サントリーも特に好きなわけじゃないのでコラボは勝手にすればいいけど、
好きなハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズをSoftBankのCMで使わないでくれと…。
お父さん犬でお馴染みのSoftBankのCMは、毎回スベり倒していますが、
トミー・リー・ジョーンズにも『家政婦のミタ』のパロディという、
今更にも程がなるネタをやらせ、見事にスベらせてくれちゃってます。
たぶん本人はわかってないだろうから、日本人として申し訳ない気持ちになります。
こんなことは二度と起きてほしくないので、サントリー製品を買うのも控えています。
このコラボで一点だけよかったのは、サントリーの同業他社のCMに出演している上戸彩が、
SoftBankのコラボCMには登場できないことです。
上戸彩も嫌いなタレントなので、目にする機会が少し減ったのは喜ばしいです。

ということで、今日はSoftBankがスポンサーになっているヒーローの映画の感想です。

劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-
タイガーバニー

2012年9月22日公開。
去年放送され話題になったテレビアニメの劇場版第1作。

さまざまな企業スポンサーを背負い街を守るヒーロー、NEXTが活躍する巨大都市シュテルンビルト。テレビではNEXTの活躍を中継する「HERO TV」が放送され、人気を博していた。そんなある日、会社命令でベテランヒーローのワイルドタイガーが生意気な新人ヒーローのバーナビーとコンビを組み、大きな像が突然動き出す事件の解決に乗り出す。しかし、性格も考え方もまったく違う二人は、一見コンビとしての相性は最悪で……。(シネマトゥデイより)



昨日、アニメ映画『アシュラ』の感想を書くにあたって、作品のことを少し調べたら、
あらいけいいち監督の代表作として『TIGER & BUNNY』と記載されており、
「まさか同時期公開のアニメを2本も監督したのか?」と驚きました。
でも確認すると、本作『劇場版 TIGER & BUNNY』の監督は米たにヨシトモって人で、
あらい監督はテレビドラマの方の監督を務めていたみたいですね。
監督交代の経緯はわかりませんが、彼は『アシュラ』に専念したいと思ったのかな?
でもライバルになってしまった本作の方が断然ヒットしてるし、どんな心境でしょうね。
まぁ本作にも全く関わってないってことはないだろうけど…。

というように、本作はテレビアニメの劇場版なのですが、
普段からテレビアニメを見る習慣がないボクは、基になったテレビアニメも見ていません。
ボクはアメコミヒーローが大好きなので、放送時も多少は気になってましたが、
面白くなる保証がないアニメを1クールも見続けるのは相当な覚悟がいるので諦めました。
(実際は全25話で2クール続いたらしいですね。)
でも終わってみればかなり好評だったようで、惜しいことをしたなと思ったところ、
劇場版が決まり、しかも続編ではないためテレビドラマ未見でも大丈夫そうなので、
とりあえず劇場版だけでもと考え、観に行きました。
で、いざ観てみたのですが、「う~ん?」って感じで…。
なんでも本作はテレビアニメの1話2話を再編集(作り直し)したものに、
2話と3話の間にあたる新しいストーリーを足した内容らしいのですが、
全体ストーリーとしてはほんの導入部分でしかなく、
本作だけでは面白いのかどうか判断が付きません。
それでも強いて評価するなら、現時点では特に面白いわけでもないけど、
これから面白くなる予感はある、って感じですかね。

ただ、その「これから」がどこまで続くのは正直疑問です。
本作終了後に劇場版第二作目『劇場版 TIGER & BUNNY The Rising』の予告がありましたが、
来年2013年の秋、つまり丸一年後に公開される予定らしく…。
本作で全25話のうちの3話の手前までしか描けなかったのに、
テレビ版の最後まで劇場版化するとなると、年一ペースでは一体何年かかるのかと…。
(1作で2話+αだと、完結するのに10年以上はかかるんじゃ…。)
ぶっちゃけこのアニメの人気がこの先何年も持続するとは思えないです。
本作を観に来る大多数は、やはりテレビ版からのファンだと思うけど、
ストーリーのラストまで知ってる彼らを、同じ内容で引き止められるとは思えないし、
かなり少数派だと思いますがボクみたいに本作で初めて見始めた新参者も、
遅々として物語が進まない作品では、ファンなりようもありません。
せめてテレビ版が先にあった『ベルセルク 黄金時代篇』のように、
年に何本も公開したり、何部作になるか先に明示したりしないと、
何年越しになるか終わりが見えなさすぎて、付き合いきれません。
なにより今の状態では完結までいけない見込みが強すぎます。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』のように、一作目こそ再編集版だけど、
二作目以降は完全オリジナル・ストーリーになるというのであれば話は別ですが。

とりあえず二作目までは観てみる気ではいるので、
それまではテレビ版は見ないでおこうと思っています。
観るからにはちゃんと楽しみたいので、ネタバレされてしまわないように、
テレビ版の内容を調べることもしていません。
なので以下はド素人による完全に本作だけの感想だと思ってください。

ボクはアメコミヒーローのような自警活動をする人たちの物語だと予想してましたが、
本作のヒーローたちはタレント事務所のようなところに所属し、
テレビ番組のエンタメ・ショーとして、犯罪現場での活躍が生中継されています。
その活躍によりポイントが加算され、年間最優秀ヒーローが決まるのです。
アメコミヒーロー好きなボクとしては、そんな競技のような活動をする彼らを、
ヒーローと呼ぶには抵抗がありますが、そんな中でも主人公のワイルドタイガーは、
ポイントよりも事件解決を優先するタイプで、比較的ヒーローらしいかな?
序盤で付けていたコスチュームも、アメコミっぽいタイツとマスクでよかったですが、
所属事務所が変わってしまってからは、メカっぽいアーマーを装着するようになります。
というか、男のヒーローのほとんどはメカっぽい恰好をしていて、
ボクのヒーローに抱くイメージとは違って、ちょっと寂しいです。
(まぁアメコミでもアイアンマンみたいにメカっぽいのもいますけど…。)
唯一ファイヤーエンブレムというヒーローはタイツ系のコスチュームですが、
男のヒーローと呼んでいいものかグレーゾーンですね。

事務所の都合により、移籍することになったワイルドタイガーこと虎徹は、
移籍先で新人のヒーロー、バーナビーとコンビを組まされます。
コンビといっても事務所イチオシのバーナビーのサイドキック扱いですが…。
バーナビーは虎徹とは違い、番組で目立つことを最優先するヒーローで、
他のヒーローとも違って、シークレットアイデンティティは使わずに、
平気で素顔も晒すし、本名で活動するヒーローらしからぬ男です。
どうやら両親を殺して逃走した犯罪者をおびき寄せるために、
番組を利用して名前を売ることに躍起になっている様子です。
そんな正反対の二人なので、コンビを組んでもケンカばかりで…。

虎徹とバーナビーは、5分間だけ身体能力が100倍になるという能力を持っています。
(明らかに5分以上持続しているようにも思えますが…。)
ヒーローたちは皆、NEXTと呼ばれる人間が突然変異した超能力者で、
空を飛んだり、電撃や火炎を操ったりと個々に超能力が使えます。
ヒーロー以外にもNEXTはおり、そんなNEXTの犯罪者を捕まえるのも彼らの仕事です。
別にミュータントってわけでもないけど、ちょっと『X-MEN』ぽい世界観ですよね。
中盤のエピソードで、NEXTであるために迫害を受けた子どもが、
その能力を使って街を襲うという展開がありましたが、
まるで『X-MEN』のヴィラン的なキャラだと思えて面白かったです。
そんなマイノリティ差別をテーマにした作品なら、とても興味深かったでしょうが、
基本的にヒーローは皆の人気者で、差別されながらも人間を守るX-MENとは違うようです。
そのわりにNEXTたちには人間より上等な存在であることの奢りも感じさせず、
なんとなく人物像にリアリティというか、人間味が薄い感じを受けてしまいます。

終盤に登場するローラースケートの強盗犯(もちろんNEXT)は、
本作のオリジナルキャラらしいので、こいつを捕まえる遊園地の展開は、
テレビ版にはなかった新エピソードってことになるのでしょう。
この新エピソードが本作のクライマックスになるわけですが、正直盛り上がりに欠けます。
まずボス的な存在であるはずの強盗犯が小物すぎます。
所在転換というNEXT能力を持っており、捕まえるにはとても厄介な相手ですが、
戦闘能力は皆無に等しく、まともにバトルにもならないので物足りないです。
しかもバーナビーがひとりで捕まえるという展開で、クライマックスなのに主人公不在…。
一本の映画としてのカタルシスが全く感じられません。
そうなった原因も、このエピソードが本作オリジナルのものだからでしょう。
オリジナルだから、テレビ版で描かれた本筋とはあまり関係のない話しか描けず、
いうなれば、サイド・ストーリーでしかないわけです。
おそらく3話の時点では虎徹とバーナビーも和解していないために、
ふたりで協力して犯人を逮捕するなんてドラマチックな展開は描くことができず、
犯罪者も3話以降に登場するであろう強敵たちよりも強くするわけにもいきません。
その結果、敵がショボかったり、何の進展もないエピソードになったのでしょう。
せめてこの強盗犯に、バーナビーの両親を殺したウロボロスってやつの
末端の手下のひとりだった、くらいの設定はほしかったです。

現時点では凡作としか思えず、なぜそんなに人気があるのかはわかりかねますが、
そんなアニメが注目され、話題になった最も大きなポイントは、
「キャラクタープレイスメント」という画期的な挑戦によるものでしょう。
各ヒーローはコスチュームにスポンサーのロゴが入っているのですが、
なんとそれが実在の企業のロゴなんですよね。
テレビゲームとかではすでに導入されてますが、アニメでは初めて見ました。
例えばバーナビーのコスチュームは、胸にバンダイや右腕にアマゾンのロゴが入ってます。
左腕のロゴはクルセイドっていう聞いたことのないロゴでしたが、
どうやらカードゲームのブランド名のようで、入場者特典としてカードを配ってました。
高須クリニックなどのロゴを背負う折紙サイクロンというヒーローは、
もっともその設定を活かしたキャラで、なんと犯人逮捕で活躍するよりも、
ロゴがテレビに映るように画面に見切れることに執念を燃やしています。
だいたいのヒーローは2~4企業のロゴが入っているのですが、
ブルーローズという女性ヒーローはペプシの単独スポンサーで、
さすが世界的な大企業は違うなって感じですね。
劇中でも露骨にペプシ・ネクスの宣伝シーンがあって、扱いも大きいです。

そんな「キャラクタープライスメント」は面白いアイディアだとは思うけど、
実在企業の広告塔になるってことは当然デメリットもあります。
まず主人公のワイルドタイガーですが、主人公だけあって大企業である
SoftBankやファミリーマートがスポンサーに付いていますが、
上記のようにSoftBankが虫唾が走るほど嫌いなボクからすれば、
その広告塔であるワイルドタイガーはあまり応援したいと思えません。
(それもあってSoftBankのロゴがない旧コスチュームがよりよく思えるのかも…。)
また企業のイメージもあるから、ヒーローにあまりダーティなこともさせられず、
どのヒーローも品行方正にしか描けないという制約もありますよね。
バーナビーのスポンサーが本作の製作に関わっているバンダイなのも、
他社の広告塔だと嫌味な性格には出来ないという配慮かもしれません。
制約では内容だけでなく、広報面でもかなり制約があるんじゃないですかね。
SoftBankが関わっている以上は、KDDIやDOCOMOのコンテンツは使えないし、
本作のヒーローのスポンサーの同業他社と関係する宣伝はできませんよね。
その影響が直接感じられたのは、本作の公開館数です。
スカイハイというヒーローの両腕には、ティ・ジョイとMOVIXのロゴが入っているのですが、
そんなことをすれば、TOHOシネマズなど他のシネコンでは上映されにくくなり、
話題作の割にはかなり小規模な全国約70館程度の公開館数になりました。
その結果、ボクも近所のTOHOシネマズでは観ることができず、
ちょっと遠くのMOVIXまで足を運ばなくてはならなくて…。
まぁそもそも松竹と東映の共同配給なので、例えロゴがなくても、
TOHOシネマズで上映されたかどうかはわかりませんけどね。

とりあえずこのアニメの真価を見極められるのは来年の秋です。
それまでは評価保留で、劇場版第二弾を待ちたいと思います。

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