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踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望

フジテレビ製作の映画『踊る大捜査線』の最新作を観に行ったら、
フジテレビのサウンドロゴに『怪盗グルーの月泥棒』のマスコットキャラである
「ミニオン」が登場して驚きました。
一体フジテレビとミニオンに何の関係があるのかと思ったら、
『怪盗グルーの月泥棒』の制作スタジオであるイルミネーション・エンタテインメントが、
フジテレビと国際的戦略提携を結んだそうで、その第一弾がこのロゴだそうです。
ボクは『怪盗グルーの月泥棒』も大好きだし、イルミネーションには期待してるのですが、
フジテレビはあまり好きではなく、あまり嬉しくない提携です。
両社は長期的には共同製作も目指しているそうで、『怪盗グルーの月泥棒』の続編では
脚本やキャラ設定などに関して意見交換をするんだとか…。
イルミネーションがフジテレビ映画にアドバイスするのは構わないけど、
フジテレビがイルミネーション作品に意見するなんて100万年早いです。
まぁイルミネーションは、最新作の『ロラックスおじさんの秘密の種』の広報では、
テレビ東京のアニメ映画『イナズマイレブンGO vs ダンボール戦機W』とコラボしてたりと、
フジテレビとズブズブの関係になる気はないようです。
日本ではテレビ局制作の映画しかヒットしないということに気付いて、
自社作品を日本でヒットさせるためにテレビ局を利用しようと考えたのでしょう。
あまり成果がないとわかれば、すぐに提携解消されるでしょうね。

ということで、今日はフジテレビ映画の感想です。

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望

2012年9月7日公開。
織田裕二主演の人気ドラマの劇場版最終作。

国際環境エネルギーサミット会場で誘拐事件が起こり、その後被害者が殺された状態で発見される。殺害に使われたのは、警察が押収した拳銃だった。捜査を担当することになった湾岸署だったが、青島(織田裕二)ら捜査員には情報がまったく開示されない方針が決定。そんな中、第2の殺人が起き、続く第3の事件では真下(ユースケ・サンタマリア)の息子が誘拐されてしまう。(シネマトゥデイより)



フジテレビで1997年に放送開始された連続テレビドラマ『踊る大捜査線』。
放送終了後もスペシャルドラマや劇場版、スピンオフ作品などを放送・公開し、
劇場版2作目は実写映画興行成績の日本記録を更新するなど、
国民的作品になった大ヒットシリーズの最新作が本作です。
本作が最終作であると明言されていますが、フジテレビのドラマ劇場版では、
最終作だったはずの『THE LAST MESSAGE 海猿』の後に、
更なる続編『BRAVE HEARTS 海猿』が公開されたという前例があり、
ぶっちゃけ、本作の最終作宣言も眉唾だと思っています。
利権や視聴率のためなら売国も平気でするあの節操のないフジテレビが、
本作のようなドル箱コンテンツを手放すとは思えません。
2~3年もすれば、「観客の強い要望で」とか適当な御託を並べて、
何食わぬ顔で続編や関連作を制作するに決まっています。
まだ人気シリーズなのは間違いないけど、右肩下がりなのは否めず、
たぶん一度シリーズを仕切りなおしたいと考えているんだと思います。
湾岸署など世界観は引き継ぎながらキャストを一新して続行するんじゃないかな?
本作で本当に最後だとしても、ボクの予想通り続行するとしても、
シリーズで織田裕二が主演するのは本作で最後でしょうね。
まぁシリーズが続行するかどうかは、大した根拠もない予想でしかないので、
本作が本当に最終作のつもりで感想を書きます。

本シリーズは、(すでにオワコンの)NOTTVで独占放送されているスピンオフ、
『係長 青島俊作2 事件はまたまた取調室で起きている!』以外は全作見ました。
ただ、本シリーズのファンかといえばそんなこともなく、
たしかに劇場版2作目までは楽しく観ていましたけど、
今は本作がシリーズ最終作だと知っても、残念な気もしないというか、
これ以上このシリーズに付き合わされずに済むと思うとちょっと嬉しいくらいです。
劇場版2作目とそれ以降と何が違うのかといえば、やはり2作目公開の直後に、
主要登場人物のひとり和久さんを演じたいかりや長介が亡くなったことかな。
それでモチベーションが下がったのは間違いないけど、
その後の一連のスピンオフまでは、まだそれなりに楽しめました。
しかし2作目から7年ぶりとなる劇場版3作目で、和久さんの甥という役柄で
伊藤淳史が主要キャストに加わったのがショックで…。
生理的に受け付けないとしか説明できないけど、ボクは伊藤淳史が俳優の中で最も苦手。
できるならば彼の出演作は避けたいと思っています。
ちょっと惰性感はあるとはいえ、本シリーズは最後まで見続けるつもりだけど、
その都度、伊藤淳史の顔を見なきゃならないと思うと気が重かったので、
伊藤淳史起用後、早々に終わってくれたのは有難いくらいです。

2作目から3作目の間の7年のブランクはやはり大きく、
その間に伊藤淳史が起用されたことのみならず、多くの新キャラが追加されたり、
役柄の設定変更が行われました。
それもあって、主人公の青島の属する湾岸署刑事課強行犯係なんて、
シリーズ初期とは全く顔ぶれが変わってしまい、何の想い入れも持てなくなりました。
新キャラが増える一方で、3作目では水野美紀演じる雪乃の不可解な降板があったりと、
納得しかねるキャスティングが多く、これ以上は付き合いきれないと感じたし、
そこまで原型がなくなったらシリーズを続ける意味なんてあるのかと思いました。
(水野美紀降板に対する批判が多かったようで、本作では再登板しています。)

なので本作も何の期待もしてなかったけど、今までの惰性と、
『BRAVE HEARTS 海猿』を抜いて、今年最大のヒット作になる可能性があるので、
映画ファンとしては一応観ておくべきかと思って観に行きました。
マンネリ化もあってストーリー自体もそれほど面白いものではありませんでしたが、
意外と好感が持てたのは、シリーズの原点回帰が見て取れたことです。
世界観が膨張しすぎて、腐るほど登場人物がいる本作ですが、
今回は青島と室井、青島と恩田の関係がメインに据えられており、
シリーズ初期の頃のコンセプトに少し戻ったような気がしました。
この3人の関係ってテレビドラマ終了以降、ほとんど変わりませんでしたが、
本作で漸く進展が見られたように思えました。
まぁ3人の関係に何らかの決着がつくところまでは進展しませんでしたが、
シリーズ最終作としては、なかなか相応しい展開ではないでしょうか。
そして何より、この3人に焦点が絞られたことで、他のキャラの出番が少なくなり、
伊藤淳史やその他の後発キャラがあまり活躍できなかったのもよかったです。
その代わりなのか本作公開前にテレビで放送されたスペシャルドラマ
『踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件』では、
サブキャラの活躍が目立ってましたが、やっぱり全く面白くないドラマでした。

本作で起きる事件では、前作から登場した小栗旬演じる鳥飼管理官と、
スピンオフ出身の小泉孝太郎演じる小池交渉課課長、
そして新キャラである久瀬という本庁の警部が深く関与しています。
揃いも揃って全然想い入れのないキャラばかりなので、
最後の事件としてはちょっと盛り上がりに欠ける気がしました。
単なる警察の不祥事絡みの誘拐殺人事件なので、これまでの事件と比較しても小粒かも?
スペクタクルシーンもあまりなく、今までより製作費も安そうです。
(終盤で倉庫にバスで突っ込むという、無茶苦茶なシーンはありましたが…。)

新キャラの久瀬を演じるのはSMAPの香取慎吾で、ぶっちゃけ犯人役なのですが、
画面に顔すらあまり映らない演出で、なぜわざわざ香取を起用したのか疑問でした。
劇場版2作目のパロディを含む香取慎吾の主演作
『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝鬨橋を封鎖せよ!』に対する
ちょっとした(悪い意味での)返礼なのかもとも思いましたが、
おそらくスポンサーの意向によるものだろうと考えられます。
作中に小道具として露骨に株式会社ドールのバナナが出てくるのですが、
無意味かつ不合理な出し方で、バナナの宣伝としか思えません。
そんなドールのバナナの広告塔といえば、ドールマンこと香取慎吾です。
ドールから香取慎吾を使うようにねじ込まれのではないかと考えられます。
もしかして、ロゴに登場するミニオンもバナナ生まれのキャラだから…?

前作でも無意味なドコモ推しがあって不可解に感じましたが、
本作でもバナナ推しの他にも、日産の電気自動車も露骨に宣伝されており…。
バナナを推すために、事件のキーアイテムに祀り上げるのはいいけど、
環境エコ・サミットの催し物がバナナの皮をエネルギーに代える機会だったり、
「子どもはバナナが大好き」という理由で誘拐された子どもの監禁場所を割り出したりと、
コジ付けも甚だしく、バナナ先行でストーリーを作っているのが見え見えです。
完全に観客のことは無視しており、如何にも視聴者を無視し、
スポンサーの顔色ばかり気にして番組制作をしているフジテレビらしい、
卑しくて恥知らずな演出だと思います。
それを15年も続けたシリーズの最終作でもやってしまうんだから正気を疑います。
テレビは無料なのでスポンサーの意向で宣伝しまくるのは勝手にすればいいけど、
鑑賞料徴収している映画まで、テレビ感覚で制作されては困ります。
視聴率トップの座も失ったフジテレビは、本業でスポンサーを集めるのも困難なので、
ますます映画を利用するようになる懸念があります。
とにかく、その代表的な存在である本シリーズが終わったのは、
日本の映画業界にとっても良かったのではないかと思います。

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